【初めての】魔界ムタヒートNWF新日総合スレ91【純潔】
秋も深まり大分涼しくなってきた。夕飯を食べた後、チチが風呂の準備をしてくれた。
「悟空さぁ〜お風呂が沸いただよ〜」
風呂といってもドラム缶に水を張って沸かしただけのものだ。火傷しないように
底にスノコを敷いて入る。服を脱ぐと、少し寒さを感じた。湯を体に掛けてから
石鹸を取ろうとすると、チチが傍に来て背中を流してやると言った。
「大分涼しくなってきただな、寒くねえか?悟空さ。」
背中を擦りながら、チチが心配そうに尋ねた。
「何ともねえさ、これくらい。」
そうは言ってみたものの、寒いのは苦手だった。濡れた体に冷たい風がしみて
思わず身を縮めた。
全身洗い終わって、チチがお湯を掛けて泡を洗い流してくれた。
待ってましたとばかりに湯船に勢いよく飛び込んだ。ザザーッとお湯が溢れて湯気が立った。
冷たくなった体がまるで氷が溶けるみたいにじわじわと温まった。
傍に立ってるチチを見つめた。夜なのに随分明るく見える。空を見上げると
満月が出ていた。明るく見えたのはそのせいだった。満月の夜は恐ろしい
怪物が出るとじいちゃんが言ってた。じいちゃんもその化け物に踏み潰された。
実際に見たわけじゃないけど、おそらくそうだろう。
こんな日は早く寝た方がいい。寝てしまえば怪物も襲ってこないだろうから。
でも今の実力なら怪物も倒せるかも知れないな、ちょっと戦ってみたいなとも思った。
それにしても満月は不思議だ。そんなに何度も見たことはないけど、見つめてるといつも
胸がドキドキして、すぅーっと吸いこまれそうな、そんな気分になる。今もそうだ。
「湯加減はどうだか?熱くねえか?」
チチの一言に呼び戻され、ハッと振り向いた。
「あ、ああ、丁度いいよ。それよりおめえも一緒に入らねえか?気持ちいいぞ。」
そう言うとチチは頬を赤らめた。
「やんだぁ〜悟空さのエッチ〜。オラは後で内風呂に入るだよ〜。」
チチが恥ずかしそうにそう言うのが可愛くて、ますます意地悪して何としても
言う事を聞かせたくなった。
「いいじゃねえか、どうせこの辺は誰もいないんだし。今度はオラが体流してやるよ」
そういって勢いよく湯船から上ると、そのまま後ろからチチの肩を掴んで抱き寄せた。
「わっ分かっただよ、服が濡れちまうから離してけれ。」
手を離すとチチはちょっとよろけるようにしながら離れて、何かブツブツ言いながら
背中を向けたまま、服のボタンを外しはじめた。帯を外し袖を脱ぐと上着はするりと
足元におちた。そして恥ずかしそうに下着も脱いでタオルで前を隠して腰掛に座った。
「ほら、さっさと洗ってけれ。」
満月の光に照らされた肌は白く、陶器みたいに透き通って見えた。
武道をやってたせいか引き締まってるように見えるけど、実際触ってみると柔らかい
その体を、タオルに石鹸をつけて優しく撫でるようにして洗ってやると、くすぐったそうに
体をよじった。洗ってる最中、恥ずかしいのか目を合わせようとしなかった。
冷たい風に肩を震わせているのがちょっと可哀想に思えた。洗い終わってお湯で泡
を流すと、すっかり体が冷たくなったチチを抱えて湯船に戻った。チチの分だけ
またお湯が溢れた。
「ハァ…気持ちいいなぁ」
チチがため息まじりの声で言った。狭くて深いドラム缶風呂の中で、中腰の姿勢のまま
チチの背中側から肩越しに覆い被さるように腕を回して抱き締めた。
心臓の鼓動がじかに伝わってきて、こっちもドキドキした。そして二人で月を眺めた。
明るさと湯気のせいか、見慣れた景色の筈なのにどこか別世界のような感じがした。
そしてまた、月の光に吸い込まれるようなドキドキするような不思議な気持ちを感じた。
「悟空さ…お月様がきれいだなぁ」
見ると、チチが火照った顔をして上目遣いにこっちを見つめていた。
その顔が可愛らしくて、思わずその姿勢のまま強く抱き寄せてキスした。
力を入れすぎたせいか、チチはうぐっと苦しそうに唸った。しまったと思い腕の力を
ゆるめてやると、今度は向こうから吸い付いてきた。しばらく吸いあっているうちに
だんだんムラムラとした気分が湧き上がってきて、我慢できなくなってきた。
「ハァ…なあ…チチ、もう充分温まっただろ?」
「うん…」
そう言ってすぐさまチチを抱っこしたまま風呂から飛び上がり、木に掛けてあった
バスタオルを引っぱってチチの体に掛け、そのまま玄関のドアを蹴飛ばして寝室に走った。
「悟空さ…体ぐらい拭いてからにしてけれ」
体を拭くのもそこそこに、チチをベッドに寝かせて、上から覆いかぶさってもう一度唇に吸い付いた。
チチの肌は、まだ火照って汗ばんでいて、天窓から差す月の光に照らされて薄らと光っていた。
それを見つめてるうちに、食べてみたい、食べたら美味しいのかなという気持ちが起こった。
でもそんな事できる訳ないので、とりあえず首筋を咥えて傷つけない程度に軽く歯で噛んでみた。
チチはうっと唸った。それからペロペロ舐めてやると気持ちよさそうに声を荒げた。
そのままおっぱいにも噛み付いた。
「んんっ…」
チチはそう唸って、ビクッと体を反らせた。そして胸の谷間に顔を埋めて舐めてやると
チチが両側から胸を押さえて顔を挟んできた。柔らかくて少しひんやりした感触が気持ちいい。
亀仙人のじっちゃんの気持ちがようやくわかった気がした。
顔を上げて見ると、チチは潤んだ瞳でこっちを見つめていた。そんな目をされると
たまらなく愛おしく思えて、頬を寄せてギュウッと抱きしめた。
チチが腕を腰に回してギュッと締めてきた。心臓の鼓動が大きくなる。じかに触れ合ってると
チチの気がよく感じられる。気は波のように満ち引きを繰り返して大きくなったり
小さくなったりする。そして相手の感情や考えている事も、まるで海の泡みたいに気の波に
乗っかって伝わってくる。まだ修行が足りないからそんなに深いとこまでは分からないけど
それでも相手が嬉しいのか悲しいのかぐらいは判る。チチの気は嬉しい気だ。
そうやって気を読んでいると、チチが耳元で囁いた。
「ハァ…悟空さ…早く」
「…ああ」
すでに大きくなったモノをチチにあてがい、一気に差し込んだ。
「んくっ…」
チチはそう唸って、それからハァハァと息を荒げた。
腰を動かしながらチチの気を感じていた。嬉しさの波がだんだん大きくなってきた。
オラはチチの気を感じることができるけどチチにはできない。
こんなときチチにもオラの気が伝わればいいのに、そうなればもっと解りあえるのに、と思った。
「気持ちいい」
そう声に出して言ってみた。すると、チチの気の波は一瞬退いたあと、より大きな波になって
押し寄せてきた。火照った顔がさらに赤く染まった。
気持ちを伝えることはやっぱ大切だ。そうすれば嬉しい気はますます嬉しさの泡を乗せてやってくる。
「うん…オラもだ…悟空さ…」
チチがため息混じりに囁いた。こっちももう限界だ。最後に腰を強く揺らすと、チチは大きく息を荒げた。
そして波は最高に大きくなった後、急速に退いていった。
終わった後、汗ばんで紅潮したチチの顔を見つめた。額の汗を手で拭ってやると嬉しそうに笑った。
「よかっただよ、悟空さ」
まだ息の整ってないまま、呟く様にいった。
「オラもだ」
そう言って、もう一度抱き寄せ優しくキスした。
そして天窓の方を見上げると、もう満月は見えなくなっていた。
チチはいつのまにか眠っていた。オラももう寝ることにしよう。