■独占直撃 武藤、全日、ノア・・・すべてをバッサリ
天龍激白 武藤社長で納得・・・でも渕と「ニセ王道」追及だ
*小島はダンボールに入れて蝶野に返品
―いよいよ本格的に夏の陣が開幕しますが?
天龍 全日本はともかく、WARは派手に行くよ。この夏は
プロレス界全体が、ハラを据えて頑張る時期だよ。
―と、言いますと?
天龍 もう日本のプロレス界に“メジャー”なんて存在しないんだよ。
今までインディを必死に守ってきたFMWの荒井社長がああいう形
(借金苦による自殺)で亡くなって、もうインディは完全に
消滅した。今までインディが存在していたから、新日本や全日本は
「メジャーでござい」ってふんぞり返ってられたんだよ。
インディが消滅した今、メジャーもクソもあるかって言いたい。
―では、プロレス界全体を底上げしていくには何を?
天龍 そうだな。ここは一発、小川と戦いたい。
それも一騎打ちだ。
―UFOの8・8に出陣ですか?
天龍 バカ野郎!あんな逃げ回ってばかりの小川なんて興味ないよ。
オレの言う小川は、ノアのGHCヘビー級チャンピオン・
小川良成だよ。タイトルかけたりとかは面倒くさいから、
ノーマルなシングルマッチでガツンと戦ってみたいね。
―小川選手は、かつての天龍同盟の一員。天龍選手の
付け人経験者でもありますね。
天龍 ああ。今や立派に成長した小川と戦ってみたい。
実現は難しいかもしれないけどな。さっそく会社に要求するよ。
―会社と言えば、9月30日にも武藤社長が誕生します。
天龍 最終的には武藤社長で問題ないだろう。ただ、ハワイで
元子社長がオレに話した「武藤社長の前に、ほかの方に
ワンポイントリリーフで社長になってもらう」って案も
捨て難いけどな。元子社長から聞いた瞬間、思わず
アイスティーの氷を噴き出っしゃった。
―それは誰ですか?
天龍 俺の口から言うべきことじゃない。元子社長に聞いてくれ!
―でも、最終的には武藤社長で納得したワケなんですよね
天龍 ああ。その代わり、俺は一選手として、これまで以上に
好き勝手にやるよ。武藤新社長にも要求したいことは
山ほどあるしな。それは俺に限ったことじゃないだろうがね・・・。
俺はハワイから帰国後、愚痴ばっかりこぼしている渕正信と
本格的タッグを組んで、とことん「ニセ王道スタイル」
を追求してやる。
―「ニセ王道」って・・・。全日プロ育ちは天龍選手と渕選手では?
天龍 どうだっていいんだよ。とにかく武藤が社長になるんなら、
俺は反主流ってこと。何なら20日の日本武道館大会で、
武藤、小島組VS天龍、渕組で戦ってみるか?
決まったカードだけじゃなく、ダブルヘッダーでも
トリプルヘッダーでもOKだぞ。ベテランだからって
変にいたわってほしくないよ。
―17日の大阪大会では、小島選手との3冠戦も控えてますが
天龍 あんなの問題じゃないよ。俺が負けることは絶対にあり得ない。
コテンパンにやっつけて、そのまま段ボール箱に梱包して
「新本プロレス・蝶野正洋様」あてで送り返してやる。
ちゃんと「もういらないので返品します」って。