むかしむかしあるところに2匹の犬を飼う立派な日本人がいました
2匹のうち1匹はごく普通のよくできた忠実な犬でした。
しかしもう1匹はニダニダと妙な鳴き声をあげるしつけの悪い雑種犬でした。
ご主人様である立派な日本人はその悪い犬をなんとかしつけようと
一生懸命頑張りました。
しかしその妙な犬は御主人様に噛みつこうとしたり引っかいたりと
悪いことしかしませんでした。
困った立派な日本人は、その犬に与えるえさの量を減らしました。
すると悪い犬は自分のせいであるのに立派な日本人にますます吠えかかりました。
立派な日本人は困りました。
困って困って、泣く泣く悪い犬にえさを与えるのを止めました。
悪い犬はますます狂ったように吠えます。反省することはありません。
しかしお腹がすいたのか悪い犬はだんだん大人しくなりました。
それからしばらく経ちました。
ご主人様である立派な日本人は久しぶりに犬小屋を覗きました。
すると恐ろしいことに、悪い犬は、ご主人様である立派な日本人に忠実だった
しつけの良い普通の犬を食べているではありませんか!
ご主人様である立派な日本人は悲しみました。
そして立派な日本人は悲しんで、そのニダニダ吠える犬を
海の向こうの醜く曲がった細い陸地に放してやりましたとさ。
これはむかしむかしのお話。
その醜い半島に犬を食べる人間がいるのは現代のお話。