【プロレス面】
■WWFが画策
小川引き抜き
*3・1横浜 小川TV解説決定の裏に・・・
Jスカイスポーツでは小川がテレビ解説を務めることは、
WWF側にも了解をとっているという。小川も「WWFの横浜?
オレは行くよ!」と弾んだ声でコメント。3・1横浜大会への
乗り込みを認め、WWFへの興味を口にした。
WWFは120か国でテレビ中継する世界最大のプロレス団体。
スポーツエンターテインメント路線を打ち出し、
株式上場も果たしている。
小川のWWF大会のテレビ解説は、今後のWWF移籍を見据えた
ものにほかならない。新日プロ1・4東京ドーム大会の
佐々木戦は消化不良となり、“暴走株”が急落。
新たな路線を模索し、格闘路線と娯楽路線、振り幅の大きい
選手を目指す小川に、WWFは打ってつけの団体といえる。
何より暴走男のこと。試合が組まれていなくても、乱入、
襲撃はお手のものだ。3・1横浜大会に踏み込みさえすれば、
問答無用。実力行使に出かねない。
さらに不気味なのはWWF側だ。小川の来場を認めるからには、
それなりの皮算用はあるハズ。
WWFのビンス氏は猪木と敵対しており、これまで猪木傘下の
外国人選手を4人も引き抜いている。猪木も「ケツにキス
するプロレスなんか誰も見たくない」と事あるごとに、
WWF批判を展開中だ。折りしもビンス氏はホーガンが復活
させたNWOと結託。かつてのライバル団体の人気ブランドを
ちゃっかり取り込むなど、手段を選ばない男なのだ。
まして小川のファイトマネーは。昨年暮れの猪木軍対K-1戦
出場交渉中にK-1・石井館長が「1億円」と明かしている。
世界を見渡して小川に1億円出せるのは、ビンス氏しか
いないだろう。大金をエサに、小川引き抜きが実現しても
おかしくない。
武藤らの移籍で、揺れ動いた日本のプロレス界だが、
小川のWWF行きは世界のプロレス地図を塗り替える。
小川VSロック、VSオースチン、VSトリプルH、
VSアングル・・・。小川が世界のトップ4とまみえる日が、
近づいているのかもしれない。