米の話が出ていたので、ここでイタリア料理に使う主な米の種類をご紹介しましょう。
Carnaroli
最も高級な米の種類の一つ。
粒が大きく、アミド分が少ないのでリゾットには最適。
18分程度の茹で時間が必要。
Arborio
イタリアで最も普及している米品種。
アミド分が多少あるのでミネストラやドルチェにも使える。
16分ほどの茹で時間が必要。
Vialone Nano
小さい粒。一年に最大4回も収穫できる。
アミド分が非常に少ないのでインサラータに最適。
12分ほどの茹で時間が必要。
(続き)
Baldo
比較的新しい品種。
値段の割には品質がよいとされています。
粒が大きく、料理に使っても形が崩れません。
リゾットに適しています。
茹で時間は15分ほど。
Balilla(Originario)
イタリアにある米品種の中で最も古くからあるものの一つ。
アミド分があり、水分をよく吸収します。
ドルチェやアランチーニなどに適しています。
イタリアの米はもともとはアジアから来ているので、この品種は
比較的アジア米に似ています。
イタリアの品種の中では一番日本の米に似ているでしょう。
最近、米について調べてみました。
シチリアは別として、イタリアへ米が入ったのは17,8世紀頃、と
比較的最近のようです。
スペインのパエリャ等をまねした料理が作られるようになり、
だんだん独自の料理になっていったようです。
それでアミド分の少ない品種が発達したのでしょう。
イタリアの米栽培の方法が日本の米栽培の方法と似ていることから
両国の間で技術の意見交換、見学などが行われているようです。
(アメリカの栽培方法はかなり違いますからね)
ともあれ、これからはインサラータの季節ですね。
ご紹介した品種の他にもイタリアには数多くの品種があります。
(これはオリーブやブドウなど、他でも多く見られる傾向です。
気候が暖かいと品種が多くなるのでしょうか)
いろいろ試してみたいですね。
食材も
嗜好も違えど
どこかしら
日本と似ている
イタリア料理