学校が崩れた地震災害で論争
イタリアでまた地震災害が起きた。イタリア中南部のモリーゼ州カンポバッソ県にあるコムーネ、
サン・ジュリアーノ・ディ・プーリア(モリーゼにあるのになぜか di Puglia)での地震のため
学校の屋根が崩落し児童26人教師1名が死亡するという事件が起きた。
地震など災害時の避難所として使用され比較的安全な建築物であるはずの学校(と考えるのは日本的なのか)
での事件はショッキングである。今回の地震による死者は29名でその内27人がこの学校で亡くなった。
余震が続き、避難した住民は5500人。
新聞報道を見ると、今回の事件について検察が現場検証をしている。
学校は1950年代に南部開発公庫の資金で建設された。
今回の地震で崩壊したのは増築された部分で、設計者の責任がが問われる
ことになるかもしれない。
設計者は「建物の翼の部分に2教室を建てた。
2億5000万の費用で国の法律に基づいて建設した。
サン・ジュリアーノは、ラリーノ(検察がある)やこの一帯の他のコムーネと
同様、地震の危険地帯であることはまったく考慮されていなかったことを記憶している」
と語っている。設計者が環境団体 Legambiente の活動家であると
報道されていることはどういう意味があるか不明。
http://member.nifty.ne.jp/bologna/san_giulia 今回の地震でテント生活している人は、確か8000人。
そのほとんではホテル、ペンションなどの宿泊施設や、知人親戚の家への
移動しているようだが、500人近い人数がまだテントに残っている。