521 :
アナル作家 ◆N6ANALLovE :
Il grande teatro deve essere buio e deserto.
- Carmelo Bene -
それは、穴の中だった。
暗い。じめじめとした感触が肌にまとわりつき、
低いうめき声のような音が聞こえていた。
確かにあると知覚できるのは、水の存在だった。
そして、異物。
生温かいその穴の中、俺は嫌悪のような快感を覚えていた。
イタリアOFF会の風景@ローマ その1
コロッセオ。イタリアに来る観光客が必ず訪れる場所。
俺はここを記念すべき初のイタスレのOFF会の集合場所にした。
こんなところで素性怪しげな日本人の集団が
はまちさん、とかオホモダチ、ましてやアナルさん、などと
呼び合っているのを目にしたら、なおさら怪しいのだが
ローマ在住の住人が少ないイタスレで誰でもすぐにわかる場所、といったら
コロッセオ、になってしまったのだ。
OFF会の話はたびたび出てはいたがまだ実現はしていない。
裏でコテハン同士がこそこそと密会しているのかもしれないが、
今回のOFF会はオフィシャル。来たいやつは誰でも参加可能のOFF会だ。
その様子をこれから俺、ローマが実況させていただきます!!
522 :
アナル作家 ◆N6ANALLovE :02/11/06 18:40
イタリアOFF会の風景@ローマ その2
俺はまず、ふぃーみんさんに連絡を取った。
メアドを公開しているコテハンで幹事役をもこなせそうなのはふぃーみんさんだ。
誰にでも好かれそうなふぃーみんさんだったらみんなも連絡を取りやすいだろう。
ふぃーみんさんのOFF会開催予告投稿で、かなりの人数が集まった。
イタスレには現在、コテハンが数多く存在する。
ローマだったら観光がてら参加してくれる日本在住のコテハンさんもいそうだった。
予想通り、日本からも数名参加者がいる。
とりあえずかなりの数の参加者がいるので、飲み会ならず、
ちょっとしたイベントも組めそうだ。
俺の彼女の協力を得てミステリーツアーなんかもいい。
ローマのチェントロには数多くのミステリーゾーンが存在する。
そこをイタスレの参加者と深夜に歩き回る・・・・。面白いではないか!!
ローマ以外から来る参加者のホテルの手配もやっておかなくては。
秋空の下、ハイキングとバーベキューでもいいな!
料理は得意だ。
俺が楽しくてしょうがなくなりそうだ!
ワクワクしてきた!半勃ちだ!
俺、がんがっちゃおうかな!
523 :
アナル作家 ◆N6ANALLovE :02/11/06 18:40
イタリアOFF会の風景@ローマ その3
今回の目玉は、なんといっても復活したたきーのさんだ。
たきーのさんはハイキングとバーベキューがやりたいらしい。
・・・・たきーのさんについにお会いできる!本当かよ!
はまちさんは飲み会だけでいいようだ。
既に夜だけ参加、という連絡が入っている。
・・・・そして、なんと今回はうすどんさんまで来る!!
ちょっと変わったB級グルメの腕をふるってもらえそうだ。
OFF会当日は忙しくなりそうだ。
既に空港からの送迎バスの手配はしている。
バスは空港、テルミニ駅をまわってとりあえずホテルへ。
そして、コロッセオだ。ここでとりあえずみんな集合の予定。
そこからバーベキューが出来る郊外の施設へと行く予定だ。
それから夜はチェントロでミステリーツアー。
2ちゃんの運動会ほどじゃないけど、一つのスレでここまで
やってしまうのはすごいと思う。
それもこれも主婦の方々のおかげで30まで逝ってしまったイタスレ
だから出来ることだ。
いや、主婦の方々+たきーのさんだな。
今回は主婦の方々も多数参加される。
子育てに忙しい毎日だが、たまにはいいかも、と予定を組んでくださった。
ありがたい。
さまざまな手配に明け暮れてあっという間にOFF会の当日がやって来た。
秋晴れのローマ、ついにイタスレ公式OFF会が開かれる!
524 :
アナル作家 ◆N6ANALLovE :02/11/06 18:40
イタリアOFF会の風景@ローマ その4
当日。俺はまず、テルミニ駅に行った。ふぃーみんさんが一番乗りする。
テルミニ駅の雑踏の中、俺にふぃーみんさんがわかるか不安だったが
心配は無用だった。
ふぃーみんさん、折りたたみ式の自転車持参だった。
あまりのわかりやすさにプッ、と噴出しそうになった。ふぃーみんさん、かわいすぎます。
いつも手放したくない愛車なんですね。
でも、ここ、ローマは坂が多いのでその自転車じゃ・・・・。
「あ、ローマさん、はじめまして。ハイキングだから自転車もって来ましたよ。」
「ふぃーみんさん!お疲れ様です。・・・・でも、多分、ほかの人は自転車持って来れな・・・・・。」
いや、やめておこう。ふぃーみんさんの夢を壊してはいけない。
俺たちは既にテルミニ駅に待ち構えていた大型貸切バスに乗り込むと、
フィウミチーノ空港を目指した。
空港にはすでに何人かの参加者が来て集まっていた。
スーツケースを持った人もいる。日本からの人たちだ。
俺はとりあえず用意しておいた『イタスレOFF会』
の文字が入った小旗を掲げて、その集団に近づいた。
俺が近づくと華奢な女の人がこちらへ走り寄ってきた。
「ローマさんですかー?ミラノですー!」
ミラノさんだ!!予想通り、かわいい・・・・。
手には何か大きな包みを持っている。
「和菓子を作って持ってきました。人数分、足りるかな?」
さすが・・・・。いただきます!
空港には他にも米粒さんや他の主婦の方々が集まっていた。
皆さん、手に手にご自慢の手料理を抱えている。いや、助かります。
と、そのとき、傍らにでかい荷物を持った男が立っているのに気がついた。
525 :
アナル作家 ◆N6ANALLovE :02/11/06 18:40
イタリアOFF会の風景@ローマ その5
「ローマさん、はじめまして。」
見るとその荷物は丸い形をしている。・・・・・・これは!!!
マルクスマンだ!!これは自転車のタイヤか!
「やっぱり、イタリアに来たら走ってみたいですからね。」
そう、にこやかに話すさわやかなマルクスマンとは対象的に
ふぃーみんさんは少しバツが悪そうだ。・・・・まあ、マルクスマンはチャリヲタだから。
ふぃーみんさん、気にしない気にしない。
主婦の方々と和んでいるうちにに向こうから大声で歌いながらやってくるやつがいる。
なんだ?と振り返ると、超イケメンの男がこちらへ向かってくる!誰だ!!?
「コッ、コミタンだよ〜〜〜〜〜ん!!」
・・・・・・・・・此処未さん・・・・・。浮いてますよ。ハ、恥ずかしい・・・・。
俺たち男組みは目が点になっているのだが、主婦の方々は目が釘付けになっている。
目がハート型ですよ!いいんですか?!
此処未さん、もう、飲んでいるらしく、ちょっと酒臭い。
俺はちょっと先行き不安になった。
はまちfanさん(ご夫婦で)ともう一つさん、blue windさんも日本から到着していた。
いやはや、ご苦労様です。
とりあえず空港組みは揃った。
これから、テルミニ駅へ向かう。