伊フィアットの7-9月期、最終損失4億1300万ユーロ
【ミラノ=小林明】イタリアのフィアット・グループは31日、7―9月期決算を発表した。
主力の自動車の販売不振で最終損失は4億1300万ユーロ(約500億円)と、
4―6月期の3400万ユーロから大幅に拡大した。売上高は119億8700万ユーロで前年同期比4.4%減。
同グループは負債削減のため、25億ユーロの増資を実施する方針を明らかにした。
自動車部門の売上高は46億6400万ユーロで前年同期比10.2%減。
伊政府が7月から事実上のフィアット救済策として開始した自動車買い替え免税措置は
ライバル社の販売を後押しし、シェア低下を招いた。
最終損益は4.四半期連続の赤字。9月末時点の純債務額は58億4400万ユーロと、
]6月末時点の57億8800万ユーロより膨らんだ。
同グループは来年3月までに純債務額を30億ユーロに減らすと公約しており、
対応策として自動車部門子会社フィアット・アウトに増資で25億ユーロの資本注入をする。
すでに20%出資している米ゼネラル・モーターズ(GM)や、伊政府が増資を引き受けるかどうかは言及していない。 (23:48)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20021000AT2MI024Z31102002.html