【イタ】イタリアについて話そう 28【スレ】

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82名無しさん
ナスは古くから栽培されている野菜で、平安時代の「本草和名」や「倭名類聚抄」に茄子の字が記され
「奈須比(なすび)」と呼んでい ました。他に七斑、紫瓜、茄、落酥などがあり「延喜式」には作り方
も書かれています。京都七寺の盂蘭盆供養に供えたり、夏収穫し たナスを「干ナス」「漬けナス」に
して正月の供物にしたとあります。

原産地はインド東部で有史以前から栽培され、熱帯から温帯にかけて広がりヨーロッパへは13世紀、
中国へは5世紀、日本には8 世紀頃伝播したと言われています。その後風土に適した地方種が各
々の地域で作り出されました。
京都は野菜のパイオニアで、都の移動に従って平安時代から種種な固有の野菜栽培を手懸けてき
ました。京ナスには加茂ナス、山 科ナス、もぎ(一口)ナスがあり、特に加茂ナスは田楽に欠
かせないものです。濃紫の丸ナスで大きな物は1キログラムにもなり、肉質 が緻密です。最近は
品薄のため米ナスが代用されていますが、これはヘタが緑色です。

ナスは高湿性で霜に弱いため、日本では一年草。市場に出るのは煮、焼、漬物と多目的向きの
「千両」が主体で、旬は7〜8月。秋 ナスは小ぶりで肉質がしまり皮がプチっと破れるのが
格別の味で、「秋茄子は嫁に食わすな」の諺もあり、一説にはこんな美味しい秋 ナスを嫁
に食わせるのは惜しいと言う姑根性。今一つは体が冷えて子供が生めない体になる、など色々言われています。

     【たきーの発言全集五巻二十九章茄子について】より