【イタ】イタリアについて話そう 26【スレ】

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856名無しさん
「王政裏切った」…伊“王位継承権”巡りお家騒動

【ローマ12日=秦野るり子】1946年に王制が廃止されるまで約100年にわたってイタ
リア国王として君臨したサボイア 旧王家が、後継を巡る“お家騒動”で揺れている。
同家の私的諮問機関である「王家のための元老審議会」がこのほど、最後の国王ウンベルト2世
(1983年死去)の長男 であるビットリオ・エマヌエレ氏から「王位継承権」をはく奪、
同氏の遠縁の男性に与えると決定したからだ。ジュネーブ在住 のビットリオ氏は、ウンベルト
2世の直系男子子孫の入国を禁じた憲法の改正を受け、今月末にも半世紀ぶりに帰国する
見通しとなっているだけに、騒動が今後、どのような展開を見せるのかイタリア国民は興味津々で見守っている。
元老審議会と共に活動する「イタリア王制支持者連合」のセルジオ・ボスキエロ事務局長が
本紙に説明したところでは、 審議会の決定の背景には、「ビットリオ氏が、帰国実現のための
憲法改正に焦るあまり、イタリア政府の要請に応じて共和 国に忠誠を誓ったこと」があるという。
まがりなりにも、君主制復活を掲げ、長年活動してきた同審議会や同連合には、この宣言が共和制
を認める「裏切り」と映っているのだという。
審議会は、ビットリオ氏と曽祖父同士が兄弟のアメデオ・ディ・サボイア氏(イタリア北部在住)
を新たな「王位継承者」に指名した。審議会の決定にはもちろん、法的拘束力はなく、
「王位継承者」も現在では意味はないが、指名されたアメデオ氏は、イタ リア各紙にこれを
受け入れる考えを示している。さらには、元国王ながら首相として返り咲いたブルガリアのシ
メオン2世の 例を引きつつ、政界進出への意欲さえ語っている。
今のところ静観の構えのビットリオ氏が帰国後、反撃するのか、第2幕に注目が集まっている。