498 :
アナル作家 ◆ANALLovE :
復讐 I
石川 「まあな。俺は何でも知っている、っと。」
俺 「じゃ、もしかしてはまちさんやふぃーみんさんも知っているとか?」
石川 「はまちも知ってるよ。はまちはサルデーニャに住んでる。
マジで漁師だよ。」
俺 「え?あれは小説の中だけだったんじゃないの?」
石川 「バーカ、あの小説ははまちが書いてんだよ。」
俺 「何でそんなこと知ってんの?」
石川 「俺は何でも知ってんだよ。」
俺 「じゃ、ふぃーみんは?」
石川 「フィレンツェに住んでる。」
俺 「それは俺も知ってる。」
石川 「振られて1年くらいたってる。」
俺 「それも知ってるよ。」
石川 「・・・・・。」
俺 「ふぃーみんは知らないんだな。」
石川 「・・・・・。」
石川がビールをゴクッと飲んだ。
こいつ、結構ハッタリ野郎かもしれない。
俺 「で、何で俺が此処未を知っている、って言うの?」
石川 「俺、見たことあるもん。」
俺 「何を?」
石川 「レスしてるとこ。」
俺 「!!!」
499 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:32
復讐 J
石川 「俺、初めてお前を見たわけじゃないよ。2回目だ。」
俺 「え?伊藤さんの家で?」
石川 「うん。お前、血眼でPCに向かってたから、声かけなかった。」
俺 「・・・・・。」
石川 「そんで、そのときの時間を覚えていて、あとでイタスレを見た。」
俺 「・・・・・。」
石川 「此処未の個人情報書いてたよな。」
俺 「・・・・・。」
石川 「なんか、此処未に恨みでもあるのか?」
俺 「・・・・・。」
石川 「やめたほうがいいぞ。そういうの。壁に耳あり、っていう言葉知ってるか?」
俺 「・・・・・。」
石川 「お前、本当は此処未のこと好きなんだろ。」
俺 「・・・・・。」
石川 「あんなレス、何か特別の感情がなかったら出来ない。」
きっとあてずっぽうに言ってるだけだろうけど、図星だ。
すっかり参っている俺をよそ目に石川はシュートを決めた。
俺はもう、ゲームをする気にはなれなかった。
と、そのとき、鍵を開けてはいってくるやつがいた。
こんな夜中に?
500 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:32
復讐 K
石川 「あ、お帰り。」
お帰り、って一人暮らしじゃないのか?
見るからにむさくるしくて大柄な日本人が入ってきた。
石川 「こいつ、ジャン・ピエロ。此処未の友達。」
俺 「どうも。」
石川 「こっちは俺の友達。アパート追い出されて1週間くらい家にいる。」
そいつは山川って言った。ヤマカワ・・・・・。
山川は軽く頭を下げると台所へ行った。
ビールを持って俺たちのいるところへ来ると、ドカ、っとベットの上に身を投げた。
山川 「此処未の友達?俺もだよ。」
俺 「え?ど、どういう?」
俺はうろたえた。此処未は確かに日本人の友達がたくさんいたけど、
留学生とかまで知り合いがいたのか?
山川 「俺は、イタリア生まれ、イタリア育ちなんだ。両親は日本へ帰ったけど。
俺は残った。今はレストランで働いている。此処未は俺の両親も知ってるよ。
日本人社会なんて、せまいもんな。」
俺 「へ、・・・へぇ、そうなんだ。」
俺は、この二人にすべてを見透かされているようで
アナルにまで汗がたれてくるのを感じていた。
501 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:33
復讐 L
山川 「で、君は此処未のどういう友達?」
俺 「あ、が、学校が一緒でした。」
石川が山川にウィンクする。やっぱり、この二人、何もかも知ってるんだ・・・。
俺の心の中まで・・・・。
山川 「あれ見ようよ。アレ。」
山川が石川にせがんだ。石川はまたかよ、って言う顔をしながらも
ビデオテープをベットの下から取り出すとデッキに差し込んだ。
石川が山川の股間にスポッと入って山川をソファ代わりにした。
俺はなんだかわからなかったが、とりあえず今いるところでビデオを見ることにした。
ビデオは・・・・エロビデオだった。
しかも、ゲイの。
最初は俺も笑いながらみていたけど、だんだん無口になってしまった。
ビデオはその辺のもんなんか話にならない代物だった。
しかも、過激、って言うだけじゃない。ちゃんとストーリーがある。
そのストーリーの初めの部分はまるで俺と此処未のようだった。
スポーツマンでイケメンの男。その男を遠くから見ている内気なもう一人。
俺のような内気な男はイケメン君をおかずにオナニー・・・・・。
なんてことだ。俺はエロビデオを見て泣いていた。
ビデオではそのあと、イケメン君に内気な男が海辺でばったりと出会う。
そして、うまいことそそられあって、ベットイン。
しかし、想像していたのと違って、イケメン君はかなりハードなSMプレイ好き。
死ぬんじゃないか、っていうプレイの連続。
いつしか俺は自分で自分のビーチクをおもいっきりつねっていた。
502 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:34
復讐 M
いつしか、電気も消されていて、自然に、本当に自然に3P状態となった。
でも、俺はまだ抵抗があった。
だって、挿入されたら大変だ。まだケツはバージンなんだよ。
それでも二人はテクニシャンだった。
もう、何も考えられないほどトコロテンになっていた俺は完璧に二人のおもちゃだった。
石川は見た目には考えられないほどデカチンの持ち主だった。
しかも、痛さを官能に変える手段を知っている。
俺は自分が本物のゲイ、しかもマゾだったのか、と驚いた。
山川は体格のワリにはなよなよしている。
俺に挿入してくれるようにせがむ。
男に挿入するのも初めてだ。しかし、俺は山川のアナルを見てびっくりした。
それは女のソレのような形だったのだ。
俺は嫌だったが、石川のせいではちきれそうだったから
目をつぶって突っ込んだ。
夢中で腰を振り続け、果てた。
(以下省略*アナルの心遣い*)
事が終わると俺はボーゼンとなった。
走ってバスルームに行くとシャワーを浴びた。
どんなに熱いお湯でも俺にはもの足りなかった。
体が真っ赤になるほどの熱いシャワーの下で俺は涙が止まらなかった。
503 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:35
復讐 N
俺はシャワーを浴び終え、服を着ると外へ飛び出した。
走った。
行き先も決めずに走り続けた。
どのくらい走ったんだろう。
いったいどこまで来てしまったんだろう。
息が切れる。このまま息切れて死んでしまいたかった。
途中、標識にぶつかった。頭に血が上っている俺は
その標識を殴った。
こぶしから血が出た。
血の流れるこぶしを顔に押し付け、俺はその場にずいぶん長い間座り込んでいた。
俺は此処未が好きだったんだ。
なのに、なのに・・・・!!!
俺は立ち上がると家の方向を目指して歩き出した。
復 讐 だ 。
504 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:35
復讐 O
家に着くと朝になっていた。
PCを起動させ、イタスレを開いた。
こんな朝早いのにイタスレに人がいる。
俺は此処未の名前を使ってカキコした。
気が立っていた俺は噛み付くようにレスをした。
ほどなくエビコロも登場した。
俺は此処未なんだからエビコロは俺にレスしてるんだ。
レスが続く。
俺の心はもう、ちれぢれだった。
600 名前: 此処未 投稿日: 02/08/24 14:40
昨日、友達が手首を切った。今日は寝ていない。
無意識にそんなレスをつけてしまっていた。
すぐあとにエビコロのレス。心配してんだな。今日は俺に、だ。
もう、後には引けない。今日の俺はみんなの注目を浴びる
傷心の此処未だ。
しばらく傷心の此処未を演じるとPCを閉じた。
俺は深呼吸をすると、また、外へ出かけることにした。
俺は公園に行くとビールを買って朝っぱらから酔っぱらった。
505 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:36
復讐 P
もう、何日も家から出ない生活をしている。
イタスレを開くとエビコロが心配しているレスが目に付く。
これは、俺に、だ。
レスは進み、イタスレは22になった。
心とは反対にエビコロを傷つけるようなレスもした。
俺は何やってんだ。
ふと、そんな考えも浮かんだが、所詮2ちゃんだ。
石川の「マジレスなんかできない」という言葉が俺を後押しする。
俺は厨か?
上等じゃねぇか。
厨こそ2ちゃんの華だ。
此処未だって何日もレスしてないじゃん。
そうだ。嫌ならレスしろよ。
俺は此処未のレスが読みたいがためにこんなことしてんのか?
いや、復讐だ。
これは復讐なんだ。
ケツのバージンをも汚い日本人に奪わせた俺への復讐なんだ。
506 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:37
復讐 Q
朝から酔っぱらう日々が続く。
そんなある日、此処未がレスした。
屈託のない此処未のレスを読むと俺は一気に肩の力が抜けた。
此処未は変わってなかった。
レスの行間に此処未の透き通った心が見えた。
そう、あの日の瞳のように。
俺・・・・・。
俺は何なんだ!
その日、俺は鏡の中に写った自分に向かって
何度も聞いた。
午後、俺に伊藤から電話がきた。
伊藤 「あ、ジャン・ピエロ?最近来ないけど元気?」
日本人の声なんか聞きたくなかったけど、伊藤の気遣いが
うれしかった。
すると今度は石川が電話に出た。
石川 「あ、元気?・・・・・もう、いいだろ。」
何が・・・、何がいいんだ!俺はガチャンと受話器をたたきつけた。
また、あの夜のことが思い出され、俺は暗闇の中へと突き落とされたような気分になった。
するとまた、電話がなった。
「もう、電話するなよっ!」
「あ、お、おい、僕だよ、僕。」
電話は此処未からだった。
507 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:37
復讐 R
此処未 「しばらくぶり!元気?」
俺 「・・・・・。」
此処未 「どうしたんだよ。何かあったの?」
俺 「・・・う、ううん、なんでもない。げ、・・・元気?」
此処未 「元気だよー!ちょっと思い出したからさ。」
俺 「・・・本当に・・・しばらくぶりだね。」
俺は泣きそうだった。
此処未 「でもね、僕ちょっと鬱なんだ。掲示板に僕のこといろいろ書く人いるし・・・。」
俺は真っ青だ。
此処未 「もしかして、ジャン・ピエロじゃないよね?・・・・ごめんごめん、
間違ってたら許して。」
俺 「・・・・・。」
そのあと、俺たちは近況などを話した。
俺ははっきりと此処未に謝ることなど出来なかった。
俺がやったんだ、なんて言えなかった。
そんな俺がまた嫌になって、電話を切ったあともしばらく何も手につかなかった。
508 :
名無しさん:02/09/04 04:39
なんかみんなヒマそうでイイね
509 :
アナル作家 ◆ANALLovE :02/09/04 04:39
復讐 S
その日は眠れなかった。
夜が過ぎて翌早朝。俺はドゥオーモ広場へ行った。
まだ誰もいない広場で俺は荘厳なドゥオーモを見上げた。
朝日が眩しい。
太陽。
そう、此処未は太陽みたいだ。
俺はなんだか啓示を受けたような感覚を覚えた。
太陽、ってなんて素直な存在なんだろう。
どんなつらい日があっても太陽はいつもと変わらず
あったかい光を与えてくれる。
こんな俺にも。
俺も素直になろう。
太陽が、此処未が俺を懐柔してくれた。
俺は日本語が打てるネットカフェへと歩みを向けた。
そして、自分に素直にレスをしてみた。
411 名前: 名無しさん 投稿日: 02/09/02 16:10
>此処未ごめん。好きだよ。
――― 完 ―――