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たき-のでイッた男の物語:
おれはベランダに腰掛けてコ−ヒ−を飲みながら、日本にいたときのことを
想い出していた。
「なにぃ、イタリアに留学したいだあ!?何を考えているんだおまえは!」
「父さん頼むよ、行かせてくれよ-!イタリア語を勉強したいんだよう」
「日本の大学受験に失敗したからイタリアに逃げるというのか、おまえは!」
ああ、あのときは2人とも熱くなっていたな。でも何とか親の反対を押し切って
ここまで来たものの、卒業しても仕事はなし、トホホ・・・
そして部屋に戻り、またいつものパタ−ンで2ちゃんにはまってしまう俺。スモ
−カ−が手持ちぶさたなときに煙草を手にするのと似ている。2ちゃんをやらな
いと禁断症状が出てしまうところも。
彼女のいない俺はときどき、どうしようもなくせつなくなるときがある。精神的
にも肉体的にも。しかしもうポルノには飽きてしまった。特にイタリアのものは
えげつない。男の物に目がいってしまい、どうしても興がそがれてしまうのだ。
おれはオカズを求めていた。そうだ!たき-のだ!たき-のをオカズにしよう。
あった、たき-ののカキコだ。俺の左手の動きは急に激しくなった。「ああっ、
もうだめだ。イクよ、たき-のさん、愛してる。」
突然、玄関の扉が開いてル−ムメイトが入って来た。
「おい、浜地、おまえ何やってんだよ、そこで!!!」