イタリアについて話そう４

伊フィアット、中国の小型車市場に参入

イタリア最大の自動車メーカー、フィアット・グループは23日、中国で乗用車の販売を始めた。
地元メーカーと合弁生産した小型大衆車「パリオ」を年内に２万台販売する考え。日米欧の大手
自動車メーカーはモータリゼーションの進展が予想される中国への進出を加速しており、今後は
現地生産による市場開拓競争が本格化する見通しだ。

パリオは途上国向けに開発した国際戦略車で、エンジンは排気量1242CCと1461CCの２種類。
基本モデルの価格は１万ドル（約132万円）。中国では南京の合弁工場で生産し、2003年に
年産５万台を目指す。同グループは中国でバスや農業用トラクターを生産しているが、乗用
車の生産・販売は初めて。南米や東欧市場での販売不振が響いて業績は悪化しており、中国
市場の開拓に期待をかけている。中国政府は内需拡大の一環として、自動車を購入しやすく
するための関連税引き下げなどを打ち出している。（nikkeiより）