ピザ博士の『ピザの事は俺に訊けっ!』

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249続 ヒジキ物語
【ある在伊邦人主婦、美佐さん宅での主婦達の会話】

吉森美佐32歳 畑山鈴子43歳<リビングルームでのお茶のひと時にて>

美佐「奥様、先日はヒジキの煮付け、どうもありがとうございました
   主人も久しぶりのヒジキの煮付け、大変喜んでおりました。」
鈴子「あらま〜そんなお礼なんていいのよ。ンフ♪、沢山煮付けたもの
   ですからいいのよ〜。イタリア料理ばかりだと飽きますものね」
美佐「いつもすいません。。ところで奥様・・明日日本人会のバザー
   があると聞きましたわよ。」
鈴子「あらま〜ホントー!ホーント美佐さんって、お米の事とか色々詳しくって
   いらして、いつも勉強になるわ〜〜〜〜。
   一体、何処でお知りになるのかしら??」
美佐「ええぇ。。まぁ・・・主人の会社の同僚の方とか・・・
   色々ですわ・・・・・・鈴子さん・・・・・・・・・」
250続 ヒジキ物語A:02/12/14 16:46
鈴子「あ〜ら〜〜美佐さんってお友達が多くていらして!!!
   うらやますぃ〜〜ワ〜〜〜」
《と、鈴子リビングの端のPCを発見する》
鈴子「あらっ!!!!美佐さんパソコンおやりになるの?」
美佐「・・・・・いえ・主人が。。私は本当こういうものに疎くて
   ・・・・・・・」
鈴子「あらまぁ。・・あたくしもソーヨ美佐さん。
   あたくしたち、ドンドン時代遅れになっちゃうわ〜ネ〜
   ホーホホホホホホッ♪」      
《と鈴子、窓の外を見つめながら次につぶやく。》
鈴子「ところで、美佐さん。ミラノ在住の滝野さんってご存知?」
美佐「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   イ。。いきなり・・鈴子さん、、ど、どうなさったの?・・
   私、存じませんわ!・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・」
鈴子「あらやだ!・・ナターレのせいかしら・・あたくし何を言って
   るのかしら。ごめんなさい美佐さん。お気になさらないで!!
   オーホホホホホホホホホホ♪」
鈴子「あらやだ。。唇が割れましたわ。。」
    《と鈴子、勝ち誇った顔で美佐を見る》
美佐「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。。。」
明日も惣菜を手に家にやって来るであろう鈴子の事で鬱になる
美佐であった。          糸冬

わが庵は 都のたつみ しかぞすむ
   
      世をうじ山と 人はいふなり
                  (喜撰法師)