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小説(イタリアOFF会の風景) 13:
はまちが言った。
「つくり話にしてはおもしろいじゃないか。でも聞きたいが、
どうして助けてくれた人間がたき-のだとわかるんだい?
たき-のって実名じゃないだろ。おかしいじゃないか!」
男はゆっくりとタバコに火をつけて一服吸うと話し始めた。
「まあおれの話を最後まで聞けよ。・・・話は確か、たき
-のの部屋に入ったところまでだったけ。その部屋には
パソコンが置いてあってね。2ちゃんの画面で例の
「たきーの ◆s.Tukino」のハンドル名で打ち込んでいる
途中だったのさ。」
男はギタ−を片手に立ち上がると言った。
「おれは今からたき-のに会いに行くところなんだが、ついて
来たければ連れていってやってもいいぞ。」