イタリアについて話そう4

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692小説(イタリアOFF会の風景) 13
はまちが言った。
「つくり話にしてはおもしろいじゃないか。でも聞きたいが、
 どうして助けてくれた人間がたき-のだとわかるんだい?
 たき-のって実名じゃないだろ。おかしいじゃないか!」

男はゆっくりとタバコに火をつけて一服吸うと話し始めた。
「まあおれの話を最後まで聞けよ。・・・話は確か、たき 
 -のの部屋に入ったところまでだったけ。その部屋には
 パソコンが置いてあってね。2ちゃんの画面で例の
 「たきーの ◆s.Tukino」のハンドル名で打ち込んでいる
 途中だったのさ。」

男はギタ−を片手に立ち上がると言った。
「おれは今からたき-のに会いに行くところなんだが、ついて
 来たければ連れていってやってもいいぞ。」