333 :
名無しさん:
イタスレ―必殺仕置人
〔念仏の鉄〕(山崎 努) たきーの
観音長屋に居を構え、骨接ぎを生業としているが、
裏に回れば法が裁けぬ悪党たちを次々と葬り去る「仕置人」。
右の指三本であらゆる関節を外す「必殺骨外し」を武器とし、そのショックで相手を死に至らしめる。
生まれは上州無宿、宗慶寺の僧侶を勤めていた時分に檀家の妻女と密通して捕らえられ、
佐渡金山に島送りとなる。
然したる思想も持たず現金や女遊びなどの遊興にのみ、歓心を見せる即物的な人間性を見せる。
半面、仕置の遂行に当たっては動物的カンの鋭さを発揮し、幾多の窮地にあっても仲間を率いて難関をくぐり抜けていく。
〔中村主水〕(藤田まこと) ふぃーみん
北町奉行所同心。佐渡金山見回り役だったが江戸に戻り、
代々八丁堀同心を勤める中村家に婿養子に入る。旧姓・北大路主水。
かつては江戸の治安を守る役目に若き理想を燃やしたこともあったようだが、
金と権力にまみれた不正が横行する奉行所に失望し「昼行灯」を装って、その才覚を眠らせ続けてきた。
家に帰れば姑・せんと妻・りつの小言に辟易し、袖の下を貯めた”へそくり”と、念仏の鉄ら気の合う連中とつるむことだけが日々の楽しみであった。
だが闇の御前の斬首に絡み、悪を裁くはずの奉行所と闇の御前が組んで無関係な人間を替え玉にしたことに義憤を抱き、ついに自らの内に秘めていた「正義」を爆発させ外道どもを闇に葬り去った。
奥山神影流・免許皆伝の腕前は向かうところ敵なしだが、むしろ仕置の段取り等を決定したり、同心という表の顔を存分に利用して鉄、錠の仕置をサポートする知恵者的存在である。
334 :
名無しさん:02/11/18 22:54
〔棺桶の錠〕(沖 雅也) 此処未
観音長屋にて棺桶屋を営む寡黙な青年。仲間とつるむ事は少なく、常にトンカチ片手に仕事をしている。
多くを語らないため素性は不明だが時折、ユンタを口ずさむ事から琉球(今の沖縄県)出身と思われる。
詳細は不明だが独立運動の際、トラウマになるような目に遭遇したのか、世の中や権力に対してあきらめにも似た不信感を抱いており、感情の起伏を押し殺すように黙々と棺桶を作っている。
しかしながら若者特有の強い正義感は心の中で常に燃えており、銭勘定を無視して頼み人に肩入れしては、厳しい現実の前に、慟哭する場面も多々あった。
武器はアタッチメント式の手槍に加えて得意の空手を炸裂させ、相手の急所を深々と狙う。
頼み人の恨みに、不正に対する自らの怒りを重ね合わせたような、
その凄絶なアクションは見る者を圧倒させる。
〔おひろめの半次〕(津坂匡章) アナル
かわら版売りを生業とする若者で情報収集担当。その人脈を活かした情報網は、
多少の誤報はあるが仕置人たちの貴重な情報源である。
「口から先に生まれてきたような」おしゃべりでお調子者。いつも鉄や錠とつるんでおり、
余計なことをしては鉄にぶっ飛ばされている。「超人」ぞろいの仕置人において主水から
「半人前」呼ばわりされる唯一の凡人だが、その人なつっこさが魅力のムードメーカー的存在。
〔鉄砲玉のおきん〕(野川由美子) 伊初
威勢の良い女スリで、無頼の連中を敵に回しても一歩も引くことがない鉄火女。
飛騨高山・伊武川村の出身で江戸に出てきた。不敵とも言えるたくましさも女一人で江戸を生き抜くうちに形成されたようだ。
仕置人たちの中では 最もウェットな面を持っている。そのため、ひとたび頼み人に同情するや、
いかに難敵でも仕置をやり遂げようとするため、慎重な主水や鉄らと反発したり、
単独で暴走して危機に陥ることも多い。
335 :
名無しさん:02/11/18 22:54
〔天神の小六〕(高松英郎) はまち
江戸暗黒界でも随一の顔役。後に出てくるような殺し屋稼業の元締とは異なり、
やくざ・盗人たちの大親分である。「自尊心が強い」と自ら述べるとおり牢内で茶席をもうけたり、
牢番に心付けを配るなど気位の高い面を見せる。
汚いやり口を嫌い義理を通す人柄は、ゴロツキ連中の信頼も厚く、
彼の一声が掛かれば命を捨てても惜しくないという連中は数え切れない。
派閥争いからの保身と無関係な街の衆に危害が及ぶのを恐れて、微罪を犯した罪で牢内に居座っている。
彼を裁くことは江戸中のヤクザを敵に回すことと同じためか、
奉行所も彼の処遇には指をくわえて見ているしかないようだ。
〔中村せん〕(菅井きん)米粒/中村りつ(白木万理) ミラノ
代々八丁堀同心を勤める中村家を守るため、婿養子に主水を迎えたものの余りの無能ぶりに彼を軽蔑し、
何かと小言を並べる。
この頃の主水に対する二人のイビリは、後の作品とは比較にならないほど辛辣なものであった。