それどころか、この政府見解発表が出される前には、地元選出の自民党議員と結託して、
それを止めるべく画策していたフシさえうかがえる。
しかし、さすがの自民党政府も明確な事実と悲惨な現実を前に、
水俣病を公害病と認定せざるをえなかったというのが"真相"なのである。
●冷酷な江頭の患者対策
謝罪後もチッソの無責任な対応は全くかわることがなかったのである。
「補償は誠意をもって話し合う」というセリフの舌の根も乾かぬうちに、
江頭はさまざまな画策を始める。
結局のところ、この間、江頭は水俣病患者にたいする補償交渉などしなかったに等しい。
交渉から逃げ回り、ただただ「金額決定」の引き延ばしを図り続けただけである。