リンガラ・ポップス〜ルンバ・コンゴレの世界

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197アフロ・タヌキ
JAKIさんよりバナ・キンのライブの詳細が届きましたので転載。

来たる8月末に、コンゴのパーカッション・グループ「バナ・キン」が
来日することになりました。「バナ・キン」はもともと旧ザイール国立
伝統音楽院のパーカッション・グループが、ヨーロッパ公演で渡欧した
のをきっかけに結成されたグループで、メンバーは現地でも大変高い評
価を受けていました。私は1989年と1991年に、当時のザイール共和国の
首都キンシャサで、「バナ・キン」のリーダー、シモロとともに様々な
セッションに参加していましたので、何度も彼等を見ています。
「バナ・キン」として活動を始めてからの彼等の音楽の特長は、コンゴ
の伝統的なコンガ(ンブンダ)を12本も使ったメロディアスな皮の響きと
スリット・ドラム(ロコレ)の木の音、アゴゴ・ベル(ンゴンギ)の金属
音、手足に巻き付けたシェイカー、そしてアフリカ人独特の深い肉声を見
事に調和させた演奏にあります。(長いので次に続く)。
198アフロ・タヌキ:03/05/11 14:25 ID:???
題材は、コンゴの伝統的な歌と踊りからとられていますが、当然なが
ら現在の「リンガラ・ポップス」で多用されるダンスやアニマシォン
新しい曲や歌詞、リズム、アレンジも盛り込まれ、伝統音楽とはいい
ながら、ライフスタイルを繁栄した、生きたフォルクロールになって
います。ただ、彼等がこだわるのは、あくまでコンガの皮の音色を非
常に大切にしているという点です。コンガ」とは、もちろん「コンゴ」
の女性形であり、もともとコンゴをはじめとする中央アフリカで一般的
に使われていた太鼓が、大西洋を渡って現在の形に洗練されたものです。「バナ・キン」の演奏する音楽は、いわばキューバ音楽のルーツともなった「ルンバ」の最も原初的なスタイルを、現在に甦らせたものと言えます。
日本では、アフリカン・パーカッションでは「ジャンベ」が広く知られ
ていますが、広くラテン音楽やジャズにまで使われている「コンガ」の
原初的な演奏スタイルを見ることこそ、全ての音楽ファンにとって意義
深いものだと思います。ここに彼等の演奏会を催す意義があるのです。
次頁のプロフィールをお読みいただければおわかりの通り、彼等は日本
では全くの無名ですが、世界的に高い評価を得ているパーカッション・
グループなのです。夏の最後の週末、「バナ・キン」のコンサートに、
是非お運び下さい。(次に続く)。
199アフロ・タヌキ:03/05/11 14:29 ID:???
Les Bana Kin: Les enfants terribles du Tam-Tam
来日予定メンバー: Katondi Kama dit "Simolo"
Mabiala Bila dit "Claude"
Kashito Kisala dit "Dany"
Bolema Bongonda dit "Mira"
Lomani Mondonga
Oleko Esabe
プロフィール: 1991 キンシャサで結成。アフリカ・ツアー。
Benin, Cameroun, Cote d'ivoire, Mali, Burkina Faso,
Togo, Zimbabwe, Kenya, South Africa, etc...
1992 Jimmy Cliff, Cool & the Gangとジョイント
定期的にフランスのシティー・ホールで公演。
1993 ドイツ・ツアー。
1994 パリのディズニー・ランドで2週間公演。
1995 映画「ゴールデン・ボーイ」のサントラに参加。
1996 アトランタ・オリンピックのセレモニーに出演。
1998 ファースト・アルバム発売(同封)
ブルネイ公演でJanette Jacksonと共演。
1999 フェスティバル・オブ・アングルメ
2000 パリのディズニー・ランドと長期契約、現在も出演中。
スケジュール: 8/21(木) 来日
8/23(土) 葛飾シンフォニー・ヒルズ
8/29(金) 京都メトロ
8/30(土) 大阪サンホール
8/31(日) 青山CAY
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リンガラ語 わかればあなたも 国際人
http://home.intercity.or.jp/users/JAKI/1congo
/13congo_lingala.html
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伊丹 正典
mailto:[email protected]    とのことです。