政府債務の対GDP比のランキングで、日本はジンバブエについで世界第2位であるそうだ。
日本は160%を超える水準であるが、100%を超えるような国はこれ以外には
レバノン、ジャマイカ、イタリア、スーダンしかない。
日本の政府債務はそれだけ異様な大きさであるのだ。
多くの経済学者が日本政府の抱える巨額の債務のリスクについて論じてきた。
あまりに債務が膨れあがれば、国債を市場で消化することが難しくなる。
国債の価格は大きく下がるだろう。それはつまり、国債利回りが高くなることであり、
もし国債利回りが上がれば諸々(もろもろ)の金利も上昇して経済は大変なことになる。
私自身もこのような議論をしてきた。
こうした財政破綻(はたん)論が出てきてから10年以上がたっている。
その間に政府債務はさらに膨れあがっている。それにもかかわらず国債利回りは
史上最低というような水準を維持している。経済学者の財政危機説は「オオカミ少年」
と同じであると感じている人も多いかもしれない。しかし、オオカミは必ず来る。
対GDP比で世界第2位の水準の債務を抱えていて、
まともな形で財政再建が果たせるとも思えない。少なくとも、歴史的にみて
GDP比で160%近い債務を抱えた国で、インフレも起こさず、
債務の不履行にも踏み切らないで財政健全化を果たした国はあまりないはずだ。
政府がこれだけの債務を抱えていても国債利回りが低いのにはいくつかの理由がある。
第一には、世界的な不況と金融危機の影響で、資金が安全な国債に逃げているからだ。
第二には、日本の国民の潤沢な貯蓄が国債を支えているということがある。
そして第三には、まだ国民の税負担率が比較的低い日本では、
政府が大幅に増税をすれば財政健全化をすることが可能であると
市場が判断していることがあるだろう。しかし、こうした条件は永遠に続くものではない。
(
>>2以降に続くです)
ソース:
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091205/fnc0912050300002-n1.htm 前:
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1260016946/