J'A`し貧乏な喪女集まれ8J'A`し

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639彼氏いない歴774年
昨日珍しくお母さんを外食に誘った。
行き先は昔からよく行く馴染みのラーメン屋さん。
私は味噌大盛り、お母さんは味噌並み盛りを頼んだ。
「昔からここ美味しいのよね」って、柄にもなく顔にシワよせて笑ってたんだ。

ラーメンが出来上がると、私もお母さんも夢中で麺をすすってた。
あんまりにもお母さんがニコニコしながら食べてるもんだから、
私もつられて笑っちゃったよ。

しばらく経って、ラーメンを食べ終わった私はふとお母さんの方を見たんだ。
ラーメンの器に浮かぶチャーシューが一枚、二枚、三枚・・。そのチャーシューを捲ると麺がまだ沢山余ってた。
お母さんは私の方を申し訳なさそうに見て、「ごめんね、お母さんもう年だから。ごめんね」と繰り返してた。
「そんなもんしょうがないよ」と言うと、私はお母さんの残したラーメンをすすった。
そういや子供の頃、よく無理して大盛り頼んで、結局食べきれなくてお母さんに食ってもらってたっけ。
いつの間にか立場も逆転。あんなに若かったお母さんの顔も今じゃシワだらけで、背丈も頭一個分違う。
そのシワの数程今まで散々迷惑掛けたんだろうなって思うと、悔しさと不甲斐なさで涙が出てくる。
お母さん、こんな私を今まで育ててくれてありがとう。


私、立派な社会人になるわ。