我輩は喪女である

このエントリーをはてなブックマークに追加
1彼氏いない歴774年
かのうじはまだない
2彼氏いない歴774年:2008/08/20(水) 10:23:53 ID:XTpKUtOv
>>1つまんね
3彼氏いない歴774年:2008/08/20(水) 10:59:47 ID:F55V8GnA
           イ三三三三 \
         /イニニニニ\ヽ\ゝ_
       /イニニニニニ\\V/彡\、
       |三ニ>───、\V//彡\ヽヽ
       |三ニ|         ̄ \\ヽ|
       ハ三シ∠ミヽ,        \ミ l
      {!レ/  ミゝ.,_     ∠三ゝ |ミ l
       | レ  彡ヽ`'ゝ   f=・xミ;  |ミ/
       '┤      ノ  i `''     /}
       l  ーイ⌒(、  ':i      / /  サァン!
       |   《三ヲ`7≦     〃
       ト、   斤  ̄`''キ≧   /´
      <| 丶  ヽニ--ソ'"   /
     ノ| \ \    ̄   /\
    / l / ヽ、ヽミ _彡'´.〉  /\
__/   .ト、ヽ  i    |  /  |.  \_
4彼氏いない歴774年:2008/08/20(水) 11:11:04 ID:Hb7k/+P4
どこで喪女になったのかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でもさもさ飯を食っていた事だけは記憶している。
5彼氏いない歴774年:2008/08/20(水) 11:45:03 ID:/yNOXccD
喪女は激怒した。
必ず、かの邪知暴虐のリア充を除かねばならぬと決意した。
6彼氏いない歴774年:2008/08/21(木) 01:07:22 ID:Xz7fK2FZ
私は二次元キャラを常に彼氏と呼んでいた。
だから現実世界でもただ彼氏と言うだけで本名は打ち明けない。
7彼氏いない歴774年:2008/08/21(木) 01:12:41 ID:uwvcw4Go
朝、目が覚めると泣いていた。
8彼氏いない歴774年:2008/08/21(木) 01:16:15 ID:0iGRZMPm
枕は、これでもかと言うほど濡れていた。
9彼氏いない歴774年:2008/08/21(木) 01:40:48 ID:7NKsD9Y+
喪女には月見草が良く似合う。
10彼氏いない歴774年:2008/08/21(木) 01:56:45 ID:VrDeaOvD
……ある喪女がものがたる

スイーツときたら大したもんだ。恋愛体質の愛されガールとのたまって、
モテカワ巻き髪小悪魔と、等身大の自分を演出している。
11彼氏いない歴774年:2008/08/22(金) 09:15:20 ID:2/nhSoQc
どこで道を外したかとんと見当(けんとう)がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所で801を読んでいた事だけは記憶している。
12彼氏いない歴774年:2008/08/23(土) 23:39:19 ID:2sv/F+7o
吾輩がコミケへ踏み入った当時は、友人以外のものにははなはだ不人望であった。
どこへ行っても跳ね付けられて相手にしてくれサークルがなかった。
いかに珍重されなかったかは、今日に至るまで合同作さえ出していないのでも分る。
13彼氏いない歴774年:2008/08/23(土) 23:54:05 ID:9vizpSsW
>>11-12はつまんないから巣に帰れ
14彼氏いない歴774年:2008/08/24(日) 19:43:46 ID:vbuDp/DU
彼氏のいない生涯を送って来ました。
15彼氏いない歴774年:2008/08/25(月) 21:30:10 ID:vs77djsA
>>13みたいなのが一番つまんね
16彼氏いない歴774年:2008/08/25(月) 21:36:45 ID:dbWBAxw+
名前はまだ‥である。
17彼氏いない歴774年:2008/08/26(火) 09:10:29 ID:PXx00JPl
書生に拾われるのですね

拾われてみたいです
18彼氏いない歴774年:2008/08/26(火) 09:14:03 ID:Shv5V4Mk
喪男に拾われる。
19彼氏いない歴774年:2008/08/26(火) 09:16:04 ID:Sqym1p3R
夢はもう無い
20彼氏いない歴774年:2008/08/26(火) 15:29:47 ID:PXx00JPl
拾わないから喪男なんだろう
拾ってくれと主張すれば喪女もあるいは・・・ッ!!
21彼氏いない歴774年:2008/08/26(火) 15:35:41 ID:aCGXfuAp
漱石かっこいいよ漱石
22彼氏いない歴774年:2008/08/27(水) 09:48:31 ID:MF2+cBy1
ふと気が付いて見ると友人はいない。
たくさんおった友人が一人も見えぬ。
肝心のマンガ友さえ姿を隠してしまった。
その上今までのクラスとは違って無暗にいづらい。
歩き回っていられぬくらいだ。
はてな何でも容子がおかしいと、ぼそぼそ呟いて見ると非常に痛い。
吾輩は普通女から急に腐女子へ墜ちていたのである。
23彼氏いない歴774年:2008/08/27(水) 11:21:35 ID:Nj2Yc8ZD
みんなうまいww
24彼氏いない歴774年:2008/08/27(水) 18:48:13 ID:NbGO4fpV
トンネルを抜けるとそこは喪女板であった。
25彼氏いない歴774年:2008/08/27(水) 18:53:06 ID:QIvd9gGz
希望はまだ無い
26彼氏いない歴774年:2008/08/27(水) 18:56:56 ID:mHmKatX7
喪女には月見バーガーがよく似合う☆
27彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 00:34:46 ID:fTJe0Uxu
夜の底が暗くなった。
28彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 00:36:56 ID:8K6FVZBj
かのうじはまだない
膜はまだある
29彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 00:37:50 ID:fTJe0Uxu
http://uranai-labo.sakura.ne.jp/c-copy/41/ で喪女を入れてみた
「大造じいさんと喪女」だった
30彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 00:44:43 ID:H3dRqlHr
名字入れないで名前だけでやったら

たい造じいさんと○○

…喪女なのは運命なのかもなorz
31彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 16:52:23 ID:KvG4ecsH
「今日は一つ合コンへ行ってみてやろう」そして私は居酒屋にずかずか入って行った。
 しかしどうしたことだろう、私の心を充たしていた幸福な感情はだんだん逃げていった。お兄さん系にもおっとりイケメンにも私の心はのしかかってはゆかなかった。
憂鬱が立て罩めて来る、私は周りがリア充だらけのせいだと思った。私は静かめの男の前へ行ってみた。無口な男と会話をするのは常に増してコミュ力が要るな! と思った。
しかし私は一言ずつ話題を振ってはみる、そして一言返事がくるのだが、胸キュンな気持はさらに湧いて来ない。
しかも呪われたことには隣の明るい男の前に座って見る。それも同じことだ。それでいて一度話しかけてみなくては気が済まないのだ。
それ以上は堪らなくなってそこから逃げ出してしまう。以前の席へ戻ることさえできない。私は幾度もそれを繰り返した。
とうとうしまいには座る場所がなくなって、テーブルの脇で突っ立っていた。
――なんという呪われたことだ。足の筋肉に疲労が蓄積する。私は憂鬱になってしまって、自分を抜いたまま盛り上がる合コン会場を眺めていた。
 以前にはあんなに私をひきつけた男どもがどうしたことだろう。一人一人に眼を晒し終わって後、さてあまりに尋常な周囲を見廻すときのあの変にそぐわない気持を、
私は以前には好んで味わっていたものであった。
「あ、そうだそうだ」その時私は袂の中の檸檬を憶い出した。料理の色彩をゴチャゴチャに混ぜ合わせて、一度この檸檬で試してみたら。「そうだ」
 私にまた先ほどの軽やかな昂奮が帰って来た。私は手当たり次第に料理を集め、また慌しく潰し、また慌しく混ぜた。
追加注文して食材をつけ加えたり、食べ去ったりした。奇怪な幻想的な城が、そのたびに赤くなったり青くなったりした。
 やっとそれはでき上がった。そして軽く跳りあがる心を制しながら、その城壁の頂きに恐る恐る檸檬汁を振りかけた。そしてそれは上出来だった。
 見わたすと、そのリア充はガチャガチャした声の会話をひっそりと打ち切ってしまっていて、カーンと静まりかえっていた。
私は埃っぽい居酒屋の中の空気が、その檸檬汁と檸檬の搾りかすの周囲だけ変に緊張しているような気がした。私はしばらくそれを眺めていた。
 不意に第二のアイディアが起こった。その奇妙なたくらみはむしろ私をぎょっとさせた。
 ――これをそのままにしておいて私は、なに喰わぬ顔をして外へ出る。――
 私は変にくすぐったい気持がした。「出て行こうかなあ。そうだ出て行こう」そして私はすたすた出て行った。
 変にくすぐったい気持が街の上の私を微笑ませた。合コンのテーブルへ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、
もう十分後にはあの居酒屋がリア充を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう。
 私はこの想像を熱心に追求した。「そうしたらあのモテかわスリムでスイーツ(笑)なリア充も粉葉みじんだろう」
 そして私はエロゲーの看板画が奇体な趣きで街を彩っている秋葉原を下って行った。
32彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 19:23:45 ID:Po1i3j19
>>31ちょwwwwwwレモンの喪女バージョンwwwwwwww
わろたwwwwwwww
33彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 20:03:22 ID:nCqJq+3C
はじめに女があった。女は喪女であった。
34彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 20:33:18 ID:CEgxVhCu
>>31
クソワロタwwwww
35彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 20:59:48 ID:yxZNVeZX
>>31
笑い死ぬわwwうますぎww
36彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 22:21:48 ID:V+eIZYQ5
ある朝、不安な夢から目を覚ますと、喪女は、
自分が友人たちの中で馬鹿でかい腫れ物に変わっているのに気がついた。
37彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 22:23:10 ID:VyTlkkTb
>>31
才能有りすぎww
38彼氏いない歴774年:2008/08/28(木) 22:26:26 ID:Po1i3j19
有名文学作品パロディ集〜喪女ver〜
39彼氏いない歴774年:2008/08/29(金) 02:02:19 ID:JlNBT2QQ
>>31
高校の授業で檸檬を読んで絶望的な気分になったのを思い出した
40彼氏いない歴774年:2008/08/29(金) 21:29:13 ID:sSSdaw1M
我輩の「輩」の意味が気になるのである
41彼氏いない歴774年:2008/08/29(金) 21:49:09 ID:XqD6gYMR
天は喪女の上に喪女をつくらず、
喪女の下に喪女をつくらず。
42彼氏いない歴774年:2008/08/29(金) 22:05:16 ID:gdCTJKYs
天は人の上に人を乗せて人を作る
4331:2008/08/30(土) 12:32:17 ID:8b9eNvG3
 山路を登りながら、こう考えた。
 男を漁れば角が立つ。膣に棹させば犯される。意地を通せば喪女だ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、諦めが生れて、喪女が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするリア充である。
リア充が作ったリア充の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あればDQNの国へ行くばかりだ。DQNの国はリア充の世よりもなお住みにくかろう。
 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容て、束の間の命を、孤独でも住みよくせねばならぬ。
ここに喪女という生物が出来て、ここに処女という使命が降る。
あらゆる喪女の士はリア充の世を殺伐とし、処女を守りきるが故に尊とい。
 住みにくき世から、住みにくき煩いを引き抜いて、現実逃避した世界をまのあたりに書き込むのが2chである、ふたばである。あるいはブログとニコ動である。
こまかに云えば書き込まないでもよい。ただまのあたりに見れば、そこにネタが更新され、笑いも湧く。微かな男との接点でも恋のときめきは胸裏に起る。
かのうじはリアルでゲットせんでも乙女ゲーの画像で自から心眼に映る。
ただおのが住む世を、かく感じ得て、パソコンのディスプレイや胸の内に脳内彼氏を清くうららかに収め得れば足る。
この故に処女の喪女には男なく、無職の喪女にも男なきも、かく人世を観じ得るの点において、
かく煩悩を抱き続ける点において、かく喪女板に出入し得るの点において、またここで新スレを建立し得るの点において、
ゆるふわカールモテかわスリムでスイーツ(笑)な雑誌を気にせずにすむ点において、――DQNの子よりも、リア充の君よりも、あらゆる俗界の鬼女よりも幸福である。
 世に住むこと二十年にして、かのうじは得られぬと知った。
二十五年にして明暗は表裏のごとく、リア充が生まれれば必ず喪女が生まれると悟った。
三十の今日はこう思うている。――喪友にかのうじが出来たとき憂いよいよ深く、孤独に慣れるほど苦しみも大きい。
これを切り放そうとすると友情が持てぬ。人間関係を片づけようとすれば生計が立たぬ。
金は大事だ、大事なものが殖えれば老後は安泰だろう。恋はうれしい、しかし失恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。
喪女の肩は数人の老人介護を支えている。背中には自身の重い体重がおぶさっている。
うまい物も食わねば惜しい。少し食えば飽き足ぬ。存分食えばもっと食べたい。



調子に乗った。今は反省している。
「草枕」は難しかった。
44彼氏いない歴774年:2008/08/31(日) 11:46:10 ID:8PHA1AK5
枕草子でできないかな
45彼氏いない歴774年:2008/09/01(月) 19:54:52 ID:pvARQ/TZ
春はのけもの
夏はハブ
秋はやさぐれ
冬は勤めていない
46彼氏いない歴774年:2008/09/01(月) 23:27:51 ID:VzGn0TJk
喪女はひとりみ。やうやう白くなり行く生えぎは

……いまいち。
誰か頼んだage
47彼氏いない歴774年:2008/09/01(月) 23:50:03 ID:iGlWJyBF
雨ニモマケテ
リア充ニモマケテ
雪ニモスイーツ(笑)ノ暑苦シサニモマケテ
丈夫ナ脂肪ヲモチ
性慾ハ強ク
決シテ満腹セズ
イツモシヅカニニヤケテイル
一日ニオヤツ四回ト
牛丼ト多クノアイスクリームヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レテ
ヨクミキキシテモワカラズ
ソシテワスレテ
都会ノビルヂングノ林ノ隅ノ
小サナ厠ノ中ニイテ
プロフニ薄弱ノDQNアレバ
行ツテプギャーシテヤリ
スレニ老ケタ鬼女アレバ
行ツテソノ肌ノ張リヲ罵リ
板ニ死ニソウナ喪女アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
ニュー速ニケンクワヤマツリガアレバ
オモシロイカラマゼロトイヒ
ヒデリノトキハオナニシ
サムサノフユハコタツデゴロネ
ミンナニキモイヨートイハレ
モテハヤレモセズ
アイサレ(笑)モセズ
サウイウモノニ
ワタシハナッチャッタ
48彼氏いない歴774年:2008/09/02(火) 00:21:33 ID:9oRGU5dM
>>47
うわあああああ
49彼氏いない歴774年:2008/09/02(火) 02:16:59 ID:OcSzSaL3
>>47
なっちゃったwwwwwww
50彼氏いない歴774年:2008/09/02(火) 23:08:33 ID:JkRrmyIM
ある朝、スイーツ(笑)がなにかビビッド(笑)な夢から目を覚ますと、自分が一人の
巨大な喪女に変わっているのを発見した。彼女はクジラのように厚い脂肪を腹の下に
蓄えて、あおむけに横たわっていた。ふわモテカール(笑)の頭を少し持ち上げると、
鏡餅のようにふくらんだ白色の出っ腹が見える。腹の上には横に幾本かのシワが付いて
いて、シワの部分は段腹にくぼんでいる。腹のふくらんでいるころにかかっている布団
は今にもずり落ちそうになっていた。
51彼氏いない歴774年:2008/09/03(水) 13:53:27 ID:bu56+qYl
>>45


春は、のけもの。やうやう白くなりゆく髪ぎは
少し明りて紫だちたる頬毛の細くたなびきたる。

夏は、ハブ。学生の頃はさらなり。会社もなほ。悪口の多く飛び違ひたる。
また、喪女一つ二つなど、ほのかにうち光りてコミケに行くもをかし。
雨など降らすもをかし。

秋は、やさぐれ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、
スイーツ(笑)の男の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、
帰り急ぐさへ哀れなり。まいてカップルなどの列ねたるがいと小さく見ゆるは、
いとをかし。日入り果てて、キャッキャッ、ギシアンなど、はたいふべきにあらず。

冬は、勤めていない。脛の囓りたるはいふべきにもあらず。
親の目のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、ローターなど急ぎ出して、
それもてオナるも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、
屑の籠も、白きティッシュがちになりて、わろし。
52彼氏いない歴774年:2008/09/03(水) 15:10:07 ID:e0NplQa2
>>51 お前清少納言の生まれ変わりだろ
53彼氏いない歴774年:2008/09/03(水) 16:19:02 ID:28j8ssc0
なんとゆうクオリティの高さ
54彼氏いない歴774年:2008/09/03(水) 19:37:23 ID:xl14E7Ac
クオリティたけえなwww
55彼氏いない歴774年:2008/09/03(水) 20:14:15 ID:NE6IkqoF
>43
異常におもしろかったのですが。
56彼氏いない歴774年:2008/09/03(水) 20:18:25 ID:6B39oUt3
>>51
わろしwww
57彼氏いない歴774年:2008/09/03(水) 20:30:47 ID:mD9gv5V5
赤い実はじけた
58彼氏いない歴774年:2008/09/03(水) 21:07:13 ID:ODeQnf8Y
>>47
バロスwwwwww
59彼氏いない歴774年:2008/09/04(木) 15:26:38 ID:qWPSX3Hv
>>51
秋やさぐれすぎ!
60彼氏いない歴774年:2008/09/04(木) 18:57:37 ID:igsxdKJ1
当方は注文の多い処女なので御了承ください
61彼氏いない歴774年:2008/09/04(木) 19:30:08 ID:ukSOjMRO
 ある日の暮方の事である。一人の喪女が、飲み屋でナンパを待っていた。

62彼氏いない歴774年:2008/09/04(木) 19:32:32 ID:2y3k+cYE
たらこ唇の男と付き合ったかとある奴ちょっとこい!
63彼氏いない歴774年:2008/09/06(土) 01:20:50 ID:izUY/OiN
 二人の喪女の子供らが灰色の2chの板で話していました。
「リア充はわらったよ。」
「リア充はpgrとわらったよ。」
「リア充は指さしてわらったよ。」
「リア充はpgrとわらったよ。」
 上の方や横の方は、青くくらく窓のように見えます。そのなめらかなディスプレイを、つぶつぶ暗い文字が流れて行きます。
「リア充はわらっていたよ。」
「リア充はpgrわらったよ。」
「それならなぜリア充はわらったの。」
「知らない。」
 つぶつぶ文字が流れて行きます。喪女の子供らもぽっぽっぽっとつづけて五六粒毒を吐きました。
それはゆれながら水銀のように光ってスレは上の方へのぼって行きました。
 つうと銀のいろのスカートをひるがえして、一疋のスイーツ(笑)が街の中を過ぎて行きました。
「喪女は死んだよ。」
「喪女は殺されたよ。」
「喪女は死んでしまったよ………。」
「殺されたよ。」
「それならなぜ殺された。」姉さんの喪女は、その右側の二本の手足の中の一本を、妹の残念な顔にのせながら云いました。
「わからない。」
 スイーツ(笑)がまたツウと戻って渋谷のほうへ行きました。
「リア充はわらったよ。」
「わらった。」
 にわかにパッと明るくなり、日光の黄金は夢のように部屋の中に降って来ました。
 外から来る光の網が、暗い部屋のディスプレイの上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました。
ほこりや小さなごみからはまっすぐな影の棒が、斜めに光の中に舞い立ちました。
 スイーツ(笑)がこんどはそこら中の黄金の光をまるっきりくちゃくちゃにしておまけに自分はこの季節流行りのお洋服☆に変に衣装替えして、又原宿の方へ移動しました。
「スイーツ(笑)はなぜああ行ったり来たりするの。」
 妹の喪女がまぶしそうに眼を動かしながらたずねました。
「何か悪いことをしてるんだよ狩ってるんだよ。」
「狩ってるの。」
「うん。」
 そのスイーツ(笑)がまた原宿から戻って来ました。
今度はゆっくり落ちついて、腕も頭も動かさずただ人ごみにだけ流されながらお口を環のように円くしてやって来ました。
その影は黒くしずかに2chの板のスレの上をすべりました。
「スイーツ(笑)は……。」
 その時です。俄に渋谷にざわめきがたって、赤黒いまるでぎらぎらするキノコのようなものが、いきなり飛込んで来ました。
 姉さんの喪女ははっきりとその赤いもののさきが松茸のように黒く尖っているのも見ました。
と思ううちに、スイーツ(笑)の白い歯がきらっ☆と光って一ぺんひるがえり、空の方へのぼったようでしたが、それっきりもう赤いものもスイーツ(笑)のかたちも見えず光の黄金の網はゆらゆらゆれ、スレはとうとう落ちました。
 二人はまるで声も出ず居すくまってしまいました。
 長女の喪姉様が出て来ました。
「どうなさったの。ぶるぶるふるえているではありませんか。」
「喪姉様、いまおかしなものが来たよ。」
「どんなものですの。」
「赤くてね、光るんだよ。はじがこんなに黒く尖ってるの。それが来たらスイーツ(笑)が空へのぼって行ったよ。」
「そいつの眼は赤かったですか。」
「わからない。」
「あらあら。でも、そいつは男ですわ。かのうじと云いますの。大丈夫ですわ、安心なさって。わたくしたちにはかまわないんだから。』
「喪姉様、スイーツ(笑)はどこへ行ったの。」
「スイーツ(笑)ですか。スイーツ(笑)はこわい所へ行きましたわ」
「こわいよ、喪姉様。」
「大丈夫、大丈夫ですわ。心配なさらないで。あら、ニコニコ動画に新しい動画がアップされましたわ。ごらんになって、おもしろいですわ。」
 動画と一緒に、ニコニコ動画のコメントが動画の上をたくさんすべって来ました。
「こわいよ、喪姉様。」妹の蟹も云いました。
 光の網はゆらゆら、のびたりちぢんだり、動画のコメントはしずかにすべりました。
64彼氏いない歴774年:2008/09/06(土) 15:19:51 ID:LmSPkMbn
>>63
思いっきり楽しませてもらったw

ってか男=チソチソ・・・
65彼氏いない歴774年:2008/09/06(土) 18:00:27 ID:A1kfkc8H
クラムボンktkr
66彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 13:03:34 ID:N6Bv2HuH
おおロミオ、私はどうして喪女なの?
67彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 21:56:21 ID:L8JPXUiA
喪女は激怒した。
必ず、かのモテカワスリムのスイーツ(笑)を除かなければならぬと決意した。
喪女には流行がわからぬ。メロスは、田舎の地味女である。
マンガを読み、一人で遊んで暮して来た。
けれども陰口に対しては、人一倍に敏感であった。
68彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 21:58:41 ID:L8JPXUiA
きょう未明喪女は家を出発し、野を越え山越え、電車で2時間はなれた此の駅前のユニクロにやって来た。
メロスには父と、母は在る。かのうじは無い。十六の、リア充な弟と4人暮しだ。
69彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:01:58 ID:L8JPXUiA
この妹は、クラスの或る律気な一女子を、近々、かのめとして迎える事になっていた。
きっとギシアンも間近かなのである。メロスは、それゆえ、自分の衣裳やら自分の御馳走やらを買いに、
はるばる駅前にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから駅前の大路をぶらぶら歩いた。
70彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:09:03 ID:L8JPXUiA
喪女には竹馬の友があった。セリヌンティウスである。
今は此の駅前のユニクロで、アルバイトをしている。
その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。
久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。
歩いているうちに喪女は、まちの様子を怪しく思った。
冷ややかとしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、
けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに冷たい。
のんきな喪女も、だんだん不安になって来た。
71彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:11:03 ID:L8JPXUiA
路で逢った同級生をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の駅前に来たときは、
喪女でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈だが、と質問した。
同級生は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺に逢い、こんどはもっと、
語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。喪女は両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。
老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
72彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:13:41 ID:wiG2SYJI
どきどきわくわく
73彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:13:49 ID:qMwLUfGk
私以外の喪女は天才なのではないか
74彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:17:19 ID:L8JPXUiA
「スイーツ(笑)は、ふわもてカールをモテカワスリム。」
「なぜなのだ。」
「自分へのご褒美、というのですが、誰もそんな、褒美をやる程のことはしては居りませぬ。」
「たくさんのかのうじをを(性的な意味で)殺したのか。」
「はい、はじめはスイーツ(笑)の妹婿さまを。それから、御自身の従兄弟を。それから、ホストさまを。
 それから、ホストさまのご友人さまを。それから、リア充さまを。それから、金持ちのボンボン様を。」
「おどろいた。スイーツ(笑)は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。決まった男に捕われない私ってステキ(笑)、というのです。
 このごろは、クラスの喪女達をも、お疑いになり、少しく地味な服装をしていぬ者には、
 一日1000円差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めばスイーツ談話にかけられて、
 (陰口的な意味で)殺されます。きょうは、六人殺されました。」
聞いて、喪女は激怒した。「呆れたスイーツ(笑)だ。生かして置けぬ。」
75彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:17:56 ID:3y0OPir7
雨ニモマケズと枕草子たのしませてもらったw
喪女ならではの良スレ
76彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:32:17 ID:J8UpJxf2
>>1
ワロタw
77彼氏いない歴774年:2008/09/09(火) 22:59:19 ID:L8JPXUiA
ごめnここまで書いておいてもう書けん

スイーツが弟喪女の弟まで食っちゃってた&セリヌンティウスもスイーツ化してた
ってことまで考えてたんだがその設定で誰か続き書いてくれ
78彼氏いない歴774年:2008/09/10(水) 10:00:08 ID:3FspA9+j
>>74
>おどろいた。スイーツ(笑)は乱心か。
おもいっきり笑ったw
原文と変えた部分スイーツだけだけど面白いなw
79彼氏いない歴774年:2008/09/11(木) 10:20:59 ID:MmZXeJEL
メロスで勢い止まったな

誰か新作投下して
80彼氏いない歴774年:2008/09/11(木) 12:17:44 ID:NvLo7Og8
しずかさや喪女にしみいるリアの声
81彼氏いない歴774年:2008/09/11(木) 15:08:50 ID:MmZXeJEL
リア充や ああリア充や リア充や
82彼氏いない歴774年:2008/09/11(木) 15:20:54 ID:5KdInegA
「どうもうまくいかないものだね。リア充のを見るとなんでもないようだが
 みずから男に話し掛けようとすると今さらのようにむずかしく感ずる」
これは喪女の述懐である。なるほどいつわりのないところだ。
彼女の友はお洒落めがね越しに喪女の顔を見ながら、
「そう初めから上手にはいかないさ、第一室内の妄想ばかりで彼氏ができるわけのものではない。
 昔イタリアの大家モウイヤダ・ヤテ・ラレンが言ったことがある。男を作るならなんでもスイーツ(笑)そのものを写せ。
 髪にゆわふるあり。メイクに小悪魔あり。服に愛されあり。スイーツ(笑)はこれ一幅の勝ち組なりと。
 どうだ君も恋人らしい恋人を作ろうと思うならちと模倣をしたら」
「へえモウイヤダ・ヤテ・ラレンがそんなことを言ったことがあるかい。
 ちっとも知らなかった。こりゃもっともだ。じつにそのとおりだ」
と喪女はむやみに感心している。めがねの裏にはあざけるような笑いが見えた。
8382:2008/09/11(木) 15:27:41 ID:5KdInegA
×ゆわふる
○ゆるふわ

これだからモテない
84彼氏いない歴774年:2008/09/11(木) 19:10:44 ID:J1ZwLI53
喪女がスイーツの真似事したってもてないんだ!わかってるんだ!

ってかスイーツ=もてるってことはないんだ!

わかってるんだ!!
85彼氏いない歴774年:2008/09/11(木) 19:11:18 ID:RIyiUZp2
>>82
これ元ネタなに?
かなり好きだ
86彼氏いない歴774年:2008/09/11(木) 20:11:28 ID:ELnUxu/7
>>82
あー元ネタなんだっけな
読んだことがあるんだけど思い出せないw
87彼氏いない歴774年:2008/09/11(木) 20:15:43 ID:uUu+NP7i
吾輩は猫であるだろ
881/2:2008/09/12(金) 12:09:20 ID:c6fHMXxp
 何故こんな運命になったか判らぬと、先刻は言ったが、
しかし、考えようによれば、思い当ることが全然ないでもない。

少女であった時、己は努めて人との交を避けた。
人々は己を倨傲だ、尊大だといった。
実は、それが殆ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。
勿論、成績だけは悪くなかった自分に、自尊心が無かったとは云わない。

しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。
己は男を求めながら、進んでアプローチを仕掛けたり、
求めて友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。
かといって、又、己はお見合いに伍することも潔しとしなかった。
共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。
己のモテ子(笑)に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、
又、己のモテ子(笑)なるべきを半ば信ずるが故に、恋愛結婚を諦めることも出来なかった。

892/2:2008/09/12(金) 12:10:31 ID:c6fHMXxp
己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、
憤悶と嫉妬とによって益々 己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。
人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。
己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。
これが己を損い、両親を苦しめ、友人を傷つけ、果ては、己の外形をかくの如く、
内心にふさわしいものに変えて了ったのだ。

今思えば、全く、己は、己の、もっていた僅かばかりの若さを空費して了った訳だ。
人生は何事をも為さぬには余りに長いが、
何事かを為すには余りに短いなどと口先ばかりの警句を弄しながら、
事実は、魅力の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、
刻苦を厭う怠惰とが己のすべてだったのだ。
己よりも遥かに乏しい容姿でありながら、それを専一に磨いたがために、
堂々たる妻となった者が幾らでもいるのだ。虎と成り果てた今、己は漸くそれに気が付いた。
それを思うと、己は今も胸を灼かれるような悔を感じる。

己には最早夫婦としての生活は出来ない。
たとえ、今、己が心の中で、どんな熱い恋をしたところで、どういう手段で発表できよう。
まして、己の体は日ごとに 中年に近づいて行く。どうすればいいのだ。己の空費された過去は? 
己は堪(たま)らなくなる。
90彼氏いない歴774年:2008/09/13(土) 04:28:08 ID:j/aW1NSk
山月記はやめろおおお!!!。°・(ノД`)・°。
91彼氏いない歴774年:2008/09/13(土) 06:32:12 ID:+01rCr8Y
>>82
二日酔いの頭でも面白いわw
92彼氏いない歴774年:2008/09/13(土) 06:34:08 ID:+01rCr8Y
いやこちらもなかなか…。誰か山椒魚やってくれないかな
93彼氏いない歴774年:2008/09/13(土) 18:05:44 ID:W541tTq0
まつくろけの服の喪女が二疋、
なやましいよるのスレのうへで、
ぴんとはねたボサ毛のさきから、
輪のやうなでんとうがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、このすいいつ(笑)は病気です』
94彼氏いない歴774年:2008/09/13(土) 18:18:16 ID:t5SZwQPf
>>93
朔太郎w「おぎやあ」はその解釈か
95彼氏いない歴774年:2008/09/13(土) 18:41:24 ID:pHIWqH6i
山月記神すぎる
96彼氏いない歴774年:2008/09/13(土) 18:46:59 ID:zBql+vaG
わたくしといふ人間は
規定された恋愛至上主義社会の
ひとつの小さな生き物です
(あらゆる透明な幽霊の存在感)
97彼氏いない歴774年:2008/09/15(月) 08:27:27 ID:YouYo/jS
私は、その女の写真を三葉、見たことがある。
一葉は、その女の、幼年時代、とでもいうべきであろうか、十歳前後かと
推定される頃の写真であって、その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、
(それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、従姉妹たちかと想像される)
庭園の池のほとりに、荒い縞のスカアトをはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、
醜く笑っている写真である。醜く? けれども、鈍い人たち
(つまり、美醜などに関心を持たぬ人たち)は、面白くも何ともないような顔をして、
「可愛いお嬢さんですね」
といい加減なお世辞を言っても、まんざら空お世辞に聞えないくらいの、いわば通俗の
「可愛らしさ」みたいな影もその子供の笑顔にないわけではないのだが、しかし、
いささかでも、美醜についての訓練を経てきたひとなら、ひとめ見てすぐ、
「スイーツ(笑)」
とすこぶる不快そうに呟き、毛虫でも払いのける時のような手つきで、
その写真をほうり投げるかもしれない。
98彼氏いない歴774年:2008/09/15(月) 08:31:47 ID:YouYo/jS
まったく、その女の笑顔は、よく見れば見るほど、何とも知れず、イヤな薄気味悪いものが感ぜられてくる。
どだい、それは、笑顔でない。この子は、少しも笑ってはいないのだ。
その証拠には、この子は、両方の掌を少し内側に傾けて立っている。
人間は、わざわざ可愛く見えるように笑うものではないのである。
スイーツ(笑)だ。自分らしさを演出の笑顔だ。
ただ、顔に醜い皺を寄せているだけなのである。「もてカワスリムで自分らしさを演出」
とでも言いたくなるくらいの、まことに奇妙な、そうして、どこかけがらわしく、
へんにひとをムカムカさせる表情の写真であった。
私はこれまで、こんな不思議ちゃん系で彼のハートをゲットな表情の女を見た事が、いちどもなかった。
99彼氏いない歴774年:2008/09/15(月) 08:37:30 ID:YouYo/jS
第二葉の写真の顔は、これはまた、びっくりするくらいひどく変貌していた。学生の姿である。
高等学校時代の写真か、大学時代の写真か、はっきりしないけれども、とにかく、
おそろしく美貌の女である。しかし、これもまた、不思議にも、
自然に生きている人間の感じはしなかった。春色ミニワンピを着て、胸から赤い見せブラを覗かせ、
ベンチに腰かけて足を組み、そうして、やはり、笑っている。
こんどの笑顔は、もてカワスリムの笑いでなく、かなり巧みな微笑になってはいるが、
しかし、人間の笑いと、どこやら違う。血の重さ、とでもいおうか、生命の渋さ、とでもいおうか、
そのような充実感は少しもなく、それこそ、鳥のようではなく、羽毛のように軽く、ただ白紙一枚、
そうして、笑っている。つまり、一から十まで造り物の感じなのである。ぶりっこといっても足りない。
キッチュといっても足りない。ビッチといっても足りない。おしゃれといっても、もちろん足りない。
しかも、よく見ていると、やはりこの美貌の学生にも、どこかスイーツ(笑)じみた気味悪いものが感ぜられてくるのである。
私はこれまで、こんな不思議な美貌の女を見た事が、いちどもなかった。
100彼氏いない歴774年:2008/09/15(月) 08:41:10 ID:YouYo/jS
もう一葉の写真は、最も奇怪なものである。
まるでもう、としの頃がわからない。頭はいくぶん白髪のようである。
それが、ひどく汚い部屋
(部屋の壁が三箇所ほど崩れ落ちているのが、その写真にハッキリ写っている)
の片隅で、小さいストーブに両手をかざし、こんどは笑っていない。どんな表情もない。
いわば、座ってストーブに手をかざしながら、自然に死んでいるような、
まことにいまわしい、不吉なにおいのする写真であった。
奇怪なのは、それだけでない。その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、
私は、つくづくその顔の構造を調べる事ができたのであるが、
額は整形、額の皺も整形、眉も整形、眼も整形、鼻もロも顎も、
ああ、この顔には表情がないばかりか、生まれ持った物さえない。すっぴんがないのだ。
101彼氏いない歴774年:2008/09/15(月) 08:43:50 ID:YouYo/jS
たとえば、私がこの写真を見て、眼をつぶる。すでに私はこの顔を忘れている。
部屋の壁や、もてカワ系エセ北欧家具は思い出す事ができるけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、
すっと霧消して、どうしても、何としても思い出せない。画にならない顔である。
ケータイ小説にも何もならない顔である。眼をひらく。あ、こんな顔だったのか、思い出した、
というようなよろこびさえない。極端な言い方をすれば、眼をひらいてその写真を再び見ても、
思い出せない。そうして、ただもう不愉快、イライラして、つい眼をそむけたくなる。
いわゆる「愛されメイク」というものにだって、もっと何か表情なり印象なりがあるものだろうに、
人間のからだにリラックマの首でもくっつけたなら、こんな感じのものになるであろうか、とにかく、
どこという事なく、見る者をして、ぞっとさせ、いやな気持にさせるのだ。
私はこれまで、こんな不思議な女の顔を見た事が、やはり、いちどもなかった。スイーツ(笑)
1022/2:2008/09/15(月) 14:36:09 ID:4LXNDW8a
うわあ元ネタ何だっけこれ。うめえ
どんなスイーツwww
103彼氏いない歴774年:2008/09/16(火) 11:13:34 ID:Cm9Nd7qt
みんな言葉のセンスあるな…
羨ましい
104彼氏いない歴774年:2008/09/16(火) 13:21:28 ID:mHkP6JEk
>>102
「人間失格」だと思う
105彼氏いない歴774年:2008/09/16(火) 13:22:48 ID:Dz92Z7/S
人間失格www
こんなユーモアたっぷりの女史がもてないなんて
世の中くさっとる
106彼氏いない歴774年:2008/09/16(火) 19:30:08 ID:cMjQXYuB
文学?好きだよ!恋空すごくよかった泣けたよー とか言ってるバカ女のほうがモテるのかねぇ・・・
107彼氏いない歴774年:2008/09/17(水) 00:52:26 ID:HWH0n3t5
まぐわいは真ッ闇 闇の闇
夜は劫劫と更けまする
落下醜女のノスタルヂアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
108sage:2008/09/17(水) 22:52:52 ID:9YiShe4t
親譲りの不器量で小供の時から損ばかりしている。
中学校に居る時分学校の二階から飛び降りて1週間ほど腰を抜かしたことがある。なぜそんな無闇をしたかと聞く人があるかも知れぬ。
別段深い理由でもない。休み時間に級友と話していたら、同級生の一人が冗談に、「喪女はキングボンビーに似ている」と言ったのを聞いた、当時淡い恋心を抱いていた男子が爆笑し、いたたまれなくなって発作的に窓から飛び降りたのだ。
担任に付き添われて帰ってきたとき、母が泣きながらなぜこんなことをしたのかと言ったから、この次に生まれるときは美人に生まれたいと言った。
109彼氏いない歴774年:2008/09/17(水) 23:32:41 ID:iSDDmYx5
>108
喪っちゃんですかww

このスレ住人おもしろすぎ!!
「実はネ喪なのだ」スレの真逆っぽいイメージで来たらめちゃめちゃ知的でわろたww
110彼氏いない歴774年:2008/09/18(木) 11:16:49 ID:DwZBpxAf
このスレもアフィブログに載るのかしら・・・
111彼氏いない歴774年:2008/09/18(木) 11:53:36 ID:ki80lwRs
喪っちゃん吹いた
112彼氏いない歴774年:2008/09/18(木) 12:19:59 ID:Dgl7nQH5
喪女ってなんだ?
113彼氏いない歴774年:2008/09/18(木) 13:34:47 ID:mb9zwYdO
喪っちゃんwwww

クソワロタwwww
114彼氏いない歴774年:2008/09/18(木) 21:38:11 ID:Z4bxLnWy
喪女よ

喪女よ

何故モテぬ

スイーツ(笑)の心がわからず

おそろしいのか
115彼氏いない歴774年:2008/09/18(木) 22:32:40 ID:3sMxe/BV
>>47だけ喪ゲ女ブログに載ってた
116彼氏いない歴774年:2008/09/18(木) 23:08:25 ID:Z/0P2Tzp
スイーツに対するふかいふかい嫌悪の情が一瞬ちらりと女のごつい顔をかすめた。
ついでにいっておくが、彼女はなかなかのブサイクで、すてきな黒ずんだ脇をし、
髪はボサボサで、腹は胸よりやや高く、体つきは小太りで、ずんぐりとしていた。
(略)
通りがかりにDQNが「やい、このデブスめ!」といきなりどなって、彼女を指さしながら
大声でわめきだしたときには、―――さすがの彼女もぴたりと足をとめて、
発作的に自分の腹に手をかけた。
腹というのは丈の高い丸い関取級なのだが、もうすっかり脂肪がたまり、
完全にへそ毛に覆われ、毛穴だらけ、しみだらけで、肉はゆるんでしまい、
ぶかっこうきわまるへそが一本の横線になっているような代物だった。
ところが、彼女をとらえたのは羞恥の気持ちではなくて、そんなものとはまったくちがった、
憤怒にも似た感情だったのである。
117彼氏いない歴774年:2008/09/18(木) 23:20:21 ID:Z/0P2Tzp
「あたしだってそんなことはわかっていたよ!」と喪女はどぎまぎしながらつぶやいた。
「あたしもそう思っていたんだ!こいつが何よりもいけないんだ!
こうした、ちょっとした脂肪が、ちょっとしたくだらない些細な脂肪が、
愛されコーデ(笑)をすっかりぶちこわしてしまうものなんだ!
そうだ、この腹はめだちすぎる……滑稽だからめだちすぎるんだ……
このあたしのコーデには、よしんば古びた、エビちゃんみたいなかっこうのでもいいから、
どうしてもCANCAN系でなくちゃいけない、こんな腹じゃだめだ。
こんな腹はスイーツはだれももっちゃいないから、1キロ先からだって
人に気づかれて、pgrされちまう……
 第一、pgrされちまったが最後、立派なかれうじができるはずがないじゃないか。
今のうちはマイクロダイエットしていなきゃ……些細なことが、
些細なことが肝心なんだ!いつでもこういった些細なことからどんなフラグも
だめになってしまうんだからな……」
118彼氏いない歴774年:2008/09/19(金) 16:39:37 ID:HZGKhATj
ああいもうとよ、君を泣く 君モテたまふことなかれ
末に生まれし君なれば   親のなさけは まさりしか
親は愛をにぎらせて  人に恋せと をしへしや
我にはちゃんとしろよとて  喪女になるまで そだてしや
119彼氏いない歴774年:2008/09/19(金) 17:58:06 ID:n0H8qq6n
しかし喪女ゆえ傷つきて
己の未来も憎みしや
十五、十六、十七と私の人生暗かった
どう咲きゃいいのさ、この私
夢はあるけど叶うことなかれ


嗚呼世知辛い世知辛い。
120彼氏いない歴774年:2008/09/19(金) 18:13:38 ID:Wiu+2hdf
>>119
これの元ネタなに?
面白そうで読みたいです
121彼氏いない歴774年:2008/09/19(金) 18:25:02 ID:TuJiFLLn
首相候補の婆さん
122彼氏いない歴774年:2008/09/19(金) 19:54:32 ID:n0H8qq6n
>>120
それは>>118さんに。
与謝野晶子の"君死にたもうことなかれ"をパロりました。
それに藤圭子の"圭子の夢は夜ひらく"を足しました。

嗚呼世知辛い世知辛いは私の心のボヤキです。





さぁ地獄に行くど!の蟹工船のパロが読みたいです。
誰か頼みます。
123彼氏いない歴774年:2008/09/19(金) 23:12:55 ID:S7p88xVQ
「おい合コンさ行ぐんだで!」
二人はマクドナルドの座席に寄りかかって、河馬が背のびをしたように延びて、スイーツ(笑)で溢れる休日の街を見ていた。
喪女は指についたケチャップまで舐めた後、ビッグマックの包み紙をポテトの容器と一緒に捨てた。
包み紙はおどけたように、色々にひっくり返って、ゴミ箱の中へ落ちていった。彼女は身体一杯脂肪がついていた。
 赤い見せブラを胸元から覗かせたスイーツ(笑)や、デート最中らしく男の方袖をグイと引っ張るように、思いっきり抱きついているのや、
愛されメイク、大きな態度をしたモテカワスリム、南京虫のように男と男の間をせわしなく飛び回る恋愛体質、
わいわいとざわめいているリア充やセレビッチや愛され上手の織り成す、人の波・・・・・・。
風の具合ですれちがったスイーツ(笑)の、ムッとする香水の匂いを送った。
DQNのゲラゲラという笑い声が、時々人ごみの向こうから響いてきた。
 このマクドナルドのすぐ手前に、ペンキのはげかけた看板を、通りに向かって突き出しているメイド喫茶の入り口を、
美少女フィギュアをかかえた男が二人何度も機械人形のように、行ったり来たりしているのが見えた。
オタクらしかった。確かに、繰り返しメイド喫茶に「帰宅」しているのだった。
「おいらもう(合コンに)着ていく服が無え。――糞。しまむら」
124彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 00:18:09 ID:0qt9vLeP
喪女丸は初めての航海漁をする実習生17名を含む546人で北の海を目指していた。
4月半ばに出航したものの、寮に慣れない実習生や天候不順の為か、6月に入っても予定の三分の一の釣果もない。
そんな現状のなか幹部は1日20時間労働を強いた。
当然喪女を含む実習生達は3日間のストを起こすのだが、スイーツ(笑)幹部達の容赦のない反撃をくらい
「お前達みたいな要らない人間におまんま食わして働かせてやってんだ!
感謝されても恨まれる筋合いはないのさ
お前達自分の立場を解って無いようじゃないか」
濡れた草鞋に海水が染み込む、服だって一枚切りをずっと来ている………。
暫くして革靴のコツコツした足音が聞こえてきた。
「さっきはよくいけしゃあしゃあと言ってくれたもんだ
少しは分からせるのも大切だ!」
そう言うと幹部は16になったばかりの喪子を丸裸にし、支柱に縛り付け棒で意識が無くなるまで叩かれ放置された。
もうひとりは髪を全部引き抜かれ松明を顔に押し付けた。
その後他の実習生は黙々と作業に打ち込んだ。
7日目に喪子が死んだ。
死ぬ前に喪子の父が幹部に「喪子が林檎を欲しがっている、1つでいいから欲しい」と頭を下げた。
125彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 00:32:24 ID:0qt9vLeP
しかし幹部は働かない者にやる林檎はないと突っぱねた。
喪子の父は20時間働いた後、喪子の看病をして眠る。時に一睡もしないまま働く。
喪子に与えられる物は残飯の粥と良くておこげの粥。それに薄めた牛乳だけだった。
最期の日、喪子が父に牛乳うまいよぅ、父ちゃんありがとう…と目を閉じた。16年と2ヶ月の短い一生だった。
水葬の時には沈んでゆく喪子に向かい、絶対敵は打つからなと言った。
仕事を続けながらも、今は亡き喪子を思い皆泣いていた。
誰かが喪っちゃーんと叫んだ。
幹部が鞭を振るいながら、お前らも喪子みたいにならんように精出せ!!
こんな事態の中でも幹部に取り入った菓子や砂糖は仕事もせず、下の世話役に回っている。
126彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 01:06:24 ID:lu03Gfew
「おいらもう(合コンに着ていく服が無え。――糞。しまむら)」

そう云って身体をずらしてよこした。そしてもう一人の喪女に目配せをして、自分の腰のところへ視線を向けさせた。
上着を少しまくって、スカートの腰元を覗かせた。ホックは外されているようだった。
一人は黙って、その喪女の顔を見た。
「ヒヒヒ・・・・・・」と笑って「閉まらないんだよ」と云った。

歩きながら前を通りかかった隠れ家的お店で、「自分らしさを演出」したスイーツ(笑)が、自分へのご褒美と言いながらケーキを食べている。
口から出る話題はすべて、愛され上手(笑)な自分のことばかりで、喪女の耳は痛んだ。
両手に商品を乗せ、黒いエプロンをかけた店員が忙しく、テーブルと厨房を出入りした。
――用意はまったくできていないが、もう合コンへ出かけなければならない時間になった。
127彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 01:50:51 ID:lu03Gfew
――用意はまったくできていないが、もう合コンへ出かけなければならない時間になった。

リア充のいる店内を覗き込むと、薄暗い奥のボックス席に、いい男を逃すまいと猛禽のように目をぎらつかせるスイーツ(笑)が見えた。
皆、年のころ20、21の妙齢の者ばかりだった。
「夏色コスメ(笑)」「秋色ファンデ(笑)」
みんな同じだった。スイーツ(笑)的な話題ばかりだった。
そういうのは、それだけで一塊をなしていた。
「思い切って残業(笑)」「デキる女性(笑)」「自立した大人の女性(笑)」
スイーツ(笑)等は、喪女たちと価値観を違えていた。
「最近アタシ、読書にハマッててー」
隣に座ったスイーツ(笑)の一人で常に上目遣いの、キラキラ小物で身を飾ったのが、
「恋空とかチョー泣けたしよかったー!」と云った。
「恋空?」
「うん、マジ感動」
空気がムンとして、何か悪い冗談でも聞かされている気がした。
男を何十人もたらしこんだ子悪魔系(笑)がすぐ隣に座っていたので、愛されオーラ(笑)とやらも感じた。



>>122さんのリクエストにあった蟹工船書いてみた。難しい……。
128彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 07:26:02 ID:DubRTPCj
>>108
GJwww
129彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 09:51:33 ID:PUGYxrtk
>>123-127
GJ!!

みんな巧いなあー
130彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 11:45:38 ID:lu03Gfew
走れメロスが個人的にツボだったので、ちょっと>>74の続きを書いてみた。


喪女は、単純な女であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ隠れ家的スイーツのお店へ入って行った。
たちまち彼女は、スイーツ(笑)の取り巻きの美肌のカリスマ(笑)に捕縛された。
調べられて、喪女の懐中からはブランド物の下着が出てきたので、騒ぎが大きくなってしまった。
メロスは、スイーツ(笑)の前に引きずり出された。
「この下着で何をするつもりであったか。言え!」暴君スイーツ(笑)は静かに、けれども自分らしさを演出しながら問い詰めた。
そのスイーツ(笑)の顔は小悪魔系で、アイメイクは大人っぽくてちょっぴりセクシーだった。
「かのうじを暴君の手から救うのだ」と喪女は悪びれずに答えた。
「おまえがか?」スイーツ(笑)は嘲笑した。
「仕方の無いやつじゃ。お前には、わしの恋愛体質がわからぬ」
「言うな!」と喪女は、いきり立って反駁した。
「好いた男の心を裏切るのは、もっとも恥ずべき悪徳だ。スイーツ(笑)は、喪女の(孤独な)性活をさえ疑っておられる。」
131彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 12:19:50 ID:lu03Gfew
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、他のスイーツ(笑)たちだ。
かのうじの心は、あてにならない。人間は、もともと性慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」
スイーツ(笑)は落ち着いて呟き、プチ鬱そうに溜息をついた。
「わしだって、さぁ自分磨きがんばろう!と思っているのだが。」
「何のための自分磨きだ。己の性欲を満たすためか」今度は喪女が嘲笑した。
「罪の無いかのうじを(性的な意味で)殺して、何が自分磨きだ。」
「だまれ、非モテ系。」スイーツ(笑)はさっと常に上目遣いになって報いた。
「口では、どんな清らかなことでも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。
おまえだって、いまに、男に捨てられてから、泣いて喚いたって、知らぬぞ」
「ああ、スイーツ(笑)は愚かだ。自立した大人の女性を気取っているがよい。
私には、かのうじなど1度もできたことが無いのに。捨てられる男などいない。ただ――」
132彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 16:57:21 ID:mIHnmk1D
王スイーツただのいちゃもんじゃねえかw
133彼氏いない歴774年:2008/09/20(土) 21:28:54 ID:mQvMSIBJ
>>130-131
www
134彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 01:08:51 ID:jFSohdRI
と言いかけて、喪女は足もとに視線を落とし瞬時ためらい、
「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑(陰口的な意味で)までに三日間の日限を与えて下さい。
お気に入りのアニメの最終回が明後日なのです。
三日のうちに、私は家でアニメを見て、必ず、ここへ帰ってきます。」
「アニメ。」と暴君は、カラオケで嗄れた声で低く笑った。
「とんでもない嘘を言うわい。お気に入りの番組を録画もしていないというのか。」
「そうです。録画していないのです。」喪女は必死で言い張った。
「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許してください。弟は、別に私の帰りを待ってはいないが。
そんなに私を信じられないならば、よろしい。この市にセリヌンティウスというユニクロ店員がいます。
私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いていこう。
私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰ってこなかったら、
あの友人をスイーツ談話にかけてください。たのむ、そうして下さい。」
135彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 01:14:20 ID:jFSohdRI
それを聞いてスイーツ(笑)は、ガーリッシュな気持ちで、そっとほくそえんだ。
生意気なことを言うわい。どうせ帰ってこないに決まっている。
この喪女にだまされた振りをして、傷ついて見せるのも面白い。
そうして騙された不幸な少女のふりをして、新しいかのうじの気を引いてやるのも気味がいい。
もう誰も信じられないよと、わしはツンデレ系でカレの気を引いちゃう!のだ。
世の中の非モテ系とかいう連中に、うんと見せつけてやりたいものさ。
「願いを、聞いた。その身代わりを呼ぶがいい。三日目には日没までに帰って来い。
おくれたら、その身代わりを、きっと(世間的な意味で)殺すぞ。
ちょっとおくれて来るがいい。お前の下着は、永遠にゆるしてやろうぞ」
136彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 09:41:48 ID:zqWT6Wav
これはwwwww!!
文豪ダサイ喪寒ム先生が降臨なされたwwwwww!!
連載キボンヌ!!!!
137彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 14:58:44 ID:aAH9dQJQ
お前らはブスである
住む家は豚小屋である
138彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 16:10:08 ID:1+hSKlKI
>あの友人をスイーツ談話にかけてください。

ここで吹いたw
139彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 16:17:15 ID:zujJLWV4
なぜユニクロ店員?w書籍化希望!
140彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 16:26:40 ID:3+PNzIpK
>>130-134>>68-74の続きだからね
141彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 19:30:36 ID:w2SYF50L
もっじょじょ もじょうじょ もじょうじょ もじょう
青山のスイーツ(笑)も吹きとばせ
甘酸っぱい片思いも吹きとばせ
もっじょじょ もじょうじょ もじょうじょ もじょう
もっじょじょ もじょうじょ もじょうじょ もじょう

抜粋で続きを書いたけど、調子に乗ってグロくなったのでお蔵入り。。。
142彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 20:10:16 ID:jFSohdRI
「なに、何をおっしゃる。」
「はは。陰口が怖かったら、遅れて来い。お前の心は、わかっているぞ。」
喪女は口惜しく、地団太踏んだ。ものも言いたくなかった。
竹馬の友、セリヌンティウスは、深夜、アダルトなショットバーに召された。
暴君スイーツ(笑)の面前で、喪女と、キャンパスデビューに成功したらしい友は、二年ぶりに相逢うた。
喪女は、友に一切の事情を語った。
セリヌンティウスは露骨に嫌な顔をし、喪女が中学時代に書いていた夢小説のことをちらと匂わせ、
喪女に、帰ってこなければわかっているなと囁いた。
友と友の間には、お互い墓の中まで持っていくべき、消したい過去があった。
セリヌンティウスは、縄打たれた。
喪女はすぐに出発した。初夏、満天の星である。
143彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 20:15:13 ID:jFSohdRI
喪女はその夜、終電を逃してしてしまい、村へ到着したのは翌くる日の午前、
日は既に高く昇って、両親たちは職場へ出て仕事をはじめていた。
喪女の十六の弟は、今日は家族が誰もいなかったので、部屋にかのめを連れ込んでいた。
始発で帰ってきた姉の、疲労困憊の姿を見つけて驚いた。
そうして、絶対にかのめのまえに顔を出すなと罵声を浴びせた。
「うるさい」喪女は、無理にでもかのめを一目見てやろうと努めた。
「頼むから、しばらく漫画喫茶かどこかへ出かけていてくれ。喪女のようなな姉がいると、かのめに知られたくないのだ」
弟はそう言って喪女に2000円を差し出した。
144彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 20:16:32 ID:J1ULuCxw
これは是非とも最後まで続けていただきたいww
145彼氏いない歴774年:2008/09/21(日) 20:58:38 ID:zujJLWV4
>>141
風の喪女三郎wwwktkr
146彼氏いない歴774年:2008/09/22(月) 07:45:01 ID:Ff7VMv+Q
リア充のリア充たるに理由はなきや、されど喪女の喪女たるはリア充のある為ならん。
喪女のリア充とならざるに、世にリア充のはびこる、わろし。
147彼氏いない歴774年:2008/09/22(月) 09:07:56 ID:4KG4NXJG
>>141
もっじょwww吹いたww
148彼氏いない歴774年:2008/09/22(月) 21:19:32 ID:NNtQgNmt
「うれしいか。綺麗なかのめを連れ込んで。
さあ、これから行って両親にこのことを知らせてやる。
弟が、他所の娘さんに手を出したと」
弟はしぶしぶ押し黙り、だったらせめて自分の部屋にいてくれと哀願した。
喪女は、また、よろよろと歩き出し、部屋へ帰って街で買った漫画を読みながらお菓子を食べ、
間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。
目が覚めたのは夕方だった。喪女は起きてすぐ、弟の部屋を訪れた。
そうして、せっかくだからやっぱりかのめに挨拶させてくれ、と頼んだ。
弟は驚き、それはいけない、こちらにはまだ(喪女を)かのめに会わせる覚悟が出来ていない、次の機会まで待ってくれ、と答えた。
喪女は、待つことは出来ぬ、どうか今顔を見せてくれ給え、とさらに押してたのんだ。
リア充の弟も頑固であった。なかなか承諾してくれない。
5分ほど議論を続けたが、どうにも、弟を説き伏せることはできなかったので、喪女は壁越しに聞こえる物音に、全神経を集中した。
149彼氏いない歴774年:2008/09/22(月) 21:22:19 ID:NNtQgNmt
ギシアンは、日のあるうちに行われた。
弟とかのめの、(おそらくは)初めての儀式が始まったころ、たちまち黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。
喪女は、何か不吉なものを感じたが、それでも一人で気を引きたて、狭い部屋の中でむんむん蒸し暑いのもこらえ、陽気な漫画を読み、お菓子を食べた。
喪女は、漫画のストーリーに没頭し、しばらくは、スイーツ(笑)とのあの約束さえ忘れていた。
ギシアンは、夜に入っていよいよ乱れ激しくなり、喪女は、外の豪雨を気にしているどころではなくなった。
喪女は、一生このままかのうじができないのか、と思った。
大学生にもなればかのうじのひとりもできるだろうと楽観していたが、いまも結局自分のからだには、膜がある。ままならぬ事である。
150彼氏いない歴774年:2008/09/22(月) 22:06:48 ID:CSZfoYdI
やべぇ・・・マジおもしろいぞコレ!
151彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 00:22:24 ID:GzTc/hjE
これは面白い
でも家族のギシアンは聞きたくねえw
152彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 10:38:07 ID:B+njY4M7
>>141
『風邪の喪女三浪』か!
153彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 11:33:19 ID:UN6zHWsM
吹いた
154彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 11:35:44 ID:wVbSIz8c
みんな才能あるなw
155彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 12:11:50 ID:InNboNK2
喪女は、わが身に鞭打つことは考えず、気長にいこうと決意した。婚期を逃すには、まだ十分の時がある。就職したら、かのうじができるだろう、と考えた。その頃には、多少流行にも敏感になっていよう。
少しでも長く、この家に(パラサイト的な意味で)愚図愚図とどまっていたかった。
喪女ほどの女にも、やはり人恋しさの情というものはある。
喪女は今宵呆然、快楽に酔っているらしい弟の部屋にだしぬけに押し入ると、
「(童貞卒業)おめでとう。私は疲れてしまったから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐにアニメを見る。
大好きなアニメなのだ。お前の見たい番組があっても、お前にはもうかのめがあるのだから、我慢をしなければならない。
お前の姉の、一番嫌いなものは、アニメを見ているのを邪魔されることと、それから、漫画を勝手に処分されることだ。
おまえも、それは知っているね。私がアニメを見るのを、決して邪魔してはならぬ。お前に言いたいのは、それだけだ。
おまえの姉は、たぶん偉い女なのだから、おまえもその誇りを持っていろ」
弟は、呆然としながら全裸で肯いた。喪女は、それからかのめの肩をたたいて、
「リア充なのはお互い様さ。私にも、あなたのような時期があった。
かのうじは、今は無い。弟はあげよう。もう一つ、代わりに、カッコイイお兄さんがいたら紹介してくれ」
かのめはワザあり!下着(笑)を身に着けて固まっていた。
喪女は笑って二人に会釈して、部屋から立ち去り、布団にもぐりこんで死んだように眠った。
156彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 12:13:46 ID:InNboNK2
眼が覚めたのはあくる日の薄明の頃である。
喪女は跳ね起き、南無三、寝過ごしたか、いや、まだまだ大丈夫、
これからすぐに居間に向かえば、アニメの放映時間までには十分間に合う。
今日は是非とも、あのアニメの大風呂敷がどう無理やりに畳まれるのかを見てやろう。
そうして笑って2ちゃんに書き込みをしてやる。
喪女は、悠々と階段を降り始めた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。
身支度はできた。さて、喪女はぶるんと両腕を大きく振って、テレビの、スイッチを入れた―――
157彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 12:16:40 ID:InNboNK2
―――家の、テレビが、故障していた。知人の家まで走るのだ。
最終回を見るために走るのだ。リアルタイムで見るために走るのだ。
走らねばならぬ。そうして、私はアニメを見る。
若い時から操を守れ(半ば意思に反して)。時間よ、止まれ。
それほど若くも無い喪女は、(主に体力的に)辛かった。
幾度か、立ち止まって休んだ。
えい、えいとiPODを聞きながら走った。
家を出て、道路を横切り、交差点をくぐり抜け、知人の家についた頃には昨日からの雨も止み、日は高く昇ってそろそろ暑くなってきた。
喪女は額の汗をハンカチでぬぐい、ここまで来れば大丈夫、アニメは目前だ。
今日は何か約束があった気がする、否、私にはいま、なんの気がかりもないはずだ。
知人に頼んでアニメを見せてもらえれば、それでよいのだ。
そんなにあわてる必要も無い、落ち着いて頼もう、と持ち前の呑気さを取り戻し、好きなアニメソングをいい声で歌いだした。
門をくぐり、知人宅の玄関に至り、チャイムを押したところ、振って沸いた災難、喪女の足ははたと、止まった。
見よ、眼前の扉を。玄関のドアは硬く閉ざされ、インターホンは沈黙し、
窓をのぞいても人の気配はなく、知人は一家揃って外出中のようであった。
彼女は呆然と立ちすくんだ。
あちこちと眺め回し、声を限りに家人を呼んでみたが、一家は残らず出かけており、愛犬の姿さえ見えない。
158彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 20:27:05 ID:6qKCpFVg
あげ
159彼氏いない歴774年:2008/09/23(火) 21:54:37 ID:V+VCEPm3
アニメに間に合うとかずいぶん近いなw
160彼氏いない歴774年:2008/09/24(水) 00:56:01 ID:ZHEdDppk
刻限はいよいよ、迫り、OPが始まらんとしている。
喪女はその場にうずくまり、涙を流しながらゼウスに手を挙げて哀願した。
「ああ、帰宅させたまえ、友人の一家を!時は刻々に過ぎていきます。
リアルタイムで見ることができなかったら、インターネット配信を、待たねばならないのです。」
友人の一家は、喪女の叫びをせせら笑うごとく、一向に帰ってこない。
ドアは硬く閉ざされたまま、そうして時は、刻一刻と消えていく。
今は、喪女も覚悟した。勝手に見させてもらうより他に無い。
ああ、誰も照覧あるな!困難にも負けぬ愛と欲望の偉大な力を、いまこそ発揮してみせる。
喪女は、むんずと腕まくりし、庭に回りこんで鍵のかかった窓ガラスを相手に、必死の闘争を開始した。
満身の力を腕にこめて、しっかりと窓枠にはまったガラスを、なんのこれしきと枠から外そうとし、
めくらめっぽう獅子奮迅の見慣れぬ女の姿には、近所の人も不審と思ったか、ついに通報されてしまった。
おまわりさんこっちですという声に追われつつも、なんとか、官憲の手から逃れることが出来たのである。
ありがたい。喪女は腹にたまった脂肪を震わせ、すぐまた先を急いだ。
一刻といえどむだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。
161彼氏いない歴774年:2008/09/24(水) 00:59:27 ID:ZHEdDppk
ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼり、のぼり切って、ほっとした時、
突然、目の前に一隊のハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑)が躍り出た。
「待て。」
「何をするのだ。私は番組が始まるまでに別の知人の家に行かなければならぬ。放せ。」
「どっこい放さぬ。若い女性に人気(笑)なのだぞ。」
「私はスピリチュアル云々に興味は無い。間に合っている」
「春色フルーツカラー配色レッスン(笑)やホットヨガ(笑)も体験できるのだ」
「さては、スイーツ(笑)の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」
ハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑)たちは、ものも言わず一斉にキラキラ小物(笑)を振り上げた。
喪女はひょいとからだを折り曲げ、河馬の如く身近の一人に襲い掛かり、そのキラキラ小物(笑)を奪い取って、
「気の毒だが(自分の)正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙にさっさと走って峠を下った。
162彼氏いない歴774年:2008/09/24(水) 01:12:32 ID:ZHEdDppk
走れ喪女の続きを書いてるものです。
なんか>>67さんの設定からいろいろズレてしまった気がするんだけど、このまま続けていいのかな?
163彼氏いない歴774年:2008/09/24(水) 01:39:30 ID:FoWco912
>>162
どんどん書いてください。
さっき一気に「走れ喪女」を読んだら、腹の皮がよじれるかと思う
くらい笑い転げてしまったw>>162さんの文才はすごいよ。
続き楽しみにしてます。
164彼氏いない歴774年:2008/09/24(水) 11:30:36 ID:pEyPk7P5
>>162
>>67だけど勿論イイヨイイヨー!
自分もこのスレで色々書いてるけど何気に>>162は文才すばらしいw
165彼氏いない歴774年:2008/09/25(木) 17:46:01 ID:uSii7A49
>>163
>>164

レスありがとう。がんばってラストまで続けます。
166彼氏いない歴774年:2008/09/25(木) 17:46:57 ID:uSii7A49
一気に峠を駆け下りたが、流石に疲労し、折から午後の灼熱の太陽がまともに、かっと照ってきて、
喪女は幾度となく眩暈を感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。
立ち上がることが出来ぬのだ。天を仰いで、悔し泣きにないた。
ああ、官憲の手を振り切り、ハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑)を三人も打ち倒し韋駄天、ここまで突破してきた喪女よ。
真の勇者、喪女よ。今ここで、疲れきって動けなくなるとは情けない。
愛するアニメを、お前が足を止めたばかりに、見逃さねばならぬ。
おまえは、リアルタイムならではのあの雰囲気を感じられない、ネット配信に頼ることになるのだぞと自分を叱ってみるのだが、
全身萎えて、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。
167彼氏いない歴774年:2008/09/25(木) 17:47:27 ID:uSii7A49
路傍のベンチにごろりと寝転がった。
身体疲労すれば、精神も共にやられる。
もう、どうでもいいという、喪女に似合いの不貞腐れた根性が、心の隅に巣食った。
私は、これほど努力したのだ。
アニメを見逃して良いとは、微塵も思わなかった。
神も照覧、私は精一杯に努めてきたのだ。
動けなくなるまで走ってきたのだ。
私は(アニメファン的な意味で)不信の徒ではない。
ああ、出来るなら私の胸を断ち割って、真紅の心臓をお目にかけたい。
愛(キャラへの)とドロドロの血液(コレステロール過多による)だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。
けれども私は、この大事なときに、精も根も尽きたのだ。
私は、よくよく不幸な女だ。私は、きっと笑われる。私の一家に(何でたかがアニメにそんなに必死なのと)笑われる。
168彼氏いない歴774年:2008/09/26(金) 22:27:00 ID:8A0fTIbc
はたらけど
はたらけど猶わが脂肪薄くならざり
ぢつと腹見る
169彼氏いない歴774年:2008/09/26(金) 22:34:30 ID:Qsnnd2aX
>>167
全然クオリティ落ちないのが凄いw週末は久しぶりに原作読むわ
170彼氏いない歴774年:2008/09/27(土) 00:16:26 ID:avm2O8sq
私はアニメを見られなかった。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じことだ。
ああ、もうどうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。
愛すべき二次元よ、許してくれ。君は、いつでも私を楽しませた。私も君に、かなりの金額をつぎ込んだ。
私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。一度だって、Winnyなどの邪道に走ることはなかった。
今だって、君は無心に放映を待っているだろう。ああ、待っているだろう。
ありがとう、二次元。よくも私を楽しませてくれた。それを思えば、たまらない。
友(製作者)と友(視聴者)の間の真実は、この世で一番誇るべき宝なのだからな。
アニメよ、私は走ったのだ。君を欺くつもりは微塵も無かった。信じてくれ!
私は急ぎに急いでここまできたのだ。官憲の手を突破した。
ハッピースピリチュアルメイクアップアドバイザー(笑)の囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駆け下りてきたのだ。
私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私を誘惑するな。放って置いてくれ。ネット配信で、いいのだ。
171彼氏いない歴774年:2008/09/27(土) 00:17:05 ID:avm2O8sq
私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。
先刻、自分の中の悪魔が、ネット配信でもいいじゃないか、囁いた。
TV放映されない地方の人間といっしょでも、いいじゃないかと誘惑した。私は、自分の弱さを恥じた。
けれども、今になってみると、私は悪魔の言うままになっている。私は、BIGLOBEに接続するだろう。
メッセの同好の志は独り合点して私を笑い、そうして私を軽蔑するだろう。
そうなったら私は、死ぬより辛い。私は永遠にファンとして裏切り者だ。
地上で最も、不名誉の喪女だ。喪女に名誉があるかはともかく。
二次元だけが私を裏切らなかったのに。いや、それも私のひとりよがりか?
ああ、もういっそ、アニメなど捨ててスイーツ(笑)として生きてみようか?
セリヌンティウスでさえキャンパスデビューできた。弟はリア充だ。
両親は、私がスイーツ(笑)になったところで追い出すようなことはしないだろう。
アニメだの、漫画だの、ゲームだの、考えてみれば、くだらない。
そんなものを卒業して色恋に現を抜かす。それがリア充社会の定法ではなかったか。
ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉。
――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。
172彼氏いない歴774年:2008/09/27(土) 14:24:30 ID:gZn+qMXk
>アニメだの、漫画だの、ゲームだの、考えてみれば、くだらない。

うわああああああああああああ
173彼氏いない歴774年:2008/09/27(土) 14:46:27 ID:S+XY/yvX
>>171
> アニメだの、漫画だの、ゲームだの、考えてみれば、くだらない。
> そんなものを卒業して色恋に現を抜かす。それがリア充社会の定法ではなかったか。


こう淡々と書かれると、どっちもどっちだなw
174mekia ◆cPHvO6VvNQ :2008/09/28(日) 02:37:49 ID:Z5WxJWnI
ヘンデス と グレテル

私は変です。グレてるお兄様の妹です。
今日、お兄様と森をお散歩していたら、2人で遭難してしまいましたの。
でも、大丈夫。わたくしは賢いのでパンをちぎって目印にしましたわ。

さあ、これで大丈夫よお兄様。一緒に帰りましょう。
でも、ハトがパンを食べてしまい、帰り道がわからないの。
だけど、大丈夫よ。

ほら、そこにおかしな家があるじゃない。
あそこでお菓子を食べましょう。食べましょうお兄様を
あん。お兄様。わたくしは美味しいかしら?終わり
175彼氏いない歴774年:2008/09/28(日) 04:16:59 ID:iGEZG0oH
>>174
喪のかけらもねーだろこのドグサレが
176彼氏いない歴774年:2008/09/28(日) 22:34:12 ID:+rKBLHsm
♪もーじょもーじょもじょ哀れな子
177彼氏いない歴774年:2008/09/29(月) 08:51:53 ID:DzBK8zhn
こんな男いいな (彼氏が)できたらいいな
あんな夢こんな夢いっぱいあるけど
みんなみんなみんな 挫折してゆく
不思議な言動で周りに笑われる
街を自由に歩きたいなっ
『ハイ、音楽プレーヤ〜』
餡っ暗っ闇っ とっても大好き
喪女えもん
178彼氏いない歴774年:2008/09/29(月) 20:43:41 ID:KyynUMhb
ふと耳に、潺々、音楽の流れるのが聞こえた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。
耳に刺したままのイヤホンから、アニメソングが流れているらしい。
よろよろ起き上がって、よく聞くと、まさに今さっきまで見ようとしていた、アニメのオープニングが流れていたのである。
その曲に神経を集中するように喪女は目を瞑った。
24話までに展開されてきた数々のドラマが脳裏をかすめた。
ほうと長いため息が出て、夢から覚めたような気がした。
歩ける。歩こう。精神の疲労回復と共に、わずかながら希望が生まれた。
(ファンとしての)義務遂行の希望である。
わが身を殺して、アニメにかける希望である。
斜陽は赤い光を、木々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。
放送までには、まだ間がある。ずっと、待ってきた最終回なのだ。
展開の予想がつかず、仲間とあれこれ妄想してきた最終回なのだ。
リアルタイムで見ることに、価値があるのだ。録画などでは、意味が無い。
ネット配信でいい、などと妥協したことは言っていられぬ。
可能性がある限り、信じて行動せねばならない。

今はただその一事だ。走れ!喪女。
179彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 11:13:27 ID:7mFNOtjo
続ききた!wktk
180彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 16:46:17 ID:nY4abkcl
とっくに30分経ってないかな
181彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 17:34:40 ID:IzE5wckv
走れ喪女のように〜♪
182彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 19:08:58 ID:P1XdmUG2
私はアニメを見る。私はアニメを見る。
先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。
五臓が疲れているときは、ふとあんな悪い夢を見るものだ。
喪女、お前の恥ではない。やはり、お前は真の勇者だ。
再び立って走れるようになったではないか。ありがたい!
私は、ファンの矜持を示すことができるぞ。
ああ、時が過ぎる。どんどん過ぎる。
待ってくれ、ゼウスよ。ところで私は生まれた時から喪女であった。
喪女のまま死なせるのだけは勘弁してください。
183彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 19:09:31 ID:P1XdmUG2
路行く人を押しのけ、跳ね飛ばし、喪女は坂道を転げ落ちる肉団子のごとく走った。
合コンへ向かうキッチュなサーフガール(笑)の群れの、その真っ只中を駆け抜け、彼女らから舌打ちされ、
新定番(ニュースタンダード)ヒロイン(笑)を蹴飛ばし、つぶれた酔っ払いを飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、10倍も早く走った。
一団のリア充とさっとすれ違った瞬間、不吉な会話を小耳に挟んだ。
「今頃は、あのユニクロ店員も、スイーツ談話にかかっているよ。」
ああ、そのユニクロ店員、その女のことをすっかり失念していた。
でもとりあえずアニメを見逃してはならない。
急げ、喪女。おくれてはならぬ。
セリヌンティウスには、あとでジュースでも奢ればよかろう。
184彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 20:53:54 ID:P1XdmUG2
アニメ以外は、どうでもいい。
喪女は、いまは、ほとんど餓えた獣のようだった。
呼吸も出来ず、二度三度、口から血が吹き出た。
見える。はるか向こうに小さく、目的の街が見える。
ビルの群れは、夕日を受けてきらきら光っている。
「ああ、喪女様。」うめくような声が、風と共に聞こえた。
「誰だ。」喪女は走りながら尋ねた。
「フィロストラトスでございます貴女のお友達セリヌンティウスの同僚でございます。」
その若いユニクロ店員も、喪女の後について走りながら叫んだ。
「もう、駄目でございます。無駄でございます。走るのは、やめてください。
もう、あの方をお助けになることはできません」
「いや、それより家は近い?アニメ見せてくれない?」
「ちょうど今、あの方がスイーツ談話にかけられるところなのに。
ああ、あなたはアニメなどと。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、良心があったら!」
「いや、とりあえず家近いの?どうなの?」喪女はいらいらしながら、フィロストラトスを睨み付けた。
こいつに頼るより他は無い。
「やめて下さい。アニメなど我慢してください。今は友人を大事にするところでしょう。
あの方は、貴女をあまり信じてはいないようでしたが。
スイーツ(笑)たちに囲まれると、やっぱり自分じゃなくて喪女をスイーツ談話にかけろと喚いておりました。
スイーツ(笑)がさんざんあの方をからかうと、喪女はアニメを優先しますとだけ答えて、悲しげな様子でございました。」
「・・・・・・それだから、走るのだ。2次元は裏切らないから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。
人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。
家は近いのか、どうなのだ!フィロストラトス」
「ああ、あなたは気が狂ったか。仕方ない、家に案内しよう。セリヌンティウスも、なんでこんなのと友達になったんだか」
言うにや及ぶ。まだ番組は始まらぬ。最後の死力を尽して、喪女は走った。喪女の頭は、からっぽだ。
アニメのことしか考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。
しぶしぶながらアパートへ案内するフィロストラトスを急がせ、まさに今番組が始まらんとしたとき、
喪女は疾風のごとくテレビのスイッチをいれた。間に合った――――
185彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 20:55:14 ID:P1XdmUG2
――――待て!その人を(陰口的な意味で)殺してはならぬ。喪女が帰ってきた。約束のとおり、いま、帰ってきた。」
と大声で店内のスイーツ(笑)たちに叫んだつもりであったが、
喉がつぶれてしわがれた声が幽かに出たばかり、スイーツ(笑)たちは、ひとりとして彼女の到着に気づかない。
すでに数人のスイーツ(笑)がセリヌンティウスを取り囲み、店の奥へと連れて行こうとしている。
喪女はそれを目撃して最後の勇、先刻、リア充を掻き分けたように客を掻き分け、掻き分け、
「私だ、スイーツ(笑)!談話にかけられるべきは、私だ。喪女だ。彼女を人質にした私は、ここにいる!」
とかすれた声で精一杯に叫びながら、ついにスイーツ(笑)の群れに追いつき、彼女たちの前に立ちふさがった。
酔客は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。
セリヌンティウスの囲みは、とかれたのである。
「セリヌンティウス。」喪女は眼に涙を浮かべて言った。
「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。一度だけだ。ほ、ホントに一度だけだぞ?
君が若し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。あ、殴るっていっても手加減して」
セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯き、店内一ぱいに鳴り響くほど音高く喪女の右頬を殴った。殴ってから終始不思議そうな表情で、
「喪女、正直驚いた。まだ、あのアニメの放送時間中じゃないか。お前がアニメよりも私を優先するとは。
・・・同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。
生れて、はじめて君を疑った。ほ、本当に1度だけで基本的には信じていた」
メロスは腕に唸(うな)りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
「ありがとう友よ」二人は棒読みでそう言い、儀礼的に抱き合った。それから小声で互いの秘密を再確認した。
186彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 20:56:37 ID:P1XdmUG2
客の中からも、歔欷の声が聞えた。暴君スイーツ(笑)は、群集の背後から二人の様を、
まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。
「おまえらの望みは叶(かな)ったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
まあでも、喪女の仲間になるのはごめんこうむるが。
どうか今度、わしの願いを聞き入れて一緒に(引き立て役として)合コンに参加してくれまいか。」
どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、スイーツ(笑)万歳。」
 そのときフィロストラトスが、あきれた表情で店内に入ってきた。
喪女は、気まずそうだった。フィロストラトスは、セリヌンティウスに気をきかせて教えてやった。
「今日はゴルフの特別番組で最終回は来週に延期でした。
アニメではないと知って、喪女様はあわてて行き先をこちらへ変えたのです。」
 喪女は、ひどく赤面した。
187彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 20:57:08 ID:P1XdmUG2
(喪女板と、スイーツ(笑)のガイドラインから。)
188彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 20:59:21 ID:P1XdmUG2
なんとか最後まで書けたー。
面白いって言ってくれた人たち、どうもありがとう。
189彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 21:22:12 ID:jIswJug5
すげえwww
アニヲタ喪女のキチガイっぷりに吹いたwww

>>188
190彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 21:28:12 ID:F/RVS9xq
>>188
超GJ!乙です
文才あるなぁ
>セリヌンティウスも、なんでこんなのと友達になったんだか
吹いたwww
191彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 21:46:25 ID:x1lGVzxj
これは歴史に残る名作www
192彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 23:24:55 ID:P1XdmUG2
>>189
>>190
>>191

お褒めにあずかり恐縮です。
でも自分は基本的に文章そのまま単語だけを変えたんで、
文才があるのは自分じゃなくて太宰先生ですw

次は>>61さんの続きで羅生門書いてみようと思います。
また人の褌な上、相変わらずペース遅いだろうけど読んでもらえれば幸いです。
193彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 23:30:25 ID:P1XdmUG2
ある日の暮方の事である。
一人の喪女が、飲み屋でナンパを待っていた。
狭い店内には、この女の他に客はいない。
ただ、所々布の破れた、大きなソファの影に、酔っ払いが独り、つぶれている。
この飲み屋が、繁華街にある以上は、この喪女の他にも、男を待つOLや女学生がもう二、三人はありそうなものである。
それが、この喪女の他には誰もいない。
何故かというと、この二三年、この街には夜毎、スイーツ(笑)とかモテカワスリム(笑)とかふわモテカール(笑)
とかいう恐ろしげなモノどもが跋扈していた。
そこでこの街の寂れ方は一通りではない。

旧記によると、一人身の男はもとより、友人や肉親のかのうじまで奪って、その精気を吸い取り、財布の中身まで吸い取って、
用済みになれば路ばたに積み重ねて、捨て置いたということである。
街全体がそんな有様であるから、名も知らぬ喪女など、元より誰も捨てて顧みる者が無かった。
するとその喪女が寂しいのにつけこんで、優しい顔をして近づいた男が絵を売る。壷を売る。
とうとうしまいには、結婚資金にしようなどとのたまって、喪女の通帳を預かったまま姿を消すものさえ現れた。
そこで、日の目が見えなくなると、誰でも気味を悪がって、この街の近所へは足ぶみをしない事になってしまったのである。
194彼氏いない歴774年:2008/09/30(火) 23:54:41 ID:P1XdmUG2
その代わりまた鬼女がどこからか、たくさん集まってきた。
昼間見ると、その鬼女が何人となく徒党を組んで、厚い化粧をして笑いながら、歩き回っている。
ことに旦那が出勤し、午前の家事の済んだ頃には、それが海獣の群れのようにはっきり見えた。
鬼女は、勿論、レストランで仲間と高級ランチを啄ばみに来るのである。
19567:2008/10/01(水) 00:02:23 ID:KniUgyKf
走れ喪女エピローグ(またの名を蛇足)

1週間後。
喪女は自分の部屋のテレビの前に座り込み、ポテチとコーラを傍らにテレビに集中していた。
その集中ぶりは、隣の部屋から聞こえてくる弟とそのかのめのギシアンも聞こえぬほどであった。
「おお、何と言うことだ。このような終わり方をして、さらに劇場版とは。」
喪女は最終回を見れたという喜びと、それでいて納得できない終わりに対する不満を抱いていた。
この気持ちは、この喪女には大きすぎる。すぐにでも誰かと分け合わねばならぬ。
思い当たるのは先週あったばかりのセリヌンティウスだ。彼女もユニクロ店員とはいえ喪女の友である。
同じ中学に通っていた頃は休み時間に好きなアニメや漫画の話をしたこともある。
そう思うと居ても立ってもいられず、喪女はすぐさまセリヌンティウスにこれから会わぬかとメールした。
落ち合う場所にセリヌンティウスが指定してきたのは喪女からすれば多少気後れする店であった。
しかしワッフルがおいしいという言葉に惹かれた喪女は、最終回を見れた喜びもあって由としたのである。
19667:2008/10/01(水) 00:04:18 ID:6jIEpciu
喪女は躍る心を抑えきれずに笑顔(にやつきとも言う)で駅前ビルのカフェへ向かっていた。
そのいでたちは先週セリヌンティウスの勧めで買ったユニクロのカットソーとジーンズである。
オシャレなぞしない喪女にとっては、ユニクロといえども最大限の努力であった。
しかし2年ほど前に母親がどこかで買ってきた端から見て少し残念なバッグまでは変わらない。
そしてアニメソングと声優ソング、さらに一般的ヒットソング(高校時代の)が詰まったiPodも忘れない。
つい先ほど見ていたアニメのOPを聞いて再びもえあがっているうちに、駅前ビルに辿り着いた。
喪女はiPodのイヤホンをはずし、(普段の運動不足から)息を切らせながらカフェへと入った――――
――――ああ、なんということだ。ゼウスよ、このようなことが許されていいものなのか。
喪女は激怒することもできず、ただただ落胆するだけであった。全身の力が抜けていった。
これは何だ。目の前に広がる光景は一体何なのだ。耳に入ってくるこの声は何なのだ。
19767:2008/10/01(水) 00:06:16 ID:KniUgyKf
店の中には、どう見てもユニクロではない服を着たセリヌンティウスがいた。
彼女が座っている席の周りには、ゆるフワ系(笑)、小悪魔系(笑)、キッチュ系(笑)のスイーツ達(笑)がいた。
「うっわマジ来たよw」「何あのバッグださっw」「つーか息荒くてブタみたいなんですけどw」
「服似合ってないっていうかセリーヌ(ンティウス)もあんなのに服売っても似合わないのわかってるじゃんw」
「だってなんか面白そうだったしーw」
喪女は信じられなかった。目の前でスイーツ(笑)達とセリヌンティウスがこの喪女をあざけ笑っている。
セリヌンティウスは喪女の古くからの友であったはずである。というかセリーヌってなんだ。
「ああセリヌンティウスよ、これはどういうことなのだ。アニメの話をするのではないのか。」
喪女は押さえきれず叫んだ。そうしなければ気が済まなかった。
「何ムキになってんのマジうけるしwってかアニメ(笑)マジうけるんですけどw」
ビッチスイーツ(笑)が割って入った。
「うるさい。私は今セリヌンティウスと話しているのだ。」
「いや喪女あんたありえないってアニメとかwいい加減大人になりなよw」
セリヌンティウスが喪女の予想を裏切る言葉を吐き出した。
19867:2008/10/01(水) 00:07:54 ID:KniUgyKf
一体どういうことだ。セリヌンティウスはセリーヌなどというスイーツ(笑)ではないはずではないか。
私の竹馬の友であり、たとえ非処女であろうともこの喪女のよき理解者だったはずではないか。
喪女はただ絶望するばかりであった。
しかし考えてもみれば、納得できないこともない。
この喪女は昔からマンガが好きな現実逃避タイプであり、かのうじがいたことなど一度とてない。
おしゃれをしようなど心がけることもさしてなく、知らない人と話すのがとても苦手である。
そして20歳にもなってキスの経験もないまっさら綺麗な処女である。
それに対してセリヌンティウスは、中学校の頃こそ普通であったもののそれなりに可愛い顔をしていた。
高校に入ってからはかのうじがいたこともあったという。そして非処女である。喪女とは違う生き物なのだ。
そうだ。セリヌンティウスはこの喪女とは根本的に違う生き物である。
喪女よりもスイーツ(笑)が似合う生き物だ。水と油は同じく流れても決して交わらぬのだ。
19967:2008/10/01(水) 00:09:37 ID:KniUgyKf
「マジすげーウケたわーwってかセリーヌもこんなブッサイクと友達とか意外なんですけどw」
「何言ってるの友達とかじゃぜんぜんないってwオナ中(笑)なだけだしw」
セリヌンティウスはすっかり変わってしまったのだ。もはやクラスの片隅で喪女とマンガの話をする女ではない。
おしゃれのことなど全然知らない喪女に服を売りつけ、あざ笑うスイーツ(笑)なのである。
「それじゃそろそろいこっか、あ、ワッフルと紅茶ごちそうさまーw」
さも当然のように言い残すと、スイーツ(笑)たちとセリヌンティウスは自分らしさを演出(笑)しながら去っていった。
よく見ればスイーツの一人は大学で同じ学科の女であった。数日もたてば、全ては皆に知れよう。
ゼウスよ、この世の中は喪女であれば真っ当に生きていくことすら許されないというのか。

喪女は、もはや膝をついてうなだれるしかなかった。
20067:2008/10/01(水) 00:14:10 ID:KniUgyKf
走れ喪女はフィクションです。実際の人物団体事件等とは一切関係ありません。
ただエピローグは67の実体験が割ともとになっています。

以上、走れ喪女のエピローグにございます。
というかこれが書きたかったのでございます。

192さんの名文に対する蛇足、ケータイからのスレ汚し申し訳ありません。
201192:2008/10/01(水) 00:22:42 ID:sCYvP7/E
>>195-200

ウアァァァ
J(>'A`)>
( ヘヘ

やめてくださいもうやめてくださいリアリティがありすぎてもう・・・
202192:2008/10/01(水) 00:31:00 ID:sCYvP7/E
↑やめてって書いたけどやめないでくださいw
67さんの新作期待してます!
203彼氏いない歴774年:2008/10/01(水) 00:38:09 ID:F8Rxn96j
>>67

>>192はおもしろいけどあんまり喪女っぽくない…

でも次回作期待
204彼氏いない歴774年:2008/10/01(水) 05:07:15 ID:o2A6xTIl
>>67
面白いやら泣けるやらもう訳わからんヒィイイ
とてつもないものをありがとう
205彼氏いない歴774年:2008/10/01(水) 07:43:55 ID:aEnF9uRl
>>200
乙!
目に浮かぶ…目に浮かぶよおおおおおお
206彼氏いない歴774年:2008/10/02(木) 22:07:36 ID:MHvz+wHN
>>192が本編大半書いたのに>>200がいいとこ全部喪ってったなw

勝手に↑みたいな変換されてもう変換しなおす気力もないわ
207彼氏いない歴774年:2008/10/02(木) 22:20:54 ID:soE0W1n5
てかキッチュ系てなに?
松尾貴史?
208彼氏いない歴774年:2008/10/03(金) 13:06:38 ID:dDMYhkYk
209彼氏いない歴774年:2008/10/03(金) 13:34:18 ID:6PdNgEH5
>>74
遅レスだが

「自分へのご褒美、というのですが、誰もそんな、褒美をやる程のことはしては居りませぬ。」

クソワロタwwwwww
と同時にすごい名文だと思った
スイーツ(笑)じゃないのに自分へのご褒美(笑)とか言って漫画とかオタクグッズを大人買いしてる自分の戒めにするわ
210彼氏いない歴774年:2008/10/03(金) 16:59:50 ID:dDMYhkYk
図書館に足繁く通っていた文学喪女のスレですね
211彼氏いない歴774年:2008/10/03(金) 22:45:32 ID:DI9gj/Sn
走れ喪ロスwwwww
212彼氏いない歴774年:2008/10/04(土) 10:37:34 ID:nxKeTzeM
>>67さんのがどこか生々しくてツボだなぁw
>>209みたいのもあるし、博識文学喪女か・・・

なのに、モテないんだよなぁ・・・orz
213彼氏いない歴774年:2008/10/04(土) 12:04:40 ID:fODdMkIe
わたしはこの肉襦袢を纏い、このダイエットの戯を献じ、この太平を楽しんでいれば不足のない侏儒でございます。
どうかわたしの願いをおかなえ下さいまし。

どうか一つの恋すらない程、喪女にして下さいますな。
どうか又片手にさえ飽き足りる程、痛いスイーツ(笑)にもして下さいますな。
214彼氏いない歴774年:2008/10/05(日) 03:10:56 ID:FNTEKs2X
こんな時間に起きてるから喪女
215彼氏いない歴774年:2008/10/05(日) 12:31:59 ID:ecgDDLlj
なんかこのスレ>>200さんぽい文体結構あるんだけども他にも色々書いてるの?
21667(200):2008/10/06(月) 20:11:11 ID:cmXFfwLS
>>215
自分で書いたのは
>>1,>>11,>>51,>>67-71,>>74,>>77,>>93,>>97-101,>>106,>>118,>>146,>>175,>>195-200
ですね。
こうして見てわかったことは、そこかしこに自分のコンプレックスがあふれていること・・・。
217彼氏いない歴774年:2008/10/06(月) 22:54:16 ID:z4fXk1j3
>>216
すげええええ。その才能を分けていただきたい…
218彼氏いない歴774年:2008/10/07(火) 23:06:34 ID:B68lvEq1
VIP荒らし依頼から来ましたお( ^ω^)
219彼氏いない歴774年:2008/10/07(火) 23:31:04 ID:B68lvEq1
結局おいらしか来なかったお、つまんないお( ^ω^)
もっと依頼してくるお!!
220彼氏いない歴774年:2008/10/08(水) 19:38:56 ID:/I3HKJvi
アホVIPPERはほっといて新作あげてくれー
221彼氏いない歴774年:2008/10/09(木) 17:07:40 ID:OXnRsenG
>>192>>200も新作くださいよ

お二人の文豪がいないとこのスレは成り立たないw
222彼氏いない歴774年
67すげぇぇぇぇ
付き合いたい!是非付き合いたい!
あんたカッコイイよ…尊敬するよ。