933 :
彼氏いない歴774年:2009/06/14(日) 00:02:38 ID:AZUq1aQh
強盗が喪茂江を押し倒すと、懐からぽち袋がこぼれた。
そこには喪子に届いた祈りのお礼であるお金(100万)が。
「なんだ、金あるじゃねえかよ!」
強盗はぽち袋から50万だけ抜いて残りを喪茂江に返し、去り際に言った。
「ふん、武士の情けだ!残りの金でその脇の匂いを治しな、まったくこんな臭い女を犯さずに済んでよかったぜ!」
たしかに喪茂江の悩みはわきがだが、命拾いしたとはいえ余計なお世話だった。
「何なのよもー!・・・でも命が助かったし、祈ってよかった」
喪茂江はぽち袋に残った金を握り締め、再び喪子に祈りをささげた。
こうして喪子の元へたくさんの祈りが届いているころ。
アンブレラ第7研究室では・・・。
ドラのキャンディーで催眠術にかかった喪婆婆がジュジュに顔面騎乗し、悶えていた。
「・・・ああん、ジュジュもっとじゃ!もっと舌を動かしてわしを満足させるのじゃ!」
「ふふふ、あんなに積極的になって。いいですよ喪婆婆さん、もっとジュジュを責めてあげてください」
満足気にうなづくドラ。
そんな彼に妹の怒羅美が言った。
935 :
彼氏いない歴774年:2009/06/18(木) 17:10:09 ID:jx9+7/Kt
「お兄様止めて、このままだとジュジュだけでなく喪婆婆さんまで変態になってしまうわ」
「ふふふ、ジュジュが幸せならばそれでいいのですよ。怒羅美も一緒に、
将来が楽しみな12歳と10歳の変態カップルの誕生を見守りましょう」
しかし、そんなドラの手を怒羅美は振り払う。
「お兄様は大事なことを忘れているわ。このままでは…ジュジュは…死んでしまうのよ!」
937 :
彼氏いない歴774年:2009/06/19(金) 20:51:06 ID:FQ8W6LTn
ドラはそれを聞いてこう言った
セワシを救えなかった過去の記憶が怒羅美を苦しめる。
「怒羅美、ジュジュは変態です。もうどーしよーもなく、です。
もし変態力が外部に向かってしまい世間に知れれば
侮蔑され、嫌悪され、罵倒され、エスパーといえど収監も免れません。
…しかし、変態行為といえど愛し合う二人の間で
合意で営まれるのであれば?
問題ナシ!
夫婦ともなればパーフェクト!
喪婆婆さんは60年の人生経験と強靭な精神力、
さらに法力をも兼ね備えています。
こうしてジュジュを御していることからも明らか、
ぜひとも彼女に伴侶としてジュジュを選んでもらわねば!」
怒羅美は一瞬同意しかけたが、理性回路がそれを押し止めた。
「やっぱりダメよ。
喪婆婆さんの自由意志を奪うのは養育ロボの倫理に反するわ」
そのとき喪婆婆の身体に変化が表れた。
弾けるような肌は萎びれ、絹のような髪はパラパラと抜け落ちた。
「喪婆婆ちゃん、どうしたの…?」
ジュジュの怯えたような醜いものを見るかのような視線が痛い。
「わあぁぁぁ〜〜〜っ」喪婆婆は両手で顔を隠し部屋の隅へかけて行く。
「お兄様、喪婆婆さんの若さは永遠じゃないのよ。性を感じることで衰えていく。
ジュジュとこんなことにならなければもっと長く若い身体でいられたのに…。
ジュジュと愛し合い若さを失うか、ずっと若く美しい体でいるのか…選ぶ権利は喪婆婆さんにあったのよ!」
突然の事実にドラは肩を落とす。
「そうだったのか…そうか…老化が早まったのはさっきの薬のせいか、私はなんてことを…」
「喪婆婆ちゃん…なんて醜いんだ…」
ジュジュがそっと呟いた。
自分が夢中になっていた美少女が急激に老いさらばえたことに、ジュジュは深く傷付いた。
「…返して!僕の可愛い喪婆婆ちゃんを返してよ!」
「…ジュジュ」
そんなジュジュの肩を怒羅美がそっと抱いて囁く。
「一つだけあるわ、彼女を10歳に戻して貴方と幸せに結ばれる方法が。
だけど、そのためには変態度を人並みにしなきゃだめ。変態でなくなるための修行に耐えられる?」
ジュジュは悲痛な表情で頷いたが、傍らでドラが驚愕していた。
「変態でなくなる?!怒羅美、そんなことがジュジュに耐えられるとでも思っているのですか?!」
「で、できる…よ。…やるよ、怒羅美。
変態力をコントロールできるようになって、僕が喪婆婆ちゃんを助けるんだ」
「初めてジュジュから漢気を感じたナリ。立派になったナリ」
「私たちもサポートするわ、必ず試練に打ち勝ちましょう!」
「ありがとう殺スケ、怒羅美!」
「…あの〜、皆さん?なぜ私だけ除いて団結ムードに…」
「喪子姉さんだって大変な(大そう+ヘンな)試練を乗り越えてきたんだもの、
僕だって…!」
テレビ画面の念写映像には黄金色の光に包まれる喪子とハルミ。
困難な姿勢での76回目のトライに疲労を覚えそうなものだが、
皆の祈りが二人に力を注ぎ続けていた。
次は77回目、いい事があるのでは?上手くイクのでは?
希望が喪子の胸を暖かくした。
喪子とハルミは頷き合い、勢い良くブランコを漕いだ。
がっちゅ〜ん!
「あううぅっ…」
ハルミの剛直が肉襞を押し広げる痛みに喪子が呻くが、それは嬉しい痛みだった。
しかし、あとほんの少しのところでそれ以上進めず、またダメなのかと思った矢先……。
フランスののどかな田舎町に住む歌の上手い喪女、喪フィーが、仕事を終えてぽち袋に気付き、
祈り始めた。
「歌に乗って喪子さんに届け、この祈り……!」
喪フィーが祈りながら歌い始めたその歌とは、
喪ーツァル戸の喪テットである。
喪女たちはみな陽気で快活な気持ちになった。
「すばらしいわ喪フィー!なんていう歌?」
喜んで喪フィーは答えた、
「名曲よ、"エクスル/ター手/指/ラー手!"」
しかし多くの喪女達が
「エクスタシー!?手?指で?」
と聞き間違えてエロい妄想をしてしまった。
その瞬間、爆発的に加速した大量の喪エロ力が竹林のバリアを破った。
竹林のバリアが破れるとそこは、リア充の聖地・渋谷109の前だった。
喪女の幸せを願い作られた竹林は、リア充のプラスエネルギーを吸収すべくこの地に作られたのだった。
こうして喪子とハルミは大勢の人々の前に晒されることとなった。
「なにあれ!?裸でブランコ!?何してんの!?」
「あの男チョーイケメン!でも女はブッサイクだよ!!」
945 :
彼氏いない歴774年:2009/06/22(月) 19:12:11 ID:3DHaLWPJ
ラーメンツケメン僕イケメン!ふぅ〜
そう言って戸惑う喪子とハルミを励ましたのは、下で倒れていた山田と充子だった。、
「…こんな奴らに怯むな!俺達がリア充達の注意を引き付けるから、その隙に玉木と喪子は早く結ばれるんだ!」
「いくよ、山田ッチ!この前考えたパフォーマンスで渋谷ジャックしてやろーじゃん!」
まだ筋肉痛の残る体で立ち上がり互いに目配せした二人は、おもむろに全裸になり渋谷のリア充達に向かって叫ぶ。
「うおおおおお!お前ら、俺と充子の生き様を見ろおおおおおっ!!!」
山田の怒号に、それまでブランコ上の喪子達を見ていた通行人達の視線が彼らへと移動した。
「よし、やってやろうぜ充子おおおっ!!」
『山田くん、充子…!ありがとう!わたし必ずやるわ!』
「え?……も、喪子おぉぉ、あ、あ、あアタシの、アタシのぉぉぉお!!!」
傍目には変わらぬ逸物であったが、
ハルミの自己計測によるとわずか3mmだが細くなっていた。
バリアが崩壊しかけた瞬間、喪女たちの祈りは充子にも直接降り注いだ。
「なんで喪子だけのせいなの?
ハルミのがもうちょっとだけ細けりゃい〜んじゃん!」
充子は全身全霊をこめてリアルな妄想をした。
喪女たちの渾身の祈りの力。
だが奇跡を起こすためには足りなかった、ひとかけらの何かがそのとき満たされた。
リアル。
充子の経験がいま生かされた!
竹林とともに妄想は消えたが奇跡は残ったのだ。
「そうだったのね…ハルミさん、それならきっと大丈夫よ」
「も、喪子、ちょっとだけ待って…」
「どうしたの、ハルミさん?」
「下を見て!山田達が大変なことになってるわ!」
ハルミに言われて下を見てみると、全裸でセクシー暗黒舞踏をする山田と充子がいた。
リア充達は彼らに釘付けになっていたが、その背後にライフルを構えるスーツ姿の男が。
その銃口は山田に向けられている。
「…そういえばあいつ、コーマン社漫画賞をとってからライバル漫画家に狙われてるって言ってた。
だから、連載を休んで充子と香港に逃げて来てたのよ。どうしよう、喪子?!」
確かに山田達がリア充を惹きつけている今ならば、喪子と結ばれる絶好のチャンスだ。
しかしハルミには、十年来の友人である山田を見捨てることなど出来ない。
そんな彼に、喪子が言う。
「私達が結ばれて喪女充になれば、竹林から脱出…つまり香港のアンブレラ第七研究室に戻れる。
その時に山田君と充子も連れて行けば、助けることが出来るわ!」
喪子とハルミは頷き合い、同時にブランコを漕いだ。
カポ。
「入ったわハルミさん!」
スイッチが入ったかのように一つのビジョンが喪子の脳裏をよぎった。
『渋谷109の上空で無届の全裸パフォーマンスを行い、
公然わいせつ容疑および道路不正使用容疑に問われた
容疑者玉木宏行(26)他3名が逮捕されました』
「ううむ、我が社も地デジを推進しておる手前、派手婚は自粛じゃ。
済まぬが小梅よ、ネズミー婚はあきらめておくれ」
「だ、旦那さまぁああぁ〜〜〜…」
喪子は最近の芸能ニュースを知らなかったが、オマーンの悲痛な嘆きが胸を打った。
「ごめん喪子、いまのアタシの鼻」
「やだ、私こそごめんなさい!」
上空の強い風でブランコの軌道が狂ったのだ。
現実に戻った喪子は、残留エネルギーをかき集めて
4人のテレポートを試みた。
テレポートは見事成功した!
しかし、4人がたどり着いたのは意外な場所だった。
そこは…
オチンポン帝国
そこはすべての人が全裸で生活していた。
突然の異星人の訪問にも喪子たちが皆全裸であったため、オチンポン人たちは友好的だった。
「我々の星にようこそ。この星の挨拶を教えま〜す。」
そういうと一人のイケメンオチンポン人が充子に挿入した。
鼻の穴にチンコを。
しかもイケメンオチンポン人のチンコはチンカス塗れの包茎で、充子はあまりの臭さに悶絶した。
オチンポン人は地球人とそっくりな外見だったが、性器が大きく違っていた。
男性は鉛筆ほどの太さのチンコが二本、女性は股間がツルツルで鼻の穴が性器を兼ねている。
「さあ、貴方達も挨拶を兼ねたセックスを!私たちの鼻にチンコ挿入してくださ〜い」
と、二人のオチンポン女性がハルミと山田に挨拶を求めてきたが、鼻の穴に彼等のモノが入るはずがない。
「無理よ、アタシ達の星の挨拶とセックスのやり方は違うの!
それにセックスは挨拶じゃないから、普通は好きな相手としかしないものなのよ!」
「…ええっ?どういうことですか?!是非、我々に貴方達の星の挨拶とセックス見せてくださ〜い!」
オチンポン人達は好奇心に満ちた表情で、喪子達四人を囲むように車座になった。
挨拶はともかくセックスといえば山田と充子の出番だが、肝心の充子がチンコの臭いにやられて気絶中。
どうしようかと困惑する喪子とハルミに、山田が囁いた。
「おまえ達がやるんだ。愛し合う二人が初めて結ばれる瞬間を、この星の奴等に見せ付けてやろうぜ!」
「・・・え、でも・・・どうしようハルミさん」
戸惑って助け舟を求めてきた喪子に、ハルミは言った。
「やりましょう、喪子。宇宙人の前で結ばれた最初の地球人になれるなんてステキじゃない?」
「そうね!私頑張るわ!ハルミさん、さあ来て!」
喪子は地面に寝そべり大股を開いた。
ハルミが喪子に挿入しようとしたそのとき、大勢のオチンポン人が喪子を取り囲んだ。
自分たちとは違う人間の女性の性器に驚き興味津々のようだ。
ハルミが喪子の秘裂を逸物で擦るとイチゴの匂いの愛液が溢れてきた。
それを見たオチンポン人達が感嘆の声をあげる。
「おお、すごい!股の鼻の穴から鼻水ジュルジュルだわ、それにいい匂いですね〜!」
「他の星の男のチンコ…すごく…大きいです。でも、どうして一本だけ?」
「あんなに大きいチンコ鼻の穴に入りません!股の鼻の穴には入るのですか?!」
「ええい、静かに見てろお前ら!」
山田に一喝されてオチンポン連中が静かになると同時に挿入が始まった。
逸物が秘裂を押し広げ、いっそう狭くなっている場所まで到達した。
喪子は挿入の痛みに眉根を寄せていたが、それでも覚悟を決めて愛しい人に囁く。
「…ハルミさん、いいよ…このまま私を喪女充にして…」
ハルミが頷いて腰を沈めると、喪女達の祈りの力で若干柔らかくなったそこは、
充子の祈りでほんの少しだけ細くなったハルミのモノを受け入れていく。
「…っ、あああああっ…!」
「喪子…、分かる?ほら、アタシ達やっと一つになれたのよ…」
喜びに瞳を潤ませながら、ハルミと喪子は口付けをかわした。
しばらく二人はそのまま抱き合っていたが、やがて腰を動かそうとしたハルミは周囲の異変に気付いた。
なんと周りのオチンポン人達がみんな、男は二本ある極細なモノを勃起させ、女は鼻水を垂らしている。
「地球人のセックス刺激的です!もっと見せてください、ハアハア・・・」
「ああん、鼻の穴が疼く!もう我慢できないわ、ハアハア・・・」
喪子とハルミに刺激を受けたのか、喪子達のまわりのオチンポン人達も性行為を始めた。
ある者は隣の異性とまぐわい、またある者は自家発電にいそしむ。
そんな乱交パーティー状態の中、興奮を抑え切れなくなった山田は、
気絶中の充子に騎乗位で挿入し、そのままブリッジで踊り始めた。
「そ〜れ、セックス祭りだワッショイ!ワッショイ!」
気絶した充子がまるでロデオのように宙に舞う。
「お〜う!地球人のセックスは美しくて素晴らしいですね〜!」
「あなたたちももっと凄いものを見せてくださ〜い!」
そう言って一人のオチンポン人がハルミの肩を叩いた。
「うーん、アタシはいいけど喪子が……」
「私なら平気よハルミさん。少し痛いけど、喪女充になるためなら頑張れるわ」
ハルミと喪子は少し相談した後、おもむろに体位を変えた。
喪子が獣が威嚇するときのようなポーズで高く尻を上げ、そこに逆立ちしたハルミが斜めに挿入。
「どう?名付けて金のシャチホコよ!アタシと喪子の華麗なる愛のまぐわいを見るがいいわ!」
そう言い放ち、二人は腰を振りはじめた。
960 :
彼氏いない歴774年:2009/07/05(日) 21:41:17 ID:KQs/w/qQ
「すごいです!それにこの体位なら私たちにも真似出来まーす!」
と、1人のオチンポン男性が逆立ちで女性の鼻性器に挿入し、
金のシャチホコの真似事をした。
それを見た他のオチンポン人たちが次々に彼を真似ていく。
その光景を見ているうちにハルミと喪子も更に興奮してきた。
「ハルミさぁん!もっと激しくしてぇ!!」
しかしその不自然な体勢では激しい動きはできない。
「あぁんっもどかしいわね」
そのとき二人のオチンポン人がハルミの足をつかんだ。
彼らに揺さぶられて、ハルミの腰が勝手に激しく動く。
「新しい体位を教えてくれたお礼に、貴方達のセックスお手伝いしまーす」
「…そ、そう、ありがとう。それじゃ、円を描くように揺さぶってみてくれる?」
彼らがハルミの言うとおりにすると、喪子が喘ぎはじめた。
「あ、あん…痛いけど、いいっ!ハルミさん、もっと奥まで突いてぇ…あぁんっ!」
オチンポン人たちは熱心に丁寧にハルミの腰を回す。
「いいわぁ〜もっと深く激しく回してちょうだい!喪子いくわよ!」
ハルミの掛け声に促されてオチンポン人たちがさらに深く勢い良くハルミの腰を回す。
「ボキッ!!!」
そのときなんとハルミのイチモツが折れてしまった。
「「ああああぁっ、イッ、イクゥウウゥウウゥゥゥ〜ッ!!!」」
その瞬間、喪子とハルミは同時に絶頂を迎えた。
続いて喪子の体が眩い光を放ち、オチンポン人達はあまりの眩しさに目を瞑った。
…やがて彼らが目を開けると、喪子達の姿は消えていた。
ハルミが目を覚ますと、そこはアンブレラ第7研究室だった。
喪子の放った不思議な光のせいか、折れたイチモツは元通りになり、体にも気力が漲っている。
見渡すと、喪婆婆(10歳に戻っていた)とジュジュがモニターに向かって忙しなく作業をしており、
ロボ達もそのサポートで忙しそうだ。
身を起こすと、先に目覚めたらしい山田と充子が近寄ってきた。
「やっと起きたか玉木。喪子が喪女充になったおかげで色々と奇跡が起きてるぞ!」
「なんかさ、ジュジュが変態力の制御に成功して老け込んでた喪婆婆が若返ったとか、
世界中の喪女達にプチ幸せなことが起きたりとかで、大騒ぎだし、マジ凄いんですけど〜!」
「…そうなの、やっと喪女充になれたのね。そ、それで喪子はどうしてるの?!」
喪子は反対側のベッドに寝かされていた。
体が断続的に淡い光を放ち、その度にモニターに喪女達からの奇跡報告が届く。
「喪子!起きて!……喪子…!」
息をしてはいるものの、ハルミが何度か揺さぶってみても、青白い顔で眠る喪子が目を覚ます気配はなかった。
ドラがゆっくりと口を開く。
「今、未来から通達が来ました。喪子さんの本来の運命は誰とも結ばれず、孤独な一生を送るというものでした。
しかし喪子さんやまわりの皆の努力によって、喪子さんはハルミさんと結ばれました。
…そのせいで喪子さんの持つすべての生命エネルギーが使われ、世界中の喪女たちに分け与えられ
喪子さん自身が生きるためのエネルギーが失われてしまった…」
「そんな!じゃあ喪子はどうなるの?」ハルミが今にも泣き出しそうな顔でドラに詰め寄る。
「未来のロボたちの話では、このまま50年間眠り続けたのち静かに息を引き取るそうです…
これ以上運命を変えることは出来ない…地球が…宇宙が消滅してしまう…!」
「イヤよ、そんなの!…アタシ達は前世で結ばれなかった分も含めてやっとの思いで結ばれたのよ?!
これから二人で幸せを積み重ねていこうと思ってたのに…もう喪子の笑顔が見られないなんてイヤッ!!」
「ハルミさん、お気持ちは察しますが…運命を捻じ曲げて幸福を得ればどこかに報いが生じるのが世界の理なのです。
喪子さんを生命維持ポッドに寝かせますので、それを理解して下がってください」
「イヤよっ!喪子、目を覚まして!喪子ぉぉぉっ…!!」
ハルミの感情が堰を切ってあふれ出す。
遠い前世のマッチョなモコ姫の記憶、時を越えて再会した冴えなくて不器用で…だけど一所懸命な喪子。
妹分のように思っていたのが、いつしか最愛の人になっていた。
ずっと隣で笑っていてほしかったのに、あっさりと諦められるはずがない。
悲しみにくれるハルミを見かねて、それまで黙っていた殺スケが口を開いた。
「…フッ、同じ恋する漢として拙者ハルミを捨て置けないナリ。
ドラ先輩、さっき未来から届いた喪子を助ける方法を言ってあげればいいナリ!」
「…し、しかし殺スケ、あれは危険すぎる。確かに成功率は高いですが…、
喪子さんが助かる代わりに、等価交換として何者かの……」
967 :
彼氏いない歴774年:2009/07/13(月) 21:55:50 ID:5YU52uyz
「…な、何者かのって…まさか喪子の代わりにこの中の誰かが死ぬとか?」
ハルミは深刻そうな面持ちでゴクリと唾を飲み、ドラの言葉の続きを待った。
やがてドラは、ゆっくりと答える。
「死にはしませんが、災いが起こるのです。そう、ここにいる誰か一人の乳首に…、
宇宙の消滅にも等しいほどの、とんでもなく恥ずかしい変化が…!!」
968 :
イザナギ:2009/07/13(月) 22:07:02 ID:E+cdmVWM
イザナミ
宮台真司が真実に到達する事は永久に無い。
死という真実以外は。
(笑)
と、山田が謎の言葉を口走った。
今まで感じやすい乳首で洗濯バサミ相撲をしたり乳毛をちぎられたりしてきた彼は、
ここにいる誰かの乳首に災難がと聞き、それが自分なのではないかと思い動揺しているのだ。
しかし、そんな彼を無視してハルミとドラの会話は進められていた。
「・・・では、喪子さんにこの薬を口移しで飲ませてください。誰かの乳首に恥ずかしい変化がおきてから
三十分ほどで目覚めますよ」
「やめろおおおっ!乳首が、俺の乳首ィイイイイイィィッ!!」
山田は血相を変えて阻止しようとしたが、タッチの差でハルミが喪子に薬を飲ませるほうが早かった。
うなだれる山田だったが、乳首に恥ずかしい変化が始まったのは彼ではなくなんとジュジュだった。
「あぁ・・・何という事だ・・・」
ドラは絶望に打ちひしがれた。
ジュジュの乳首が細く、長く伸びだした為に。
「この変化で乳首は一気に5メートルまで伸び、もう元には戻りません・・・
しかも5メートル伸びた後も、彼が生きている間は徐々に伸び続けるのです。
例え切り落としても、すぐに伸びた長さまで戻ってしまいます・・・」
震える声でドラは説明した。
「き、切るなんて嫌だよぉ!そんなの痛すぎるじゃないかぁ!」
顔を涙でぐしゃぐしゃにして、伸びていく乳首を必死で押さえようとしている。
「ジュジュ…」
ドラは誰よりも愛し大切に思っていたジュジュの辛そうな姿を見て胸が張り裂けそうだった。
「どうすることもできない…。喪子さんさえ目覚めなければジュジュはこんな目にはあわないのに…」
そのときドラの脳裏に悪魔のような考えがよぎった。
――喪子さんの薬が効くまであと三十分…そしてこのスレもあと28レス…、
それまでにジュジュを救わなくては!!そのためなら私は鬼にも悪魔にもなります!
ドラはポケットからこっそりと薬を取り出した。
それは、飲んだ薬の効果を打ち消す秘薬だった。
――ふふふ、これをこっそり喪子さんに服用させればジュジュの乳首は助かる。しかし問題はどうやって服用させるか…。
ドラが持っている薬は、肛門に注入しなければ効果のない座薬だった。
それを見ていた喪婆婆がドラに言った。
「これドラ。悪いことは考えてはいかん。
それに、喪子を生き返らせてジュジュも救う方法が1つだけあるぞ。しかし残りレスも少ない。さあ急ぐのだ。」
そう言って喪婆婆が取り出したのは…
魔法使いサ●ーのスピカタクト(本物)だった
ドラは目を瞠った。
「これは・・・!アストレア国の女王陛下が若い頃に使っていたという、あの・・・!
何故貴女が!?」
「ワシの友人が昔女王陛下の先生をやっておってな・・・その伝手で借りた物じゃ。
こういう、万が一の時に備えてな」
喪婆婆の返答に、しかしドラは眉をひそめたまま、
「ですが、これはアストレア王家の者にしか使えない筈・・・」
心細げに呟くドラとは対照的に喪婆婆はカッカと笑い声を立てた。
「心配御無用。シェリーちゃん・・・ワシの友人が陛下に頼んで、特別な魔法を
かけて頂いておる。・・・愛する者の幸せの為ならば、魔法使いでなくてもどんな
魔法でも使える、という」
「じゃあ!」
ハルミが喪婆婆に詰め寄った。
「最初からこれを使えば良かったじゃない!」
「・・・そうもいかんかった。死にかけた魂を持つ者に、魔法は効かんからの」
一安心したドラが手に持っていた座薬を抛ると、何と運悪く山田のお尻に入ってしまった。
「の゛あ゛」
「山田ッチ!大丈夫!?トイレ行く?トイレ行く?」
心配そうに山田をトイレに連れて行く充子。顔はすっぴんで、お世辞にも美しいとは言えなかったが
以前の彼女には無かった愛嬌が、その顔に表れていた。
(何もかもが良い塩梅じゃ。これこそ喪子が喪女充に相応しかったという証拠)
喪婆婆は一人静かに頷いた。
「あの座薬って・・・何?」
「あれは・・・健康体であればただの強力な下剤に過ぎません」
ハルミの問いにドラは後ろめたそうに答える。怪訝に思いながらもハルミは喪婆婆に向き直った。
「それで、魔法を使うにはどうすれば良いの?」
「それはな・・・例の呪文を唱えるのじゃ」
「れ・・・例の呪文?」
その呪文とは―――
『それはじゃな…昔の人間ならば知っておるハズじゃ。めるもちゃんのキャンディーの歌じゃ。実はあの歌の歌詞が呪文なのじゃ。』
『喪婆婆ちゃん、めるもちゃんて?可愛いの?』
ジュジュは自分の乳首の事などすっかり忘れて、目を輝かせてきいた。
『誰か正確に歌える者は、おるかのぅ…』
室内に沈黙が訪れた。
「ぬぅ・・・おらんのか・・・ワシも放送時には既にイイ歳じゃったからのぅ」
喪婆婆が溜め息をついた。
「そうだ、ネットで調べたら・・・」
「駄目じゃ。付け焼刃では魔法は発動せんらしい」
ジュジュの提案に渋面で首を横に振る喪婆婆。
「ねぇ、本当に知ってる人いないの!?」
ハルミの悲痛な声が響く。その時トイレのドアが開いて、ズボンをはきかけ、
息が絶え絶えになっている山田が現れた。
「こ・・・ここに・・・いるぜ!」
「ちょっ、大丈夫?山田ッチ」
充子がすぐに山田に寄り添い、彼を支える。
「大好きだったアニメだ・・・ちょっとHで・・・」
「おお!さすが腐っても少女漫画家じゃ!」
喪婆婆が目を輝かせた。
「ちちいんぷいぷい、ぷ〜いぷいっ!」
『メルモちゃん、メルモちゃん、メルモちゃんが持ってる〜♪あ〜かいキャンディー、あ〜おいキャンディーし〜ってる・かい?♪
ラーララ♪ラーララ♪…』
どこからともなく誰かが歌い始めた。
『だ…誰?誰が歌っているの!?』
テノール歌手のような美しい歌声は、山田のものだった。
「…ほほう、グロメンだが良い声をしておる。歌声だけならオペラ歌手のようじゃ」
「つか、あたしは知ってたけどね。山田ッチはカラオケで100点とれるし〜」
喪婆婆と充子はうっとりと目を閉じて山田の歌に耳を傾けた。
やがて一曲歌い終えた頃、ジュジュに変化が起きた。
「ああっ、僕の乳首が縮んでいくよ!ゆっくりと元に戻っていく…」
続いてハルミが喪子の変化に気付く。
それまで土気色だった彼女の頬に少しずつ赤みが差してきたのだ。
「その調子よ山田!もっと歌って!」