「きもい」「ブス」「死ね」しか男から言われたことなかったな
合コンには良く誘われるけど私の役目は他の子の引き立て役か
人数あわせか、いじられて盛り上げる役ばかりで実際誰ともつきあえません
ある時も合コンの帰り1次会でほおりだされた私は
「一気」をしこたまやらされて気持ち悪くなった事もあって
近くの公園へ。ベンチにうずくまっていたら
「大丈夫かい」と声をかけられた。顔を上げるとそこにいたのはおじちゃん
「気分が悪いなら救急車呼ぼうか」「大丈夫です」って言おうとした瞬間
こみ上げてくる吐き気。するとおじいちゃん私を支えながら水道に連れて行ってくれた
おじいちゃん「はくならここではきなさい」そういうと私を置いてどこかに言ってしまった
私がはいていると横から「これ。そこの自販機で買ってきたから
冷たいよ」とペットボトルのお茶を差し出してくれた
ベンチに戻って2人で並んで腰掛けていたら何かいろんな物がこみ上げてきて
隣のおじいちゃんに愚痴ってしまった
私の話を黙って聞いていたおじいちゃん、おもむろに口を開くと
「人間の顔ってね年と共に容色は落ちてくるけど、その代わりに別の要素が
顔からにじみ出るんだよ。それはその人の人生なんだ。若い頃美人でも
つまらない人生を送るとつまらない顔になるし、逆にね美人じゃなくても
一生懸命生きていれば味のあるいい顔になるんだよ。美人不美人で生きられるのは
人生のほんの一瞬あとは自分がいかに生きたかでいい顔にもなるしつまらない顔にもなるんだよ
あんたはまだまだ若いんだから、これから努力すればいくらでもいい顔になれるんだよ
がんばりなさい」そういって頭をなでてくれました
それからは自分に出来ることを少しずつ頑張ってます。そのせいか仕事も責任持たされるようになったら
やりたいこと一杯であいかわらす彼はいませんがそれなりに幸せです。
あの後おじいちゃんにあってお礼が言いたくて何度も公園に行きましたが
結局あえませんでした。
あれはおじいちゃんの姿をした神様だったと、今も思ってます。