男にやさしくされてつい好きに

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281空気読めない長文スマヌ
おまい日曜は定休でしょ?
だから、今日は顔も髪もイイカゲン、接客も無表情で淡々と。
やる気のかけらも見せずにただ時が過ぎるに任せてたわけだけど。
「ありがとうございました〜…おまたせいたしました、いらっしゃいまウボァー」
会計終えた客を見送って、さあ次…と振り返ると、そこに奴がにっこにこして立っていた。
あら、髪切ってる。こないだ来た時は、ええとこのボンボンみたいな格好で
伊達眼鏡かけてて、眼鏡フェチな私はドキムネったんだけど、今日はなんか普通にオサレ。
「びっくりした…今日はウソ眼鏡かけてないんですか?」
「眼鏡かけてたほうがいいですか?」
なぜおまいまで敬語なんだ。そしてなぜそんなに改まった態度なのかね。
「眼鏡好きなんで…」
「そうですか。僕の事は好きですか?」
「うぇ!?」
思わず変な音が出る。それどういういみ…
「あのー髪切ったんですけど、気づきません?」
急に話し変わるな…でも助かった。
ほんとは気付いてたけど、さも今気がついたかのように答えた。
「あ、そういえば雰囲気変わりますね」
「……興味ないでしょ?僕のこと」
あるけど!そんなこと言えるかぼけー!!ヽ(`Д´)ノ
とりあえず笑ってごまかそうと試みるも、
「やっぱ俺の事なんかどうでもいいんやー」
とかちょっとかわいく拗ねやがる。何だ貴様、そんなに私を萌えさせてどうするつもりか。
「いやいやそんなことはー…1252円ですよー」
「はい。どうでもいいんでしょっ?」
久しぶりに見た二千円札。
私今ぜったい顔赤い。
「748円お返しです」
「手温かいですね…お疲れっ」
逃げるように走り去る奴。すごい勢いで脱力する私。

なんだこれ。中学生日記か('A`) からかわれてんのかな、私…