【Ultimate ears】リケーブルスレ★4【SHURE他】

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283半田ゴテ ◆LSl2TtZe4AN2
>>281
何というか、貴方に説明するのは骨が折れそうだなぁ… 人の事は言えませんが、訳知り顔で書くならもう少し勉強された方が良いかと。。

先ずアンプとトランスデューサーは定電圧駆動であり,全ての周波数帯域の電圧が同じ時に意図されたf特性を得られるわけです.
即ちトランスデューサーの定電圧駆動に対するf特性は,そのインピーダンス特性を内包しているので,先ずはその点に根本的な誤認があるものと思います.
(例えばトランスデューサーのインピーダンスがある帯域で高くても,その帯域の能率(dB SPL/W)が高ければディップはしないという事です.)

さて,出力インピーダンス(Zo)が周波数に依存しないものとすると,アンプが(Vo)を出力した時,トランスデューサーにかかる分圧(Vi)は
Vi=Vo*Zi/(Zo+Zi)
となり,トランスデューサーのインピーダンス(Zi)が高い帯域の方が,分圧は上がる事が判ります.
一方流れる電流は
I=Vo/(Zo+Zi)
となり,当然インピーダンスの高い帯域の方が流れにくくなります.
以上より、トランスデューサーの消費電力は
Vo^2*Zi/(Zo+Zi)^2
となります.
すると,Zoが増加した時,Ziが高い帯域の方が低い帯域よりも"相対的な減衰幅"が少ない事が判ります.
即ち,出力インピーダンスの増加に因ってより大きく減衰するのは,トランスデューサーのインピーダンスが低い帯域であると言えます.