生まれてから一度も健聴者が聞く純粋な自然の音なんか聞いたことはない。
ほぼすべてが補聴器から入ってくる機械的な音。つまり、ラジオの音のような感じだ。
補聴器でスピーカーから出る音を聞くのは、ラジオの中のラジオを聞くようなものだ。
このため、音質の良い、悪いの区別がつきにくく、96kbpsと128kbpsのMP3ではどちらも同じ音に聞こえる。
※補聴器は周波数特性が限られてしまうので、細かいビットレートの違いの区別はつきにくい。
人工内耳にすると、完全なる機械で合成されたような音で、ガーガーとかガリガリといった感じの雑音のような音。
余談だが、土星の衛星タイタンの探査機のホイヘンス号のマイクから入った音は、データ転送帯域が限られていたのと、
機械的に処理をした音であるため、まるで人工内耳で聞いたような感じの風の音である。