ダイナミック型VSバランスドアーマチュア型

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17名無しさん@お腹いっぱい。
バランスドアーマチュアなんてカッコよさげに聞こえる言葉を使ってるが、要するに
耳の穴の奥まで突っ込めるように補聴器用に開発されたムービングマグネット型小型だけが取り柄のユニットだったのさ。

それが大規模のステージでミュージシャンが使うモニターとして、小さくて目立たず、
遮音性が高くカスタムメイドで作れて装着感が良いイヤホンとしてデビューした。

ミュージシャンなんて耳が悪い奴もたくさん居るし、駄耳も多いが、宣伝イメージが功をなしたか
ミュージシャンが使うぐらいだから素晴らしい物に違いないと、音を聞き分けられないマニアが飛びつくことになる。

そして、BAユニットを作っているのは世界で数社だけだが、シーメンスが基本特許を補聴器の時代に
取得していて特許料がやたら高い。なので、ユニットの原価が安く出来ないので販売価格が高くなる。
大まかな感じでは1ユニットの納入価格は50ドルぐらいになるらしい。
だから、2ウェイ3ユニットなんていうと5万近い価格にもなるわけだが、この場合、
価格が高いのと音が良くなると言う点に付いてはまったく比例しないのがポイント。
だが、高い値段をつけたもののほうが似非マニアが絶賛して買っていくと言うバカバカしい現象が起きている。

物理特性としては、ダイナミック型が楽器と同様に分割共振で広帯域まで音を鳴らすのとは対照的に
BAはピストンモーションでしか音を鳴らせないのでリニアだが帯域が狭くなると言う欠点を持つ。
ただ、リニアと言ってもアーマチュアと振動板を繋ぐカンチレバーが完全に
リニアモーションで動くとは考えられないのと、振動系が重くなりレスポンスが悪く、
ヒステリシスとかひずみ特性がここで結構出るわけだが、
これがBAの魅力として語られているという点が何とも笑える所だ。
素人にはカッチリ明瞭に聞こえて良い音らしいが、音楽家の評判は逆になる。

今まで小型のダイナミック型ユニットはそれほど真面目に研究されていなかったが、
耳穴に収まるサイズで大ストロークが取れる6mmとか9mm以内のダイナミック型ユニットが
開発されるようになればBA型など一気に滅びてしまうであろう過渡的な技術と言うことだ。