>>462-464 実はそんな単純な理由ではなく、もっと深い事情が隠されているのですよ。
ギヤというのは動力伝達効率という点では最も優れているが、ミクロのレベルで見ると
ある歯車から次の歯車に噛み合いが移るときにほんの一瞬だけ空転が発生する。
人間の耳って結構敏感で、このほんの一瞬の空転ですらワウフラとして聞き取れてしまう。
じゃあモーターの出力軸をキャプスタン直結にすればいいかというと、これも同じように
ミクロのレベルで見ると磁石と電磁石の間で反発が発生する瞬間に回転速度が変わってしまう。
これも人間の耳はワウフラとして聞き取れてしまう。
一方、摩擦車やベルトは滑りによる伝達ロスがある反面、不連続の瞬間は発生しない。
定速命のキャプスタン軸には最適のメカニズムというわけ。
それでもそこに至までにモーターやギヤ由来のミクロの回転むらが残るので、
それを打ち消すために慣性の法則を利用して回転を安定させようと、キャプスタンにはフライホイールがついている。
これはどんな安物でも高級品でも同じ。
すべては「キャプスタン軸定速」のためにそうなっているのです。