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ラジエター液の味:
マンズワイン有毒ワイン事件
マンズワインは1985年に「有毒ワイン」事件を起こしている。
同社が国産ワインとして販売していたものにジエチレングリコールという有害物質
が入っていた。実は、国産ワインにオーストリア産のワインブレンドし、さらに、
甘味を増す目的でジエチレングリコールを混ぜていたことが分かった。
85年7月24日、厚生省の検査により、毒物(ジエチレングリコール)入りの白ワイン
(西ドイツ産、オーストリア産)が日本に輸入販売されていることが判明。店頭撤去
が指示された。8月2日、厚生省が「国産ワインは安全」と発表。
しかし、8月29日、マンズワイン社は厚生省や消費者を欺き、国産ワイン4銘柄にジ
エチレングリコールを添加している事実が発覚した。しかも、ジエチレングリコール
の混入が発覚しないよう隠蔽工作(7月24日以降、問題のワインを密かに店頭から回収
していた)までしていたことも新たに分かった。
※マンズワインが使用した、ジエチレングリコールという物質、これは冬、トラックや
自動車のラジエーターの不凍液としてどこでも使用されている物質で、認められた添加
物ではないので、使用は違法である。しかし、安いワインに一リットル当たり数グラム
の薬物を加えるだけで、コクと甘味のある高級ワインとして販売できた。