1995年 より、Microsoft は OS の public beta を公開して、とりわけ 「Power User」と呼ばれる層からのフィードバックを得る戦略を始めま した。95年当時は、日本市場は米国の次にマーケッティングの価値があ るとされ、(NEC 社を通じて)日本向けにも Windows 95 βをはじめと する public beta を実費配布が行われたりしました。
そこそこ software を使い込んでくれ、自己責任で新機能を試してくれ、 デベロッパーの助けとなる Power user の数は日本でも、決して少なく ありません。が、その割には日本人からのMSへの有効フィードバック数 が他国に比べて少なく、Microsoft は 2001年1Qから日本市場における 価値を1段低く設定しました。
6月にリリースされた「Internet Explorer 6 Public Preview -- Refresh」 と称する Ie6β2 の日本リリースが無かったのも、マーケッティングの 価値が無いためと判断されたからです。(正確にいえば、β2に関して 事情はもう少し複雑なのだが、メインとなる要因はこれ。)
他に、 Windows XP のβ版とRC版の一般ユーザ向け公開も、日本向けに行う 価値が無いと判断されて見送られ、正式版の発売も日米同時発売で は無くなりました。(やろうと思えばスケジュール的にまったく 可能だが、MS 的にペイしない。)