http://www.computerworld.jp/topics/634/206473 米国Microsoft、米国EMC、米国NetAppの3社が、米国Oracleが提起した訴訟で同社を支持する姿勢を表明した。
OracleはAndroidの著作権および特許侵害をめぐり米国Googleを訴えたが、不利な判決を言い渡されたのを受け
控訴している。
裁判記録によれば、冒頭の3社は2月19日に、Oracleを支持する旨のアミカス・キュリエ(法廷助言人)意見書を
提出したという。アミカス・キュリエとは「法廷の友人」という意味であり、訴訟に直接関係していないが、その影響
を受ける可能性がある、もしくは事案について法廷で見解を述べられる個人または組織を指す。
Oracleは今月初旬に連邦巡回控訴裁判所へ提出した文書の中で、Oracleが以前から競争していた市場での
GoogleによるJavaの利用は公正使用にはあたらず、同法廷は法律問題として裁くべきだと述べている。
2012年5月、Oracleが裁判で訴えたGoogleの著作権侵害の疑いの大半は退けられたものの、Oracleが所有する
Javaコードのごく一部をGoogleが複製したことは法廷で認められた。
本訴訟では、Oracleがソースコードの「パッケージ」と呼ぶ37個のJava APIを、GoogleがAndroidで複製したかど
うかが主な争点だった。だが判事は昨年5月に、問題のAPIは米国法の下で保護される著作権として適格ではない
と判断した。これに先立ち、陪審団は、Oracleのパッケージ著作権および「rangeCheck」と呼ばれるコンピュータ・
ルーチンをGoogleが侵害したと認定したものの、これをフェア・ユースと解釈すべきか否かについては結論に至ら
なかったと、Oracleは提出文書で説明している。
さらに同文書は、カルフォルニア北地区連邦地方裁判所が、侵害されたコードと37個のパッケージの集合体は
著作権によって保護される資格を欠いていると判断したのは法的なミスであると続く。
MicrosoftとGoogleは、このところいくつもの問題でぶつかっている。Googleは1月に、同社の商習慣や標準必
須特許の使用に関して連邦取引委員会と和解したが、Microsoftはこれを「機会の損失」と呼び、批判した。両社
は、モバイル・オペレーティング・システムや検索、電子メールなどのサービスといった多くの分野で競合している。