http://www.computerworld.jp/topics/2618/205412 米国Microsoftの最高経営責任者(CEO)、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は11月5日、Windows Phoneデバイスが世界
スマートフォン市場で急成長するとの見通しを示した。
「まだ比較的小さな存在だが、Windows Phoneの販売が急速に伸びると予想している」との談話をReutersが報じた。イスラエルの
テルアビブで行われたWindows 8のリリース・イベントでのことだ。
「Nokia、HTC、Samsungといった企業との協業のおかげで、スマートフォン市場に強力な第3勢力を生み出すチャンスが到来して
いる」とバルマー氏は語ったという。
米国IDCのアナリスト、レーモン・ラマス(Ramon Llamas)氏はWindows Phoneについて、より慎重な見方を示す。
「Windows Phone 8(WP8)は優れたプラットフォームであり、うまく差別化されており、デザインもよく、楽しく使える」と同氏。「だが、
WP8のメッセージングがどのくらいうまく機能するか、その機能レベルがエンドユーザー、特にAndroidやiOSを使っている人に乗り換
えを促すほどのものかどうかについては、まだ評価を保留している」
IDCは10月に発表した世界スマートフォン市場の動向予測で、Windows Phoneデバイスの市場シェアが2012年の3%から、2016年
には14.2%に上昇するとの見通しを示した。2016年にはAndroidデバイスが58.6%のシェアで首位を占め、iPhoneが21.2%でこれに
続き、Windows Phoneデバイスは3位につけると予想されている。
またIDCは、Windows Phoneデバイスが2013年には6.6%のシェアで3位になると予想している。BlackBerryのシェアが4.7%に下降
することが一因だという。
ラマス氏は、市場で3位を占めることは重要な意味を持つと指摘し、その理由の1つとして、キャリアがWindows Phone 8デバイスを
積極的に扱うようになることを挙げた。
さらに、Windows Phone 8がタブレットなど他のWindows 8デバイスのエコシステムに適合することを顧客に納得させることができ
れば、Microsoftはその見返りを受けられるだろう、と同氏は付け加えた。