http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20040114205.html アップル社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)とマックは
切っても切れないものとして多くの人々に受け止められている。した
がって、マックが元々は同CEOのアイディアではなかったと知れば、
意外に思うかもしれない。
それどころか、実際には同CEOはマックの構想が生まれたばかりの
ころ、このプロジェクトを葬り去ろうとまでした。だが、アップル社
にとって幸いなことに、この試みは成功しなかった。
ラスキン氏によると「ジョブズCEOはマッキントッシュの構想を嫌って
いた」という。「ジョブズCEOはあちこちで、『だめだ、だめだ、うま
くいくものか!』と触れ回った。ジョブズCEOはマッキントッシュに対
して最も辛辣な批判をあびせた1人で、取締役会ではつねにマッキント
ッシュをこき下ろした。だが、この構想がうまくいきそうだとわかっ
て、魅力的な新製品になると見ると、自分の担当にしようと画策を始
めたのだ」
ラスキン氏は社内でカリスマ的な権勢を振るっていたジョブズCEO
(当時は会長)に対抗できないと判断し、アップル社を去った。こうし
てジョブズCEOは、誕生を控えたマックを完全に自由にできる立場を得
たのだった。
2年後の1984年1月22日、アップル社はマッキントッシュ発表に先立ち、
有名な『1984年』テレビCMを放映した。その際、マックは合成音声で
ジョブズCEOのことを「父のような存在」だったと宣言している。