IEEE1394 vs USB2.0 今ならどっち? part2

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179名無し~3.EXE
デイジーチェーンと対称的に扱われるスター型接続と
(ハブを中心として各機器がハブと機器一対一で星型に接続される形態)
デイジーチェーンのそれぞれのメリット・デメリットとしては、

メリット

デイジーチェーンの利点
全体が一本のバスに接続されるため、ホストとの接続は一本のケーブルと
一つのバスだけを意識すれば良い。また、マシンの台数分のケーブルを用意するだけで
すべてを接続可能であり、ハブ等の機材は不要。
特にパラレル接続等でケーブルが高価な場合には経済的な負担を節約できる。

スター型接続のメリット
個々の機材(ホスト…多くの場合はPC…も含む)とハブが一対一で接続され、
ハブと機材の間に間に他の機材が介在しないため、問題の切り分けが容易であり、
また電気的にも安定させやすい。


デイジーチェーンのデメリット
全体を一本のバスで接続するため、中間のケーブルや機材の一箇所に問題が発生した場合でも
バス全体に影響が波及する可能性がある。
また、頻繁に接続と移動を繰り返す用途では、その都度移動する機材+1の機材とケーブルを
脱着する手間がかかるため、移動や頻繁な挿抜には本質的に不向き。

スター型接続のデメリット
ハブという機材が別個に必要となり、特にケーブルやハブが高価な場合はその分の経済的な負担
がかかる。
また中核であるハブやハブ−ホスト間のケーブルに問題が発生した場合にはシステム全体に影響が及ぶ。

…とまあ、こんな感じ。

180名無し~3.EXE:03/02/22 03:50 ID:P1PE2g2U
…で、実際のところどうなのよと言われると、IEEE1394にもハブを介したスター型接続が可能なので
デイジーチェーンの抱える本質的な問題の一つ(一箇所コケれば皆コケる)は、ある程度は回避可能。

ただし、IEEE1394用のハブはリピーターハブでさえUSB2と比較しても高価だし、
IEEE1394が抱えるバスリセットストームはリピーターハブを利用していても回避はできない。

ちなみにバスリセットストームというのは、バスに新しい機材が追加された時に追加された機材は
一度バスをリセットする信号をバスに投げるのだけど、そうするとバスに繋がった機材もリセット信号を受けて
すべて一旦リセットされる。…すると、リセット信号を受けてリセットされた別の機材が、
リセット後に自分もまたリセット信号を投げ、それを受けた別の機材がまたリセット信号を…誰か止めてくれぇ〜
…という状態。

スイッチハブでパーティションを分ければリセット信号は届かなくなるけど、IEEE1394のスイッチハブは
いまどきの廉価なPCなら数台買ってまだお釣りが来るくらいの価格なので、個人で持つのはまだちょっと無理。

昔のWideSCSIの頃のようにケーブル一本で数千円もしていた頃なら、デイジーチェーンでケーブル代も節約可能
というのもメリットの一つではあったけど、ツイストペア線等で済む最近のシリアルバスではこれも過去の話。

…ということで、デイジーチェーン接続には設計上も運用上もメリットらしいメリットはもはや無いと思って良いです。