二川宿の名物にしようと、旧東海道五十三次の宿場町、豊橋市二川地区の住民らが、家庭料理として地域に伝わる「煮みそ」を
売り出した。豊橋駅南口駅前広場で29日開かれた特産市「まちなかマルシェ」(市主催)に出店。豊橋産の野菜などを具に、地元の
みそ、ざらめだけで味付けた素朴な味を届けた。
「煮みそ」は三河地域に伝わる家庭料理で、みそ、砂糖だけで味付けする。少なくなったとは言え、二川地区でも今も食べられている。
同地区では、旧東海道沿いにある商家「駒屋」の改修復元が進む中、二川宿の名物をつくり出そうという話が住民の間で盛り上がり、
煮みそに着目した。
地元にみそなどを造っている「西駒屋」があることから、住民らでつくる二川宿ブランド化調査推進委員会(彦坂直政委員長)が
「二川でしか食べられない煮みそを」と取り組んでいる。
具材にはとり肉、こんにゃく、油あげのほか、豊橋産のサトイモ、ハクサイ、ダイコンなど。西駒屋のみそと、ざらめを使い、地元の
女性らの手で作った「二川煮みそ」を生み出した。
マルシェには100食近くを用意、1食200円で販売した。女性や家族連れが買い求め、売れ行きは上々で、手にした人からは
「懐かしい味」という声もあった。無農薬レモンを使った考案中の「二川レモンかしわ餅」も、試食として用意した。
ソース(全国郷土紙連合・東愛知新聞)
http://www.kyodoshi.com/news/11285/ 写真=二川宿の名物にしようと売り出した「二川煮みそ」(左)
http://www.kyodoshi.com/media/news/photo/higashiaichi/2014/03/30/a7fe5542f9b0648edef9ff465b58bc6a.jpg