サンデー毎日2014年3月30日増大号
河野談話見直し騒動は「安倍官邸の二枚舌作戦」
http://sunday.mainichi.co.jp/blog/2014/03/2014330-8059.html やはり米国の圧力は大きかったようだ。外務省関係者が説明する。
「3月24日からオランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットに合わせ、米国を挟んで日米韓3カ国の
首脳会談を実現しようとしていますが、安倍首相に『談話見直しの意欲アリ』とみた米国は、会談から
下りる可能性を伝えてきました。さらに深刻だったのは、4月22日のオバマ大統領訪日も中止を検討する
という、オバマ氏のブレーンからの通告でした」
(中略)
「結局、米国のプレッシャーもあり、安倍首相が自ら見直しを正式に否定するしかなくなったのです。昨年
12月の靖国神社参拝で米国の反発を見誤ったような失敗を繰り返すわけにはいきません。それでも、
官邸には『元慰安婦の証言は矛盾が多く、検証までこぎつければ見直しは確実』という見立てがあり、
作業を長引かせて次の政権に結論を丸投げするという思惑があるようです」(前出・外務省関係者)
安倍首相の本気度はともなく、いったん火がついた議論はくすぶり続けそうだ。
(中略)
日韓関係を改善するためのショック療法だったとしても「談話見直しという宿願を乱暴に扱い、逆に実現
を困難なものにした(自民党ベテラン議員)といわれる安倍首相。寝た子を起こした代償は思いのほか
大きそうだ。