【岐阜】「音楽と酒、自然あふれる景色。長良川鉄道ならではの三拍子だね」…参加者たちが次々と車内でライブ、長良川鉄道で「暴奏列車」

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1諸星カーくんφ ★
 中濃地域を縦断する長良川鉄道(本社・関市)で、車内をライブハウスに仕立てた貸し切り列車が運行されている。同社の整備士
青木雅芳さん(42)が企画した「暴奏(ぼうそう)列車」。年二回、東海地方から音楽仲間が集まり、演奏を通じてローカル鉄道の魅力を
伝える。

 長良川に沿って里山を走る列車が駅に停車すると、ギターの弾き語りが聞こえてきた。車内では参加者たちが次々に演奏を披露する。
「音楽と酒、自然あふれる景色。長良川鉄道ならではの三拍子だね」と、青木さんは笑顔を浮かべた。

 五年前から始まり、今月二十三日には節目となる十回目の運行を迎えた。小学生からお年寄りまで四十人が乗車。関市春里町の
荘加あきさん(40)は「向き合って座るから演奏中でも顔を合わす。普通のライブハウスと違って交流が進む」と魅力を語った。

 青木さんは二〇〇七年に長良川鉄道に再就職。企画は、貸し切り列車でカナダを横断し、途中下車して荒れ地で野外ライブを
繰り広げる映画「フェスティバル・エクスプレス」がヒントになった。「こっちでもやれるじゃん」と発案した。

 背景には乗客数の少なさもあった。就職後、初めて平日に利用した美濃太田−北濃間の二時間に、車内で見かけた乗客はわずか
数人。平日は特に通勤通学者以外の利用は伸び悩む。「一本のレールで住民を結び付けたい」と会社に懇願した。

 長良川鉄道は、沿線の人口減や車社会到来で利用客の減少に歯止めが掛からない。しかし、青木さんは車内ライブの参加者から
「この前、長良川鉄道にに乗ったよ!」と聞くと、やりがいに感じる。

 過渡期を迎えているローカル鉄道だが、これからも続けていくつもりだ。青木さんは「暴奏列車をきっかけに長良川鉄道の魅力を
知ってほしい」と力を込めた。

ソース(中日新聞) http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20140226/CK2014022602000029.html
写真=音楽好きが揺れる列車内で演奏する「暴奏列車」
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20140226/images/PK2014022502100151_size0.jpg
2名前をあたえないでください
つまらん歌を逃げ場の無い車内で聞かされたら地獄だ