外国人が日本料理店で働きながら修業できる国の総合特区に京都市が認定されたことを受け、市は24日、老舗
料亭「菊乃井」(東山区)でフランスの料理人を受け入れると発表した。
制度の特例により、無報酬、無保険でしか修業できなかった日本料理店の就労が認められ、日本人と同額以上の
報酬も得られる。
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20131224-761106-1-L.jpg フランスからの料理人の受け入れが決まり、握手を交わす門川市長(左)と村田さん(京都市役所で)
市が和食文化の普及に取り組むNPO法人「日本料理アカデミー」(中京区)と協議し、理事長の村田吉弘さんが
主人を務める同料亭での受け入れが決定。期間は最長で2年間とする。
来日するのは、フランスの老舗レストランで、シェフの息子として修業を積んだヴェラ・ジュリアンさん(20)。同店はミシュラン
ガイドで一つ星を獲得しており、早ければ来月末頃に来日するという。
市役所で記者会見した村田さんは「特区の認定をはじめ、和食の世界無形文化遺産登録など、日本料理がワールド
ワイドになっていくよう」と歓迎。門川大作市長は「京都仕込みのおもてなしの心を持った料理人の活躍につながるよう、
今後も努力したい」と話した。
ジュリアンさんは「帰国後、日本料理の魅力を伝え、フランス料理への応用も試みたい」としている。
引用元: 読売新聞 2013/12/25
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20131224-OYT8T01510.htm