オリンパスの旧経営陣による損失隠しに協力したとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)
などの罪に問われた「アクシーズ・ジャパン証券」元取締役・中川昭夫被告(63)の初公判が19日、東京地裁で
あった。中川被告は「旧経営陣と共謀した事実はない」と無罪を主張した。
この事件では今年7月、同罪に問われたオリンパスの菊川剛元社長に執行猶予付きの有罪判決が言い渡され、
確定している。
中川被告の起訴内容は、菊川元社長らと共謀し、2007〜10年の3月期決算について、買収した企業の価値
を過大に計上するなどの方法で、純資産額を各年で1178億〜455億円分水増ししたうその有価証券報告書
を作成、財務局に提出したというもの。検察側は、中川被告が外部協力者として損失隠しに協力したと主張して
いる。
旧経営陣らの判決によると、オリンパスはバブル崩壊で財テクに失敗。1996年ごろまでに約900億円の損失を
抱え、これらの損失を海外のファンドに移しかえる「飛ばし」を行った。隠した損失は03年ごろには1176億円に
のぼっていた。
引用元: 朝日新聞デジタル 2013/12/21
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312190063.html