新進のスポーツライター・楊枝秀基氏(40)がプロ野球界のいろんな話題、人などについて首を突っ込むコラム
「ワッショイ!! スポーツ見聞録」(不定期連載)がスタートです。記念すべき1回目は、楊枝氏とは同い年で
親友でもあるDeNA・中村紀洋内野手(40)インタビュー。来季目標から注目の“プロテクト問題”まで直球
勝負で聞いた。
http://amd.c.yimg.jp/amd/20131218-00000012-tospoweb-000-3-view.jpg ――先日(7日)ノリは少年時代に所属した大阪淀川リトルシニアの後輩たちと大阪市淀川区のIDEC株式
会社で交流していた。「子供たちに夢を」というテーマで臨んだイベントだったし、少年時代の原点を思い出した
のではないか
中村:小学校4年生の時かな。(三重県)伊勢に遠征に行った時に打ったのが最初のホームランやった。9歳の
時に初めてサードを守って、それから31年間、サードをやっていることになるね。
――来季でプロ23年目を迎える。今季は2000安打という偉業を達成したが、次の目標は
中村:満塁ホームランを1本、打ちたい。そうすると(通算満塁本塁打記録の15本の)王さんに並ぶことができる。
もし、打つことができたら、さらにもう1本打ちたいね。自分のホームラン数は868本の王さんに比べたら半分くらい
(現在404本)。その中で満塁ホームランを同じ数打てたら自慢できるかなと思う。でも、難しいけどねぇ。実際
にそういう場面になったら力んでしまうから(笑い)。
――ここまでくると、一打、一打がプロ野球の歴史に刻まれていく形になる
中村:その一本、一本がなかなか出ないものだけどね。こればかりは相手もあることだし…。ただ、残した数字に
関しては自分個人のものかもしれないけど、自分だけでやってきたこととは思っていない。満塁ホームランにしても、
チームメートが出塁してくれて初めてチャンスがあるわけで、周りの力に感謝している。また、そういう周りに感謝する
気持ちが「数少ないチャンスでフルスイングするんだ」という気持ちにもつながっている。
――長年、取材してきたが、本塁打へのこだわりは変わらないね
中村:ずっとホームランを狙い続けてきたもんね。それこそ、リトルリーグの時代から全打席で狙い続けてきた。それ
はプロになった今も変わらない。自分にとっては「それができなくなったなら、もうプロ野球選手をやめた方がいい」と
いうくらいの気持ち。来年もホームランにはまだまだこだわっていきたい。逆に言うと、そういうこだわりを持ってやり続け
てきたからこそ、今まで現役で野球を続けることができているんだと思う。
――そういった技術や経験を後輩にも
中村:そういうふうにしていかないとアカン状況。もちろんコーチがいらっしゃるから、立場を考えて、という気持ちは
あるが、若手には現役選手から学ぶことの大切さもわかってほしい。目の前にいるわけだから、そこから何かを学ぶ
ことがいかに、レギュラーになる近道なのかを…。僕も若い時、そうだった。故障で二軍に来た先輩のプレーをみて
「これだ」というものがあったらまねをした。自分で体感して身につけた技術が結果につながると、それが本当の自信
になるものだから。
――契約更改の時には、後継者に筒香の名前を挙げていた
中村:球団も彼に次期4番を務めてほしいという考えで、道を作ってあげようという流れはあるが、一番大事なのは
本人の気持ち。厳しいようだけど、今のままではまだきつい。一本立ちはできないと思う。
>>2に続きます
引用元: YAHOO!ニュース 2013/12/18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131218-00000012-tospoweb-base