◆フリースタイルスキーW杯 モーグル第1戦(14日、フィンランド・ルカ)
当地で開幕戦が行われ、女子は上村愛子(34)=北野建設=が
表彰台に立った。予選を5位で突破し、決勝は1回目を首位で通過、
6人による2回目で3位に入った。メダルを狙うソチ五輪へのシーズン
初戦で、順調な滑り出し。
男子で昨季のW杯種目別6位の遠藤尚(23)=忍建設=も3位と
なった。西伸幸(28)=白馬ク=は決勝の1回目で7位にとどまり、
2回目に進めなかった。
決勝2回目を全体2位のタイム25秒78でゴールし、愛子は左手を
突き上げた。
氷点下16度、硬く凍った斜面。スキー板をはじかれ、多くの選手が
バランスを崩す中、持ち前のスピードに乗った滑りを見せた。今季初
レースとなった予選を5位で通過。「緊張したけど、まずは、ちゃんと
滑り切れて良かった」と緊張から解放されると、レースを重ねるごとに
加速した。
過去4度の冬季五輪は、7位→6位→5位→4位と着実に、しかし、
もどかしい気持ちで階段を上がってきた。34歳で迎える集大成の
ソチは、悲願のメダルを狙う。昨季中に獲得したポイントで、ほぼ
出場は確実。11月26日に日本を出発する際は「開幕戦での
順位は考えていない」と、五輪に心身のピークを合わせる考えを
明かしていた。
ところが、結果で力を証明する理由ができた。当地で調整中の7日、
同僚の伊藤みき(26)=北野建設=がエアの着地に失敗して右膝
前十字じん帯損傷の大けがをし、11日に緊急帰国した。リハビリを
始めているが、ソチに間に合うか否かは微妙だ。「みきは強い日本
チームが好きだった。この大会にはいないが、自分たちが強い日本
チームをアピールしたい」。愛子は勝つことで伊藤を勇気づけたかった。
07―08年シーズンにW杯で種目別女王となり、09年世界
選手権は2冠に輝いた。「五輪に向けての第一歩。今できる一番
いい滑りができたら」。まだ上がっていない五輪の表彰台へ好スタートを
切った。
上村愛子「すごい、よかった。(決勝)1回目の滑りを、2回目でも
できればよかった。そういう意味では惜しかったけど、自信になりました」
◇女子モーグル決勝、第2エアを決める上村愛子
http://iup.2ch-library.com/i/i1089407-1387076467.jpg ソース:YOMIURI ONLINE
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20131215-OHT1T00019.htm