「被災地に希望の桜を」と曹洞宗大本山の總持寺(横浜市鶴見区)で育てられたエドヒガンザクラの苗木300本を岩手、宮城、
福島の東日本大震災被災3県へ送り出す作業が13日、同寺で行われた。1年以上丹精を込めて育てられた苗木は15日にも
被災地に届けられ、早ければ来春にも花を咲かせる。
同寺が大本山永平寺(福井県永平寺町)と共同で行っている「両大本山復興桜プロジェクト」の一環。山形県指定天然記念物の
「薬師桜」の苗で、樹齢千年といわれ、總持寺や永平寺にも1999年に植樹されている。寺は地域社会の要でもあり、「つらい冬を
乗り越えて美しい花を千年続けて咲かす、被災地の地域の『希望の花』に」(村田和元總持寺副監院)と両寺が進めてきた。
總持寺境内の約260平方メートルの育苗場に幼苗500本が昨年植えられ、日本さくらの会専門委員の金田聖夫さんらの指導で
修行僧らが水やりや剪定(せんてい)などを続けてきた。当初40センチ程度だった苗も2メートル前後に成長し、300本を第1弾と
して被災3県の135寺院に送り出すことになった。寄贈受け入れを希望する寺院の中には本堂や庫裏が全半壊したり、福島第1原発
の事故の影響で立ち入りができなかったりするところもあり、今後、復興の状況に応じて順次発送するという。
この日は、總持寺、永平寺の幹部や修行僧のほか、山形県の寺院関係者など総勢約150人で発送準備作業にあたった。スコップ
で苗木を掘り起こし、「がんばろう東北」などと書かれた段ボール箱に入れるなどし、被災地の復興祈願の法要をした。
ソース(カナロコ)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1312130033/ 写真=被災地へ贈るエドヒガンザクラの苗木の発送準備作業をする總持寺や永平寺の僧侶ら
http://news.kanaloco.jp/common/user/news/photo/1/131213/7_232341.jpeg