日銀が1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI、「良い」と答えた割合から「悪い」の割合を差し引いた値)は、
大企業製造業でプラス12と、前回6月調査(プラス4)から大幅改善した。改善は3四半期(9カ月)連続。2007年12月調査以来の高水準で、リーマン・ショック後で最も高い数値となった。
改善は中小企業にも波及し、全規模全産業の業況判断DIはプラス2(前回調査マイナス2)となり、07年12月調査以来5年9カ月ぶりにプラス圏に浮上した。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」による円安・株高を背景に、輸出の持ち直しに加えて企業の業績改善が続いていることが主な要因。
大企業製造業の業況判断DIを業種別に見ると、自動車がプラス27(同プラス16)、電気機械がプラス9(同マイナス4)、木材・木製品がプラス48(同プラス39)などと輸出関連や好調な建設分野で大幅な改善となった。
また、大規模非製造業の業況判断DIも3四半期連続で改善。中小企業では非製造業のDIがマイナス1と約21年ぶりの水準に持ち直した。
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http://www.jiji.com/news/kiji_photos/20131001ax02.jpg ソース:時事通信社(2013/10/01-11:52)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013100100157&j4