佐世保市本島町のレストラン「蜂の家」が今月下旬、500メートルほど離れた三ケ町商店街の再開発ビルに移転する。約60年に
わたって市民に親しまれた名物のシュークリームの看板(高さ約1・5メートル、幅約2メートル)は、移転先に設置する場所がないため
姿を消す。
「蜂の家」は1951年、田渕春雄社長(81)が兄の平倉太刀雄さん(故人)と佐世保市戸尾町に開店し、約3年後に現在地に移転した。
田渕社長が開発したシュークリームは、砂糖と練乳を焦がしたほろ苦いソースをかけて食べるのが特徴。東南アジアでスパイス料理を
学んだ兄が作るカレーとともに人気を呼び、店はカップルや家族連れでにぎわった。
新店舗は三ケ町商店街の栄北街区のビル1階。屋内40席とテラス10席を設けるが、今の店より小ぶりになる。再開発組合から
出店の打診を受け、少人数でもくつろげる店をつくることにした。
田渕社長の長男で営業部長の盛太郎さん(55)は「デートの誘い文句に『シュークリーム、食べに行かん?』が流行するほど愛して
いただいた。店の外観が変わっても、思い出の味は変えないようにしたい」と話した。
ソース(西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/37857 写真=店舗の移転で姿を消す「蜂の家」のシュークリームの看板
http://www.nishinippon.co.jp/import/nagasaki/20130906/201309060001_000.jpg