【論説】美の結晶「零戦」は、世界を焼き尽くす兵器でもあった…歴史を学ぶのは、我々が「善きものと悪しきもの」が混じり合う人間だから

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1結構きれいなもろきみφ ★
ソース(朝日新聞 7/25付 「論壇時評」 作家・高橋源一郎氏) ※本文部分は新聞紙面より手打ち
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201307240715.html
写真=高橋源一郎さん
http://www.asahi.com/shimen/articles/images/TKY201307240717.jpg

 投票日の前日が、宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」の公開初日だった(注1)。ぼくは、銀座近くの映画館で見た。観客席は満員で、
ジブリの映画としては珍しく、子どもの姿は見かけなかった。

 美しい映画だった。とても。そして、不思議な映画でもあった。戦闘機零戦の設計者、堀越二郎をモデルにした主人公「二郎」は、
風のような「美しい飛行機」を作りたいと願う。だが、彼の夢の結晶でもあった零戦は、この国の悲劇と運命を共にするのである。

 「風立ちぬ」からも、公開に前後して新聞や雑誌に発表されたいくつもの発言(注2)からも、宮崎駿の強い思いが感じられた。だが、
それが何なのかは、正確に言い表すことは難しい。

 この映画のほんとうの主人公は、戦争の時代を生きた、この国そのものであるようにぼくには思えた。それにもかかわらず、
また零戦の設計者の生涯を追うにもかかわらず、さらにいうなら、「戦前」への回帰が不安視される中に作られた作品でありながら、
戦闘シーンは少なく、また、戦争遂行への声高な批判もない。それは、なぜだったのだろうか。

 映画の後半、結核で亡くなる妻は、夫である二郎に「あなた、生きて」という。それは、戦争で亡くなったすべての人間が生き残った
人びとに贈ったメッセージなのかもしれない、とぼくは思った。もちろん、死者はなにもしゃべらない。生き残った者が、そう聞き取る
だけだ。戦争の死者のメッセージは、宮崎自身のメッセージと溶け合って、未来の世代に手渡される。

     ■

 いま、この国では、相手を攻撃することばが飛び交っている。宮崎駿は、過去に遡って告発することばを抑え込み、肯定的なことば
を発することを選んだ。

 美と技術の結晶である零戦は、世界とこの国を焼き尽くした。だが、それは戦後復興を支える技術の基礎にもなった。戦争の被害者は、
同時に加害者でもあった。善きものと悪しきものを区別することはできないのである。それはいまも変わらない。そのことを知って、なお、
前向きに生きていくこと。そう映画は告げているようだった。

 3人の戦前生まれの政治家たち(村山富市・河野洋平・伊吹文明)の座談会で、伊吹は、安倍首相への「ご意見」を求められ、こういう。
(注3)

 「歴史を学んでいただきたい…中略…戦争の実体験がない総理大臣ですから、活字や一部の『専門家』などの主張に影響されない
発言、歴史の素養に裏付けられた発言が大政治家には大切だと思います」

 この記事には、政治家の名前がついた、いまも議論を呼んでいる2つの談話が採録されている。そこでも「歴史」に学ぶことが強調
されている。

 なぜ、「歴史」を学ばなければならないのか。ぼくたちが不完全な、「善きものと悪しきもの」が混じり合った人間だからだ。そして、
そのことを、ぼくたちがしょっちゅう忘れてしまうからだ。戦前生まれの3人の政治家たちは、舞台を去ろうとして、最後のメッセージを
寄せているようだった。

     ■

>>2以降に続く)

(注1)映画「風立ちぬ」(宮崎駿監督)
(注2)インタビュー「零戦設計者の夢」(本紙7月20日付朝刊)/半藤一利との対談「『風立ちぬ』戦争と日本人」(文芸春秋8月号)ほか
(注3)村山富市・河野洋平・伊吹文明 座談会「『談話』の精神を殺すな」(中央公論8月号)
2結構きれいなもろきみφ ★:2013/07/27(土) 22:05:13.17 ID:???
>>1の続き)

 「チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド」は、他にはない、奇妙な雑誌だ(注4)。そもそも「ダークツーリズム」とは何のことだろう。
観光学者の井出明はこう書いている(注5)。

 「ダークツーリズムとは、戦争や災害といった人間の負の足跡をたどりつつ、死者に悼みを捧げるとともに、地域の悲しみを共有しよう
とする観光の新しい考え方である。……日本では沖縄の戦跡や広島の原爆ドームへの修学旅行など、学習観光の一環として馴染みの
深い旅行形態であろう。ただ、ダークツーリズムの根源的意義は、悲しみの承継にあるため、学習そのものが目的ではないことにも
注意しておきたい。訪問地に存在する悲しみを知ることで、学びは必然的に達せられる」のである。

 27年前の巨大な原発事故の地、チェルノブイリへの「ダークツーリズム」を行った津田大介はこう書く(注6)

 「チェルノブイリ博物館とチェルノブイリ・ツアー両方に共通するのは、そこを訪れた人に正しい情報を与えるということに加え、参加者に
対して哲学的で、エモーショナルな問いかけがあるということだ」

 いうまでもなく、「チェルノブイリ・ダークツーリズム」は、「フクシマ・ダークツーリズム」を行うための予備調査でもある。

 「わたしたちは、新しい事故の可能性に晒されることなしに、新しい技術を手に入れることはできません…それはわたしたちがいま享受
している、科学技術文明の基本条件そのものなのです」(東浩紀)(注7)

 「原子力発電」は、夢の技術であると同時に、悪夢を呼び覚ます技術でもあった。そのことに気づいたとき、ぼくたちは、「零戦」も、
同じ存在であったことを思い出す。だとするなら、「風立ちぬ」もまた、それを見る者に「哲学的でエモーショナルな問いかけ」を行う、
時を超えた「ダークツーリズム」ではないだろうか。

 「忘れない」ということばだけでは、風化を押しとどめることはできないことを、映画の作り手も、座談の参加者も、チェルノブイリへ
旅した者たちも、よく知っていたのである。

(終わり)

(注4)言論誌「チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド」(東浩紀編「思想地図β」)
(注5)井出明「チェルノブイリから世界へ」(同誌所収)
(注6)津田大介「チェルノブイリで考える」(同)
(注7)東浩紀「旅のはじめに」(同)
3名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 22:06:24.55 ID:1ObWmHVG
訳の判らんこと言ってんじゃねーよ
タコ!!
4結構きれいなもろきみφ ★:2013/07/27(土) 22:13:13.14 ID:???
この「善きものと悪しきものの混沌こそが人間」って、原作7巻の「ナウシカ」のメインテーマでもあるわけで、
つまり、ある意味では「宮崎駿は、一貫してぶれてない」ということでもあると思うんだよね。


「お前は危険な闇だ 生命は光だ!!」
「ちがう!いのちは闇の中のまたたく光だ!!」

…という、まさに「墓の主」との問答そのもの。
5名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 22:16:27.46 ID:k4YW3vVC
>>4
いやいや
ぶれてるでしょ
ナウシカでは過去の遺物より未来を力で掴み取ることを良しとしたのに
今のパヤオの数々の発現が・・・過去にこだわり過ぎ。
6名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 22:27:53.86 ID:uukMn/VV
敵国の政治家や言論人を使って世論を自国に有利に導く作戦か
昔からある手だな
7名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 22:44:29.97 ID:sNACWzeP
零戦が編隊を組んで焼夷弾を投下したり
原爆を落とした事を朝日新聞で知ったよ

零戦は土下座して日本人に謝罪すべき
8名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 22:54:20.29 ID:D/z+pIVM
さすがは朝日新聞。暑くても平常通りのキチガイ運転

何をネタにしてもそっち方向へ飛んでゆく。
9名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 22:57:26.20 ID:sNZvz35p
せめて最低限、零式艦上戦闘機96型とか名前で読んで下され
10名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 22:59:57.74 ID:D/z+pIVM
朝日新聞はチャイナ共産党のスパイ組織の一部です。

公的機関、財団法人など税金で運営している組織会社は即刻購読を停止せよ!!
11名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 23:09:23.21 ID:5o4hT8hd
零戦のデビューは支那大陸だ。当時の中華民国のパイロットは全部米空軍。
真珠湾以前に米国とは戦火を交えていた。しかし、そこに零戦が登場した。
あまりのスゴサに米パイロットは本国に打電した。「信じられない戦闘機が現れた」と。
12名前をあたえないでください:2013/07/27(土) 23:53:10.88 ID:UYQ07Dey
>零戦は、世界を焼き尽くす兵器

戦闘機に何が出来るんだ
B29に言えよw
13名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 00:22:05.18 ID:Z1Vu+/s7
東や津田のモノを並列に並べて
右も左も互助会に入れば食っていける
14名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 00:35:09.80 ID:Ro1QFFZl
>世界を焼き尽くす兵器
 
バカを通り越してキチガイだな
 
15名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 01:17:35.56 ID:T15gW1Tm
>美と技術の結晶である零戦は、世界とこの国を焼き尽くした。
こんな認識で歴史を語ろうとすりゃ、病的に歪んだものになっても
まったく不思議は無いね。
16名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 01:34:07.15 ID:CmcJRzs3
17名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 01:38:43.68 ID:ym0QHalB
零戦って爆撃機だっけ?
20mm機関砲で世界を焼き尽くすには何機の零戦が必要なんだ?
18名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 01:47:12.24 ID:ijVKGium
インドネシアの時代になってから
新聞というものが いかにレベルが低いか
よくわかった。 
19名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 01:53:54.69 ID:ZZWeXgpf
余計なお世話を百も承知で書くが、艦上戦闘機が陸上戦闘機と互角以上に戦えることを始めて証明したのは九六式艦上戦闘機だ
零式艦上戦闘機の前に堀越二郎が作ったこの機体を抜きにして零戦は語れない
20名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 02:23:02.19 ID:oTsSQGh6
朝日新聞こそ戦争を煽って日本を焼き尽くした張本人やん
21名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 05:50:59.58 ID:XDedkxM8
>零戦は、世界とこの国を焼き尽くした

無敵だったんだな、核兵器並みじゃん
22名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 08:25:50.94 ID:xECO4IIx
富嶽が完成すればそうなったかもね

零戦はあくまでも艦上戦闘機で主な任務は艦隊護衛と爆撃機護衛です
確かに爆弾はつめたし、後期型になるとロケット弾もつめたけど糞な搭載量だぞ
23名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 09:05:11.31 ID:wOoJYeoX
戦争を賛美してた朝日が今更何言ってるんだ

一番の戦犯はテメエだろカスw
24名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 09:07:30.11 ID:wOoJYeoX
> いま、この国では、相手を攻撃することばが飛び交っている。

ん?キチガイもろきみの祖国のこと??
それとも汚染大陸のことかな?
25名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 13:56:22.25 ID:OEG3g8VW
バカサヨ老害新聞はよ死ねよ
26名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 14:37:05.49 ID:YTY3FPNm
バカ日かチョン日かと思ったら案の定
広島市長にすら核兵器と原発混同するなとか言われてるのに、このキチガイ
27名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 14:42:25.84 ID:6uBgTdI1
女子供を守りたいと願っている金玉ついてるいっぱしの男なら
己の国の空を敵から守りきれる強い護国戦闘機の開発に
とっくに成功してるはずだ。

これがヨーロッパ人の普通の考え方
28名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 14:44:21.22 ID:6uBgTdI1
スピットファイアを開発した我が国の男と同じように
ホリコシも愛する妻や娘を敵から守りたかったんだろうな・・・

これが普通の欧米人の感想
29名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 14:54:59.09 ID:oY/nvJ2h
零戦は民間人を攻撃したことないだろ

バカがなに言ってるんだか……
30名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 14:56:21.74 ID:87ohE01M
世界を焼き尽くす兵器を持ってたのに負けた日本て
31名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 16:22:04.06 ID:8VPXosOB
世界を焼きつくす兵器は、シナがもってるやつだwアホ!
32名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 16:40:13.29 ID:DpxII/28
>美と技術の結晶である零戦は、世界とこの国を焼き尽くした。

いやいや、それはない。巨神兵じゃないんだから。
なんかここだけ耽美的かつ陶酔的ですなあ。
33名前をあたえないでください:2013/07/28(日) 16:42:25.88 ID:hRyQWeQO
戦闘機なのに世界を焼き尽くすほど爆装できたか?
34結構きれいなもろきみφ ★:2013/07/28(日) 23:14:59.65 ID:???
>>28
零戦は「敵から守る」ための飛行機じゃないよ。「敵を殺すための」飛行機だよ。


そして、>>1の人が言っているのは、

「美と技術の結晶」である零戦という飛行機は、「敵を殺すための」飛行機でもあり、
さらにはその飛行機があったからこそ、平和な時代の日本の復興を進める原動力(=技術)にもなった…

零戦は「善なるもの」か、はたまた「悪しきもの」か?そんな風に、善悪はっきりと切り離して考えることはできない…というのが
まさにこの「風立ちぬ」が問うているものであり、>>1の人が問うているものなのだよ。


「敵を殺すための」戦闘機が、あんなにも「美しい」んだぜ。この葛藤、俺も飛行機が大好きだからよーくわかる。
兵器ヲタで飛行機ヲタの宮崎駿はなおさらだろう。


火の七日間で世界を焼き尽くしたはずの巨神兵が、実は神様として作られたのではないか…というナウシカの原作や、
天空に浮かぶ素晴らしい技術をもったラピュタは、一方で地の都市を一瞬にして焼き払う強大な力を持っている…というような、
まさにこれこそ、宮崎アニメに共通するテーマだよ。
35名前をあたえないでください:2013/07/31(水) 00:21:26.14 ID:mqqZNVkB
これが巨人ファンという生きものですww
36名前をあたえないでください:2013/07/31(水) 01:15:21.33 ID:38FQZaJB
ゼロ戦が世界を焼きつくす兵器wwww
そんな兵器だったら日本が勝ってたw
37名前をあたえないでください
左翼らしい誇大妄想