福井大は18日、医学部の50歳代の男性教授が、
学生1062人分の個人情報を保存した私用のノートパソコン1台を盗まれたと発表した。
一部のファイルにはパスワードが設定されていなかったが、情報が悪用された形跡は確認されていないという。
発表によると、保存されていたのは、医学部の学生と大学院生全1062人の氏名、学籍番号。
そのうち、教授が受け持つ教科の受講生104人については出席状況が含まれていた。
さらに、昨年度の受講生131人分の成績も残っていた可能性があり、
パソコン本体と、出席状況や成績のファイルにはパスワードが設定されていなかったという。
男性教授は8日午後7時45分頃、福井市中新田町の飲食店で自家用車を駐車した際、
パソコンをかばんに入れたまま車内に放置した。
45分後に戻ると、助手席側の窓ガラスが割られ、かばんがなくなっていたため、福井署に被害届を提出した。
同大では、私用のパソコンに学生の個人情報を保存して持ち出すことを内規で禁じているが、
男性教授は大学側の内部調査で「場所を選ばずに授業のデータを管理できる」と説明したという。
同大総務課の岩崎英明課長は「学内の掲示板で学生に説明し、教員には個人情報管理の徹底を図る」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130719-OYT1T00090.htm?from=ylist