【参院選】 野党、複数区で乱戦・・・民主党「指定席」も苦境

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1影の軍団(第弐拾八期首席卒業生)ρ ★
今回の参院選は、野党各党が複数区(改選定数2〜5)で激しくせめぎ合う構図となっている。
1人区では自民党が選挙戦を優位に進めており、16ある複数区での勝敗が野党の議席数を左右することになりそうだ。

「安倍政権の暴走を日本維新の会が止めることができるでしょうか。その役割は民主党が果たさなければならない」
民主党の細野幹事長は4日午前、維新の会の橋下共同代表が市長を務める大阪市役所前で第一声を上げ、
維新の会をけん制した。

大阪選挙区は2001年以来、民主党が1議席を「指定席」としてきたが、
今回から改選定数が3から4に増えたにもかかわらず、苦戦を強いられている。
自民、公明両党のほか、多くの地方議員を擁して地力がある維新の会に、みんなの党や共産党も候補を擁立し、混戦模様となっているためだ。

民主党幹部は「『対自民党』というよりも、『対野党』の戦いに勝たないと、議席の上積みはできない」と危機感を募らせる。

民主党は、10年の参院選で原則、複数区で2人擁立に踏み切る積極策をとったが、
今回は全ての複数区で公認を1人に絞った。それでも、厳しい戦いが予想される。

現職2人を公認していた東京選挙区(改選定数5)では公示直前の2日になって1人の公認を取り消した。
都議選の惨敗を受けた「苦渋の選択」(海江田代表)だったが、取り消された候補は無所属で出馬し、
代表経験者の菅元首相が公然と支援を表明するなど、分裂選挙に陥った。

一方、「第3極」の維新の会とみんなの党は、橋下氏のいわゆる従軍慰安婦問題を巡る発言をきっかけにした選挙協力解消を受け、
維新の会が擁立を決めていた茨城や兵庫などにみんなの党が候補を立てたため、10選挙区で競合することになった。
ただ、両党は重なる政策も多く、両党内からは「浮動票を奪い合い、他党を利するだけだ」と懸念する声も上がる。

東京都議選で躍進した共産党は、東京、神奈川など複数区での議席獲得に期待をかける。志位委員長は4日、都内での街頭演説で、
「都議選の躍進の流れをさらに大きく発展させる決意で戦う」と訴えた。共産党は過去3回の参院選選挙区で議席を獲得できなかったが、
「いくつかの選挙区で議席を争いうる条件が生まれつつある。ぜひ風穴を開けたい」(志位氏)と手応えを感じているようだ。

「低投票率になれば野党が票を食い合い、組織力のある共産党が有利になる」(民主党幹部)との見方もある。
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news2/20130705-OYT1T00211.htm