観光庁、経済産業省、日本貿易振興機構(ジェトロ)などは20日、訪日外国人観光客を呼び込むため、人気アニメの舞台とされファンが集まる
「聖地」と呼ばれる各地のスポットを外国人にPRすることを盛り込んだ共同行動計画を発表した。日本のアニメは外国人にも人気が高く需要があると見込んだ。
建物や街並みがモデルとなったとされる場所を訪れることはファンの間で「聖地巡礼」と呼ばれ、旅行の一つのスタイルになっている。
アニメ「らき☆すた」の埼玉県鷲宮町(現久喜市)、「けいおん!」の滋賀県豊郷町のほか、
兵庫県内では尼崎市在住の漫画家尼子騒兵衛さん原作のアニメ「忍たま乱太郎」、
西宮市が舞台とされる人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズなどが有名だ。
具体的には経産省が支援する日本のコンテンツ産業の見本市「コ・フェスタ」などに観光庁や政府観光局が参加し、
アニメやドラマの紹介に合わせ聖地の観光情報を提供、旅行を紹介する。また各国のメディアを誘致、聖地巡礼の楽しさをアピールする。
計画ではこのほか関係機関が必要に応じて会合を開き、それぞれが実施するイベントの日程を共有して観光客誘致に役立てるとしている。
政府は2013年の訪日外国人旅行者を12年の836万人から、1千万人まで増やす目標を掲げている。
さらに、安倍政権がまとめた日本再興戦略(成長戦略)では、30年に3千万人超を目指すとしている。
神戸新聞NEXT 2013/06/20 :19
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201306/sp/0006093113.shtml