【アベノミクス】 市場乱調、黒田緩和の副作用 金利秩序の模索続く

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1うっしぃφ ★
★ 市場乱調、黒田緩和の副作用 金利秩序の模索続く

 「クロダが何を考えているのか知りたい」。世界の市場関係者が日銀の一挙手一投足に注目している。
欧米アジアの金融トップらが黒田東彦総裁に面会を求め、列をなしている。

 黒田氏が総裁就任直後の4月に打ち出した大規模緩和策への市場の期待は大きい。
日経平均株価はその後、2割強上がり、外国為替相場は円安がさらに1割進んだ。
そんな中、不安定な動きをしていたのが債券市場。
長期金利の指標となる10年物国債の利回りは緩和発表直後に0.3%台まで低下した後、乱高下を続けている。

●変動リスク嫌う

 東京市場で日経平均株価が1000円を超す下げを記録した23日も、波乱は債券市場で始まった。
朝方から債券に売りが先行し、長期金利が一気に1%まで上昇。
日銀は午前10時すぎ、長期金利を引き下げるために急きょ、大量の資金供給策を発表した。

 その後、株価が下落したのにあわせ、国債が買い戻され、長期金利は再び0.8%前後に低下。
値動きの激しい1日となった。前日の22日、金融政策決定会合後の記者会見で黒田総裁は
「(長期金利の安定に)尽力する」と語っていたが、その翌日に市場の洗礼を受ける形になった。

 2%の物価上昇目標を掲げる日銀は、長期国債を大量に買い入れれば、長期金利も下がると踏んでいた。
ところが、実際には1年以上、低位安定していた長期金利が不安定になったのはなぜか。

 「値段が変動しすぎて取引のリスクが大きすぎる」(大手銀行首脳)と、
大手銀行は4月だけで2兆6000億円も国債を売り越した。
日銀の国債購入規模は新発債の発行額の7割に上り、銀行や保険会社が取引できる国債の量が大幅に減った。
取引量が少ない市場で、いったん売りが出ると国債価格が下がり、長期金利は上がりやすい。

 民間試算の多くは物価が2%上がれば、長期金利は3%程度に上昇すると予測する。
日銀は当面は金利を低く抑え、企業の設備投資や個人の住宅投資を増やす両面作戦を狙っているが、
企業の貸出金利の指標の一つである「長期プライムレート」や住宅ローン金利はじわりと上がってきた。(続く)

日経新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO55589550Z20C13A5MM8000/

続きは>>2-4
2うっしぃφ ★:2013/06/03(月) 12:49:21.00 ID:???
>>1の続き

 もっとも、長期金利の波乱は歴史的に見れば1%以下の低い水準で起きている。
財務省が利払い費で想定する長期金利は1.8%。1%台前半なら銀行や生保の財務への影響も軽微とされる。

 むしろ「今の水準なら国債に資金を振り向けられる」(明治安田生命保険の殿岡裕章副社長)との声もある。
長期金利が上がれば国債運用の妙味が増す。「生保が買い支えるから金利上昇に歯止めがかかる」と日銀幹部も算段する。

 ただ、銀行や保険会社の資金が国債に向かえば企業や個人への資金供給が伸びず、デフレ脱却が遅れるジレンマに陥る。

●成長戦略へ道筋

 黒田緩和は過去10年以上にわたる政策不安を和らげ、デフレ心理を好転させた。
だが、ここ数日の市場の調整で日銀頼みの副作用も垣間見えた。
「長期金利を制御しようとすればかえって変動を大きくする」と第一生命経済研究所の熊野英生氏は指摘する。
金利が秩序を取り戻すには時間がかかる可能性がある。

 「(中期財政計画策定にあたって)具体的な数値や工程表を提示すべきだ」。
27日、財政制度等審議会は報告書に原案にはなかった文言を追加した。
財政健全化で金利上昇の不安の芽を摘み、成長戦略への道筋をつけることができるか。
アベノミクス相場が期待先行から地に足の着いたものになるかの転換点にある。

以上
3名前をあたえないでください:2013/06/03(月) 14:56:11.85 ID:1C6emq/c
まあ落ち着くまで散々振り回されればいいよ
ていうか仕方ない

バクチ打ちが退場し、財力と理性のある投資家だけが残る
そこから「安定した資金調達の場」としての株式市場が始まる

せめてバクチ打ちが、命だけは落とさないことを祈る
そして、再び額に汗して働き始めることを
4うっしぃφ ★:2013/06/03(月) 15:38:57.35 ID:???
関連ニュース

【社説】 家計を圧迫するアベノミクス 副作用に細かな目配りを 影で苦しむ人々を切り捨てることはあってはならない…琉球新報
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1370241489/
5名前をあたえないでください
株価上昇で金利が上がるような事はあるが、それは本来良い金利上昇なわけ。
円安株高が数年定着すれば、景気も良くなり税収もあがり財政健全化も自ずと果たせる。
そもそもの借金をする必要が無くなり金利は重要ではなくなる。
しかし、金利を下げて円高株安のままなら、借金は借りやすい状態だが、財政は悪化し続け、返すあてが無くなり財政破綻というとんでもないことになる。