芸能界で最も働き者にして、国民的アイドルとしての地位を築き上げたアイドルグループ「AKB48」。
そして、最も高い経済効果をはじき出す同グループがどれくらいの年収を受け取っているのか?
ゆかしメディアは今年も業界関係者への取材を基にして、メンバーの年収ランキングを独自に試算した。
ゆかしメディアは一昨年、昨年とメンバー年収ランキングを作成したが、今回は引き続き2012年分を、取材を基にして独自試算した。
2012年を未来から見たとすれば、グループ自体のお活躍度合いはほとんどピークに近いかもしれない。
音楽ソフトの売上はこの年だけで、総額約190億円に達した。
そうした中でセンターの前田敦子さんが卒業。過去2年にわたって集計を行ったが、ともに2000万円、
4000万円とメンバー最高額だった。しかし、今回のランキングでは集計からは除外した。
全体的な相場としては「メンバー間の格差はすごく出ているでしょう。上位陣はそれでも微増というところ。
制作費のソロバンをはじく以上は、こちらも気にはしていますから」と、あるキー局社員は話す。
前年までは5位までしか掲載していなかったものの、今回は調査範囲を拡大し10位までの掲載を試みた。ランキングは次ページのようになる。
年収ランキング1位は篠田麻里子さんで5000万円だった。2位は板野知美さんで4500万円となった。
調査会社「日本モニター」によるCM起用社ランキングでは、篠田さん、板野さんがともに20社でトップだった。
一般の認知度が高い上に、ファッションリーダー的な存在の2人は、男性向けだけではなく、女性向けでもCMの仕事が入りやすい点でも有利だろう。
◆AKB48メンバー年収ランキング(名前、推定年収、事務所)
1 篠田麻里子 5000万円 サムデイ
2 板野友美 4500万円 ホリプロ
2 大島優子 4500万円 太田プロダクション
4 小嶋陽菜 3500万円 プロダクション尾木
5 高橋みなみ 2500万円 プロダクション尾木
6 柏木由紀 2000万円 ワタナベエンターテインメント
7 河西智美 1800万円 ホリプロ
8 渡辺麻友 1300万円 プロダクション尾木
9 宮澤佐江 1200万円 オフィス48
9 秋元才加 1200万円 オフィス48
一般的には芸能界のギャランティーは、事務所とタレントとの取り分、分配率は、個別の事務所や、個別のタレントとの契約事情によって大きく異なってくる。
タレントの売上が大きくても、事務所の取り分が大きくタレント自身の分配が少ない場合や、その逆もある。
事務所の規模が大きいからと言っても、必ずしもタレントへの分配が比例するというわけでもない。「大手事務所でも顔が売れている若手アイドルに、
現場まで電車移動をさせているところもあります」(キー局社員)というように、待遇なども様々なのだ。
卒業生の増田有華さんが年収1000万円以上だったことが、日テレ系バラエティー番組「天才コンサル軍団のプラマイ」で明らかにされた。
増田さんは活躍度で言えば中堅クラスのために、意外な高額と言えなくもない。
そのため、今回のランキングの作成においては、試算をやり直した経緯もある。増田さんの事務所はオフィス48。
AKBの運営会社AKSの創業メンバーの一人、芝幸太郎氏が社長でもあるが、大手よりも所属のタレントが少ないということも考えれば、
分配率が高いという可能性が考えられる。
そうすると、同事務所の他の所属メンバーも1000万円クラスではないかという推測も成り立つ。9位の宮澤さん、秋元さんを入れたが、こうした点は計算上では、なかなか把握しにくいところではある。
一方で、卒業すれば、スケジュールからAKBが抜けて単独で活動できるために、上位メンバーたちの年収はさらに上がるかもしれない。
もちろん、何億円積んだところで買うことはできないこの経験こそが、お金以上に重みのあることではある。
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/yucasee-20130521-13461/1.htm